Sparkline(スパークライン)コントロールは、データの傾向を小さなグラフに表示するコントロールです。スパークラインは、最新の値をスケール上に右端のデータポイントとして表示して以前の値と比較し、時間の経過でデータの一般的な変更内容を表示することができます。スパークラインは周囲のテキストと同様の高さと、14文字まで表示可能な幅を持ち、ダッシュボード、レポートをはじめとする文書によく適合します。
スパークラインには以下の種類があります。
種類 | 解説 |
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Line | Lineスパークラインは、広く金融・経済データ分析で使用され、連続的なデータの流れに基づいています。通貨の為替レート、価格の変化などのデータを表示する場合に使用することができます。 |
Columns | Columnsスパークラインは、スポーツのスコア、レジの領収書など、以前の値と現在の値が直接関連しないデータに使用することができます。この場合は、Lineスパークラインのように連続的なデータの流れではなく、離散データ点で操作します。 |
Whiskers | Whiskersスパークラインは、データを「勝/敗/引き分け」(例えば、ゲームの場合)または「True/False」(たとえば、販売目標、温度変化)の形式で表示することができます。 この種類はColumnスパークラインとよく似ていますが、引き分け(0)の場合は違う方法で描画します。Whiskersスパークラインでは、ベースラインより上に表示されるバーは正の値、下に表示されるバーは負の値、ベースラインはゼロ値を表します。 |
Area | AreaスパークラインはLineスパークラインとよく似ていますが、ラインの下のスペースが影付きで表示されます。 |
StackedBar | StackedBarスパークラインは、1本の横棒として表示され、個別の幅と色を持った複数のセグメントで構成されています。各セグメントの幅は全体に対して占める割合を表し、最も幅の広いセグメントは最大値であることを意味します。個々の値は、その色の明るさによって識別されます。 |
Sparklineレポートコントロールのプロパティは、プロパティ設定ダイアログで指定することができます。このダイアログを表示するには、レポート上のSparklineコントロールを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ内にある[プロパティ設定ダイアログ]のリンクをクリックします。表示される[Sparkline]ダイアログが、Sparklineコントロールのプロパティ設定ダイアログにあたります。
[Sparkline]ダイアログでは、以下の各ページを使用してSparklineコントロールのプロパティを設定することができます。
[全般]
[名前] : まだレポートに使用されていない一意のスパークラインの名前を入力します。この名前はコード内に呼び出すことができます。
[データ]
[値]: スパークラインの値として使用する式を入力します。
[名前]: まだレポートに使用されていない一意のスパークラインの名前を入力します。この名前はコード内に呼び出すことができます。また、名前を入力しないと自動的に名前が付けられます。
[グループ化の条件]: データをグループ化するために使用する式を入力します。式エディタを開いてデータセットからフィールドを選択することができます。
[詳細のグループ化]: 詳細行の値を繰り返したくない場合に、グループ化に使用する式を入力します。式エディタを開いてデータセットからフィールドを選択することができます。
[親グループ]: 再帰階層の場合使用します。親グループとして使用する式を入力します。
[外観]
[種類]: 「Line」、「Columns」、「Whiskers」、「Area」、「StackedBar」の値から選択します。これらの各種類は、独自の外観プロパティを提供しています。種類を選択すると、その外観プロパティが表示されます。
Lineスパークラインの外観プロパティ
終点のマーカーを表示する: スパークライン上の終点でマーカーを表示する場合に選択します。
マーカー色: 終点のマーカーのため色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
色: 線の色を示すカラーを選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
太さ: 線の太さを設定する値をポイント単位で入力します。
壁面範囲を有効にする: スパークラインに範囲ウォールを表示する場合、このチェックボックスを選択します。このオプションを選択することで、ページの他のオプションが使用可能になります。
下限ライン: 範囲ウォールの下限を示す値、または式を入力します。
上限ライン: 範囲ウォールの上限を示す値、または式を入力します。
背景色: ウォール範囲を示すカラーを選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
グラデーション: 背景に使用するグラデーションの種類を「None」、「LeftRight」、「TopBottom」、「Center」、「DiagonalLeft」、「DiagonalRight」、「HorizontalCenter」、「VerticalCenter」の値から選択します。
背景色(グラデーション): 範囲ウォールグラデーションの終了に使用する色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
Columnスパークラインの外観プロパティ
背景色: スパークラインに塗りつぶす色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
棒の最大幅: スパークラインの棒の最大幅を選択します。空白の場合、全ての列はグラフのサイズに合わせて表示します。
壁面範囲を有効にする: スパークラインに範囲ウォールを表示する場合、このチェックボックスを選択します。このオプションを選択することで、ページの他のオプションが使用可能になります。
下限ライン: 範囲ウォールの下限を示す値、または式を入力します。
上限ライン: 範囲ウォールの上限を示す値、または式を入力します。
背景色: ウォール範囲を示すカラーを選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
グラデーション: グラデーションの種類を「None」、「LeftRight」、「TopBottom」、「Center」、「DiagonalLeft」、「DiagonalRight」、「HorizontalCenter」、「VerticalCenter」の値から選択します。
背景色(グラデーション): 範囲ウォールグラデーションの終了に使用する色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
Whiskersスパークラインの外観プロパティ
背景色: スパークラインを塗りつぶす色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
棒の最大幅: スパークラインの棒の最大幅を選択します。空白の場合、全ての列はグラフのサイズに合わせて表示します。
壁面範囲を有効にする: スパークラインに範囲ウォールを表示する場合、このチェックボックスを選択します。このオプションを選択することで、ページの他のオプションが使用可能になります。
下限ライン: 範囲ウォールの下限を示す値、または式を入力します。
上限ライン: 範囲ウォールの上限を示す値、または式を入力します。
背景色: ウォール範囲を示すカラーを選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
グラデーション: グラデーションの種類を「None」、「LeftRight」、「TopBottom」、「Center」、「DiagonalLeft」、「DiagonalRight」、「HorizontalCenter」、「VerticalCenter」の値から選択します。
背景色(グラデーション): 範囲ウォールグラデーションの終了に使用する色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
Areaスパークラインの外観プロパティ
背景色: スパークラインに塗りつぶす色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
壁面範囲を有効にする: スパークラインに範囲ウォールを表示する場合、このチェックボックスを選択します。このオプションを選択することで、ページの他のオプションが使用可能になります。
下限ライン: 範囲ウォールの下限を示す値または式を入力します。
上限ライン: 範囲ウォールの上限を示す値または式を入力します。
背景色: ウォール範囲を示すカラーを選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
グラデーション: グラデーションの種類を「None」、「LeftRight」、「TopBottom」、「Center」、「DiagonalLeft」、「DiagonalRight」、「HorizontalCenter」、「VerticalCenter」の値から選択します。
背景色(グラデーション): 範囲ウォールグラデーションの終了に使用する色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。
StackedBarスパークラインの外観プロパティ
背景色: 積層棒のベース色に使用する色を選択するか、<式...>オプションで[式エディタ]を開き、.NETの色を評価する式を作成します。積層棒のほかの色はベース色によって計算されます。
[表示]
[表示の初期実行]
[他のレポートアイテムの状態に応じて表示を切り替える]: 他のレポートアイテムに隣接する切り替え画像を表示するには、このチェックボックスをオンにします。その下のドロップダウンが有効になり、スパークラインの表示を切り替えるためのTextBoxコントロールを指定します。
[ナビゲーション]
[見出しマップラベル]: 目次(見出しマップ)でこのアイテムを表すためのラベルとして使用する式を入力します。
[ブックマークID]: このスパークラインのロケータとして使用する式を入力します。次に、[ブックマークに移動]アクションを使用して、別のレポートコントロールからこの項目にブックマークリンクを提供することが可能となります。
[フィルタ]
コレクションに新しいフィルタを追加するには、次の3つの値を設定する必要があります。
式: フィルタリングに使用する式を入力します。
演算子: フィルタリングの方法を次の演算子から選択します。
値: 選択された演算子に基づいて左側の式と比較する値を入力します。Between演算子を選択した場合、2つの値ボックスが有効になります。In演算子を選択した場合、多くの値を入力することができます。
[並べ替え]
[追加](+)ボタン記号をクリックして並べ替えの新しい式を入力します。[削除](X)ボタンを使用して削除します。
表示される[式]ボックスで、グループ内でのデータの並べ替えに使用する式を入力します。また、[方向]オプションでソート式の方法を「昇順」、「降順」のいずれかに設定します。
[データ出力]
要素名:このスパークラインのXML出力に使用する名前を入力します。
出力: XML出力にこのスパークラインを含めるかどうかを決定するため、[自動]、[する]、[しない]、[データのみ]の値から選択します。[自動]を選択すると、スパークラインの内容がエクスポートされます。