マルチプロットチャートは、共通のX軸を持ち、Y軸に異なる値を表示します。マルチプロットチャートを作成できるチャートの種類は次のとおりです。

• 折れ線と縦棒
• 折れ線と財務グラフ
• 折れ線とエリア
• エリアと縦棒

2つのプロット間でデータポイントを比較するには、式エディタ（プロット> ルール > 条件）で次の関数を使用できます。

• 現在データ：指定されたプロット上のデータポイントの現在の値を表します。

  例：=CurrentValue("plot1"); =CurrentValue("plot1","high");

• 次データ：指定されたプロットの現在の値の次のデータポイント値を表します。

  例： =NextValue("plot1"); =NextValue("plot1","high");

• 前データ：指定されたプロットの現在の値より前のデータポイント値を表します。

  例： =PreviousValue("plot1"); =PreviousValue("plot1","high");

以下は、マルチプロットチャートの例などを紹介しています。

マルチプロットチャート：折れ線と縦棒

このグラフには、Ship Cityカテゴリデータを含む2つのプロット（折れ線と縦棒）があります。チャートのPlot2には、RuleDesigner コレクションエディターで次のようにRules > Rule1が設定されます。

• Conditionは「 =CurrentValue("Plot2")<CurrentValue("Plot1")」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty1 > TargetPropertyは「BackgroundColor」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty1 > Valueは「Red」に設定されます。

 

マルチプロットチャート：HiLoOpenCloseと折れ線

このグラフには、DateTimeカテゴリデータを含む2つのプロット（HiLoOpenCloseと折れ線）があります。チャートのPlot1には、RuleDesigner コレクションエディターでRules > Rule1が設定されます。

• Conditionは「=CurrentValue("Plot2")>CurrentValue("Plot1","high")」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty1 > TargetPropertyは「BackgroundColor」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty1 > Valueは「Red」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty2 > TargetPropertyは「LineWidth」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty2 > Valueは「2」に設定されます。

 

マルチプロットチャート：エリアと縦棒

このグラフには、Product Lineカテゴリデータを含む2つのプロット（エリアと縦棒）があります。チャートのPlot2には、RuleDesigner コレクションエディターでRules > Rule1が設定されます。

• Conditionは「=CurrentValue("Plot2")>CurrentValue("Plot1","high")」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty1 > TargetPropertyは「BackgroundColor」に設定されます。
• RuleProperties > RuleProperty1 > Valueは「Red」に設定されます。