ActiveReports for .NET 18.0J
ActiveXビューワを移行する
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このトピックでは、「ActiveXビューワ」の移行手順について説明します。

ActiveXビューワ(ARVIEW2.CAB)は、ActiveReports for .NET の「1.0J」~「3.0J」の機能です。このため、以下の場合は、移行が必要となります。

ActiveXビューワは、本バージョンでは使用できません。レポートによっては、期待通りの表示/印刷結果を得られる可能性がありますが、動作保証の範囲外となります。

移行の手順

移行先

「ActiveXビューワ」の移行先として、「PDF」を推奨します。「WebViewer(PDF)」(Professionalのみ)、または、「PDFエクスポート」への移行をご検討ください。

機能 移行前 移行先
WebViewer(ActiveX)(Professionalのみ) ActiveXビューワ WebViewer(PDF)(Professionalのみ) PDFエクスポート
クライアントに接続されたプリンタへの直接印刷
クライアントに接続されたプリンタへのプレビュー無し直接印刷
クライアントに接続されたプリンタへのプレビュー無し直接印刷(Windowsの印刷ダイアログを非表示)(※1) × ×
クライアントに接続されたプリンタの設定(プリンタ種別、用紙サイズ、etc)を変更して直接印刷 (※2) (※2) (※3) (※3)
自動拡大縮小印刷 × × × ×
印刷方向の自動設定 × × × ×
※1: 通常、クライアントからの印刷は、印刷ボタン押下時に、Windowsの印刷ダイアログが表示されますが、ActiveXビューワでは、Windowsの印刷ダイアログを非表示にした印刷が可能です。
※2: ※3に加えて、ユーザーがWindowsの印刷ダイアログを表示する以前の段階に、プログラミング(クライアント側スクリプト)により開発者の意図した用紙サイズや用紙方向を、プリンタに設定可能です。
※3: Windowsの印刷ダイアログ上から、一般的なOfficeアプリケーション等と同様に、用紙サイズや用紙方向を選択して印刷できます。

移行作業

  1. 「WebViewer(PDF)」(Professionalのみ)の場合

    ViewerTypeプロパティが「ActiveXViewer」に設定されている場合は、「AcrobatReader」に移行します。たとえば、以下のようなコードを記述していた場合、赤字のコードを書き変える必要があります。

    移行前(Visual Basic)
    コードのコピー
    ' WebビューワのViewerTypeプロパティに選択したビューの種類を設定します。
    Dim selection As String = Me.cboViewerType.Items(Me.cboViewerType.SelectedIndex).Text
    Select Case selection
        Case "AcrobatReader"
            Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.AcrobatReader
        Case "ActiveXビューワ"
            Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.ActiveXViewer
        Case "HTMLビューワ"
            Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.HtmlViewer
        Case "RawHtml"
            Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.RawHtml
    End Select
    
    移行後(Visual Basic)
    コードのコピー
    ' WebビューワのViewerTypeプロパティに選択したビューの種類を設定します。
    Dim selection As String = Me.cboViewerType.Items(Me.cboViewerType.SelectedIndex).Text
    Select Case selection
        Case "AcrobatReader"
            Me.arvWebMain.ViewerType = GrapeCity.ActiveReports.Web.ViewerType.AcrobatReader
        Case "HTMLビューワ"
            Me.arvWebMain.ViewerType = GrapeCity.ActiveReports.Web.ViewerType.HtmlViewer
        Case "RawHtml"
            Me.arvWebMain.ViewerType = GrapeCity.ActiveReports.Web.ViewerType.RawHtml
    End Select
    

  2. 「PDFエクスポート」の場合

    すべてを作り直す必要はありません。基本的に、ActiveXビューワとPDFエクスポートで異なるのは、Webサーバーからクライアントにレスポンスされるデータ形式です。ActiveXビューワの場合は、Webサーバー上でRDFファイルが作成されます。PDFエクスポートの場合は、Webサーバー上でPDF形式のバイナリデータが作成されます。これら以外の処理については、ActiveXビューワ、PDFエクスポート共通で使用可能です。このため、ActiveXビューワを利用して作成した既存アプリケーションは、大部分を再利用できます。詳細については、「カスタムWebのエクスポート」を参照してください。


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