このトピックでは、「ActiveXビューワ」の移行手順について説明します。
ActiveXビューワ(ARVIEW2.CAB)は、ActiveReports for .NET の「1.0J」~「3.0J」の機能です。このため、以下の場合は、移行が必要となります。
「ActiveXビューワ」の移行先として、「PDF」を推奨します。「WebViewer(PDF)」(Professionalのみ)、または、「PDFエクスポート」への移行をご検討ください。
機能 | 移行前 | 移行先 | ||
---|---|---|---|---|
WebViewer(ActiveX)(Professionalのみ) | ActiveXビューワ | WebViewer(PDF)(Professionalのみ) | PDFエクスポート | |
クライアントに接続されたプリンタへの直接印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
クライアントに接続されたプリンタへのプレビュー無し直接印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
クライアントに接続されたプリンタへのプレビュー無し直接印刷(Windowsの印刷ダイアログを非表示)(※1) | ○ | ○ | × | × |
クライアントに接続されたプリンタの設定(プリンタ種別、用紙サイズ、etc)を変更して直接印刷 | ○(※2) | ○(※2) | ○(※3) | ○(※3) |
自動拡大縮小印刷 | × | × | × | × |
印刷方向の自動設定 | × | × | × | × |
ViewerTypeプロパティが「ActiveXViewer」に設定されている場合は、「AcrobatReader」に移行します。たとえば、以下のようなコードを記述していた場合、赤字のコードを書き変える必要があります。
移行前(Visual Basic) |
コードのコピー
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' WebビューワのViewerTypeプロパティに選択したビューの種類を設定します。 Dim selection As String = Me.cboViewerType.Items(Me.cboViewerType.SelectedIndex).Text Select Case selection Case "AcrobatReader" Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.AcrobatReader Case "ActiveXビューワ" Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.ActiveXViewer Case "HTMLビューワ" Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.HtmlViewer Case "RawHtml" Me.arvWebMain.ViewerType = DataDynamics.ActiveReports.Web.ViewerType.RawHtml End Select |
移行後(Visual Basic) |
コードのコピー
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---|---|
' WebビューワのViewerTypeプロパティに選択したビューの種類を設定します。
Dim selection As String = Me.cboViewerType.Items(Me.cboViewerType.SelectedIndex).Text
Select Case selection
Case "AcrobatReader"
Me.arvWebMain.ViewerType = GrapeCity.ActiveReports.Web.ViewerType.AcrobatReader
Case "HTMLビューワ"
Me.arvWebMain.ViewerType = GrapeCity.ActiveReports.Web.ViewerType.HtmlViewer
Case "RawHtml"
Me.arvWebMain.ViewerType = GrapeCity.ActiveReports.Web.ViewerType.RawHtml
End Select
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すべてを作り直す必要はありません。基本的に、ActiveXビューワとPDFエクスポートで異なるのは、Webサーバーからクライアントにレスポンスされるデータ形式です。ActiveXビューワの場合は、Webサーバー上でRDFファイルが作成されます。PDFエクスポートの場合は、Webサーバー上でPDF形式のバイナリデータが作成されます。これら以外の処理については、ActiveXビューワ、PDFエクスポート共通で使用可能です。このため、ActiveXビューワを利用して作成した既存アプリケーションは、大部分を再利用できます。詳細については、「カスタムWebのエクスポート」を参照してください。