GrapeCity ActiveReports for .NET 14.0J
Windowsフォーム用のビューワの使用
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Windowsアプリケーションでレポートのプレビュー表示に使用するViewerコントロールについて説明します。このViewerコントロールは、サムネイル検索結果ドキュメントマップパラメータを含むサイドバーとツールバーを備えています。

Windowsフォーム用コントロールの使用方法

  1. Visual Studio で新しいWindows フォームアプリケーションを作成します。
  2. GrapeCity.ActiveReports.Viewer.Win.jaパッケージをインストールするには、[ツール]>[NuGet パッケージ マネージャー]>[ソリューションの Nuget パッケージの管理]メニュー コマンドの順に選択し、[参照]タブでパッケージを検索してインストールします。
  3. [ソリューションエクスプローラー]で、プロジェクトを右クリックし、[追加]>[新しい項目]を選択します。
  4. Windows Formsよりフォームを選択し、[追加]をクリックします。
  5. 追加されたFormの[デザイン]タブに移動し、デザイナにViewerコントロールをドラッグ&ドロップします。

ビューワのツールバー

ツールバー上の機能について説明します。

ツールバーのボタン 名前 説明
サイドバー サムネイル、パラメータ、ドキュメントマップと検索結果のペインを含むサイドバーを表示します。
印刷 各種印刷オプションの指定が可能な[印刷]ダイアログを表示します。
コピー 選択モードで選択したテキストをクリップボードにコピーします。
メモ: ビューワの[コピー]ボタンが有効になっていない場合があります。原因として、GrapeCity.ActiveReports.Export.Xml.dll、およびGrapeCity.ActiveReports.Export.Word.dllがGACから取得できないことが考えられます。有効にするには、これらのアセンブリファイルへの参照を追加する必要があります。
検索 レポート内のテキストを検索するための[検索]ダイアログを表示します。
縮小 レポートを縮小表示します。
拡大 レポートを拡大表示します。
ズーム レポートの表示倍率を設定します。
ページ幅 ビューワの幅に合わせてレポートの表示倍率を自動的に調整します。
ページ全体 ページ全体が表示されるように、レポートの表示倍率を自動的に調整します。
単一ページ 1ページずつ表示します。
連続ページ 連続した形式(スクロール可能な形式)で表示します。
複数ページ 指定したページの数だけまとめて表示します。
先頭ページ 先頭ページを表示します。
前ページ 前のページを表示します。
現在のページ 現在表示しているページの番号です。ページ番号を入力して、[Enter]キーを押すと、任意のページを表示します。
次ページ 次のページを表示します。
最終ページ 最終ページ表示します。
戻る 前に表示していたページへ戻ります。ブラウザの[戻る]ボタンと同じ機能です。
進む [戻る]ボタンをクリックして戻った場合に、その前に表示していたページへ進みます。ブラウザの[進む]ボタンと同じ機能です。
親レポートに戻る ドリルスルーレポートの親レポートに戻ります。
更新 レポートの表示を更新します。
注意: 以下のいずれかの方法でセクションレポートをViewerコントロールに表示した場合、[更新]ボタンが無効になります。
パンモード 手のひらツールで画面上にナビゲートできます。
選択モード レポート内のコンテンツを選択できます。[コピー]アイコン(この表の3行目の画像と解説を参照)をクリックして、選択したコンテンツをクリップボードにコピーできます。
スナップショット レポート上のコンテンツを画像としてクリップボードにコピーします。
キャンセル レポートのレンダリングをキャンセルします。
タッチモード ビューワのタッチモードを選択できます。
メモ: [タッチモード]ボタンは、タッチ対応デバイスのみでツールバーに表示されます。
ゲラモード RDLレポートで自動で追加される改ページを削除し、データを単一ページで表示するビューワのモードです。
このモードでは、レポート上に手動で追加される改ページのみが反映されます。

ビューワのサイドバー

ツールバーの[サイドバー]ボタンをクリックすると、ビューワサイドバーがViewerコントロールの左側に表示されます。サイドバーには[サムネイル]ペインと[検索結果]ペインが表示されますが、追加で[ドキュメントマップ]ペイン、[パラメータ]ペインも表示することができます。サイドバー下部にある各ペインのボタンをクリックすると、ビューワのペインを変更できます。

[サムネイル]ペイン

ツールバーの[サイドバー]ボタンをクリックすると、デフォルトでサムネイルのペインが表示されます。

このペインでは、レポート内の各ページのサムネイルが表示されます。サムネイルをクリックすることで、レポートの対象のページが表示されます。(+)(-)ボタンをクリックして、サムネイルのサイズを展開、縮小できます。

[検索結果]ペイン

[サイドバー]ボタンをクリックすると、デフォルトで[サムネイル]ペインと[検索]ペインがサイドバーに表示されます。このペインで、単語、または文章を入力して、レポート内で検索することができます。

レポートの検索操作:

  • 検索フィールドに単語、または文章を入力します。
  • [検索オプション]で、単語単位で検索するか、文字列の小文字・大文字の区別で検索するかを選択します。 
  • [検索]ボタンをクリックして、検索結果を一覧表示します。
  • リストから任意の検索項目をクリックして、レポート上の対応する項目に移動し、強調表示します。

新たに検索を行う、あるいは現在の検索結果をクリアするには、[クリア]ボタンをクリックします。

[ドキュメントマップ]ペイン

[ドキュメントマップ]ペインは、Labelプロパティ、またはドキュメントマップのラベルが設定されている場合に有効になります。このペインでは、ラベルするテキストボックス、グループ、サブレポートの値が表示されます。クリックすると、レポート内の対応する位置に移動します。

レポートに対して、Labelプロパティ、またはドキュメントマップのラベルが設定されていない場合、[ドキュメントマップ]ペインはサイドバーに表示されません。

[パラメータ]ペイン

ビューワでは、パラメータ付きのレポートを表示できます。ツールバーで[サイドバー]ボタンをクリックすることで、ビューワのサイドバーが開き、レポートにパラメータが存在する場合、パラメータのペインが自動的に表示されます。

  1. [パラメータ]ペインで、表示するデータをフィルタするために、パラメータ値の入力を求められます。
  2. 値を入力、または設定し、[レポートの表示]をクリックすると、レポートのデータがフィルタされます。

レポートにパラメータが設定されていない場合、[パラメータ]ペインはサイドバーに表示されません。

Windowsフォーム用ビューワでのレポートの表示

以下のサンプルコードでは、ビューワでレポートを表示する方法を示します。

  1. Windowsフォームアプリケーションで、Visual Studioのツールボックスの[ActiveReports 14]ノードから、Viewerコントロールをフォーム上にドラッグ&ドロップします。
  2. ViewerのDockプロパティを「Fill」に設定します。
  3. フォームのタイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントのハンドラを作成します。
  4. レポートを実行してビューワ上に表示する次のコードをForm_Loadイベントに追加します。

    Visual Basic

    ページレポート、RDLレポートをビューワコントロール上に表示するには、次のコードを使用します。このコードを実行するには、プロジェクトのBin\Debugフォルダ内にPageReport.rdlxが必要となります。

    VisualBasic(Form_Loadイベント内に貼り付けます)
    コードのコピー
    Dim file_name As String = "PageReport.rdlx"
    Dim pageReport As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport(New System.IO.FileInfo(file_name))
    Dim pageDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(pageReport)
    Viewer1.LoadDocument(pageDocument)
    

    セクションレポート(コードベース)をビューワコントロール上に表示するには、次のコードを使用します。

    Visual Basic(Form_Loadイベント内に貼り付けます)YourReportNameを実際のレポート名に書き替えください。
    コードのコピー
    Dim sectionReport As New YourReportName()
    Viewer1.LoadDocument(sectionReport)
    

    セクションレポート(xmlベース)をビューワコントロール上に表示するには、次のコードを使用します。このコードを実行するには、プロジェクトのBin\Debugフォルダ内にreport.rpxが必要です。

    Visual Basic(Form_Loadイベント内に貼り付けます)
    コードのコピー
    Dim sectionReport As New GrapeCity.ActiveReports.SectionReport()
    Dim xtr As New System.Xml.XmlTextReader("report.rpx")
    sectionReport.LoadLayout(xtr)
    xtr.Close()
    Viewer1.LoadDocument(sectionReport)
    

    C#

    ページレポート、またはRDLレポートをビューワコントロール上に表示するには、次のコードを使用します。このコードを実行するには、プロジェクトのBin\Debugフォルダ内にPageReport.rdlxは必要です。

    C#(Form_Loadイベント内に貼り付けます)
    コードのコピー
    string file_name = "PageReport.rdlx";
    GrapeCity.ActiveReports.PageReport pageReport = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport(new System.IO.FileInfo(file_name));
    GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument pageDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(pageReport);
    viewer1.LoadDocument(pageDocument);
    

    セクションレポート(コードベース)をビューワコントロール上に表示するには、次のコードを使用します。

    C#(Form_Loadイベント内に貼り付けます) YourReportNameを実際のレポート名に書き替えてください。
    コードのコピー
    YourReportName sectionReport = new YourReportName();
    viewer1.LoadDocument(sectionReport);
    

    セクションレポート(xmlベース)をビューワコントロール上に表示するには、次のコードを使用します。このコードを実行するには、プロジェクトのBin\Debugフォルダ内にreport.rpxが必要です。

    C#(Form_Loadイベント内に貼り付けます)
    コードのコピー
    GrapeCity.ActiveReports.SectionReport sectionReport = new GrapeCity.ActiveReports.SectionReport();
    System.Xml.XmlTextReader xtr = new System.Xml.XmlTextReader("report.rpx");
    sectionReport.LoadLayout(xtr);
    xtr.Close();
    viewer1.LoadDocument(sectionReport);
    

その他の機能

以下の各ドロップダウンセクションでは、ビューワのその他の機能について説明します。

印刷の詳細設定

印刷の詳細設定オプションでは、ビューワの[ページの設定]ダイアログを使用して、レポートページのレイアウトとウォーターマークの設定が可能です。このダイアログでは、各印刷の設定を適用してレポートをプレビュー表示できます。

Windowsフォーム用のビューワのPrintingSettingsプロパティを設定することで、印刷時にダイアログを表示せずに直接印刷を行ったり、ビューワのツールバーの[印刷]ボタンをクリックしたときに表示される[印刷]ダイアログを、ActiveReports固有のものから.NET Framework標準の印刷ダイアログ(System.Windows.Forms.PrintDialog)に切り替えたりすることが可能です。このプロパティは、デザイナ上でViewerコントロールの[プロパティ]ウィンドウから設定することが可能です。

PrintingSettingsプロパティでは、以下のオプションが使用可能です。

PrintingSettingsのオプション 説明
ShowPrintDialog ドキュメントの内容をプリンタに送信する前に印刷ダイアログを表示します。ユーザーは、このダイアログで各プリンタオプションを設定することができます。
ShowPrintProgressDialog 進行状況ダイアログを表示します。ユーザーはこのダイアログで印刷ジョブを停止することができます。
UsePrintingThread 印刷が個別のスレッドにおいて行われるかどうかを指定します。
UseStandardDialog ドキュメント(セクション、またはページ)の印刷時に、.NET Framework標準の印刷設定ダイアログ(System.Windows.Forms.PrintDialog)を使用するかどうかを指定します。

注釈のドロップダウン

ビューワ上にあるレポートでは、注釈を使用して、注記、特記事項、または画像を直接追加できます。

ViewerコントロールのAnnotationDropDownVisibleプロパティを「True」に設定することで、注釈のドロップダウンをツールバーに表示できます。

注釈の名前 内容
テキストボックス テキストを入力できる矩形ボックスを表示します。
テキスト機能を持たない円を表示します。楕円形に変更できます。
四角形 テキスト機能を持たない矩形ボックスを表示します。
矢印 テキストを入力できる2D矢印を表示します。矢印方向を変更できます。
吹き出し テキストを入力できる吹き出しキャプションを表示します。吹き出しの尾部の方向を設定することもできます。
直線 テキストを上下に表示できる線を表示します。線の一端や両端に矢印・キャップを追加したり、線のスタイルを変更したりできます。
画像 背景に画像とテキストの付いた矩形を表示します。画像とその位置を選択して、画像上にテキストを追加できます。

ショートカットキー

ビューワでは、以下のショートカットキーが使用可能です。

キーシーケンス 動作
Ctrl + F [検索]ダイアログを表示します。
Ctrl + P [印刷]ダイアログを表示します。
Esc [検索]ダイアログ、または[印刷]ダイアログを閉じます。
Page Down 次のページへ移動します。
Page Up 前のページへ移動します。
Ctrl + T しおりを表示します。
Ctrl + Home 先頭ページへ移動します。
Ctrl + End 最終ページへ移動します。
Ctrl + Right ツールバーの[進む]と同じ動作をします。
Ctrl + Left ツールバーの[戻る]と同じ動作をします。
Ctrl + - 縮小します。
Ctrl + + 拡大します。
Left, Right, Up, Down ページ表示領域を指定された方向に移動します。
Ctrl + 0 (zero) ズーム倍率を100%に設定します。
Ctrl + マウスホイール レポートを拡大/縮小します。
Ctrl + M 連続ページを表示します。
Ctrl + S 単一のページを表示します。
F5 レポートを更新します。
Ctrl + I 複数のページを表示します。
Ctrl + G フォーカスを[現在のページ]へ移動し、ページ番号を選択します。
Home 現在のページの先頭に移動します。
End 現在のページの末尾に移動します。

[サムネイル]ペインのショットカットキー

ビューワでは[サムネイル]ペインを使用する時、以下のショートカットキーが使用可能です。

キーシーケンス 動作
上矢印 前のページに移動します。
下矢印 次のページに移動します。
右矢印 右のページに移動します(右側にサムネイルがない場合は、次のページに移動します)。
左矢印 左のページに移動します(左側にサムネイルがない場合は、前のページに移動します)。
Page Down サムネイルの次の表示域へスクロールします(ページは移動しません)。
Page Up サムネイルの前の表示域へスクロールします(ページは移動しません)。
Home ページの先頭に移動します。
End ページの末尾に移動します。

タッチ対応

ActiveReportsでは、Windowsビューワにタッチサポートを組み込んでいます。この機能を使用すると、シンプルなタッチジェスチャでビューワを柔軟に操作することができます。これにより、ActiveReportsをWindowsのタッチ対応デバイスにインストールして、どこにいてもレポートを表示できるようになります。

タッチモードへの切り替えは、ビューワツールバーの[タッチモード]ボタンをクリックするだけで可能になります。

メモ: タッチモードでも、引き続きマウスを使用してActiveReportsを操作することができます。

タッチモードのツールバー

次の表に、ビューワのツールバーで使用可能な操作の一覧を示します。

アイコン 機能 詳細
サイドバー [サムネイル]、[パラメータ]、[ドキュメントマップ]、[検索]の各ペインを含むサイドバーを表示します。
印刷 各印刷オプションの指定が可能な[印刷]ダイアログを表示します。
ゲラモード RDLレポートで自動で追加される改ページを削除し、データを単一ページで表示するビューワのモードです。
このモードでは、レポート上に手動で追加される改ページのみが反映されます。
コピー 選択モードで選択したテキストをクリップボードにコピーします。
メモ: ビューワの[コピー]ボタンが有効になっていない場合があります。原因として、GrapeCity.ActiveReports.Export.Xml.dll、およびGrapeCity.ActiveReports.Export.Word.dllがGACから取得できないことが考えられます。有効にするには、これらのアセンブリファイルへの参照を追加する必要があります。
検索 レポートのテキストを検索する検索ダイアログを表示します。
ズーム 現在のズーム率を表示します。ズーム率の編集もできます。
単一ページ ビューワにレポートを1ページずつ表示します。
連続ページ すべてのプレビューページを縦に続けて表示します。
複数ページ ビューワで一度にプレビューするページ数を選択するオプションを提供します。
前ページ 現在のページの前のページに移動します。このボタンは、1ページ目以外のページが開いているときに有効になります。
現在のページ レポートの特定のページを開きます。特定のページを表示するには、ページ番号を入力して[Enter]キーを押します。
次ページ 現在のページの次のページに移動します。このボタンは、レポートの最後のページに達すると無効になります。
親レポートに戻る ドリルスルーレポートから親レポートに戻ります。
更新 ビューワを更新します。
注意: [更新]ボタンは、以下のいずれかによってセクションレポートをビューワコントロールにロードしたときには無効になります。
キャンセル レポートのレンダリングをキャンセルします。
タッチモード ビューワのタッチモードを選択できます。

コンテキストメニュー

コンテキストメニューを表示するには、プレビュー領域でタップアンドホールドする必要があります。

アイコン 機能 ジェスチャ 詳細
パンモード タップ 手のひらツールを使用してレポートの表示部分を移動できます。レポートを移動したい方向に手のひらツールをドラッグします。
選択モード タップ レポートの内容を選択できます。[コピー]アイコン(上記の画像と説明を参照)をクリックすると、選択した内容がクリップボードにコピーされます。
スナップショット タップ 画像として別のアプリケーションに貼り付けるレポートの内容を選択できます。選択した内容は、画像の貼り付けが可能な任意のアプリケーションに貼り付けることができます。

プレビュー

ジェスチャ ジェスチャ(画像) プレビュー領域の要素 詳細
フリック 単一ページ 縦、または横方向にフリックすると、次のページ、または前のページに移動します。1回のフリックで1ページ移動します。
連続ページ ページがスクロールします。
タップ リンク リンク(URL、ドリルスルーリンクなど)を開きます。
パン スライダー スライダーを動かします。
サイドバーとプレビュー領域の境界 境界を移動します。
メモ: パンのジェスチャは、ScrollbarEnabledプロパティが「False」に設定されているレポート領域では動作しません。
選択モード、スナップショット 選択の始点から終点にパンします。
ピンチ プレビュー領域 縮小します。
ストレッチ プレビュー領域 拡大します。
ダブルタップ プレビュー領域 2回タップして、表示モードを(単一ページモードから複数ページモードに)変更します。
タップ アンド ホールド 選択モード、スナップショット パンモード、選択モード、またはスナップショットを選択できるコンテキストメニューを表示します。
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