ActiveReports for .NET 18.0J
レーダー散布図とレーダーバブルチャート
ActiveReportsユーザーガイド > 概念 > ページレポート/RDLレポートの概念 > ページレポート/RDLレポートのレポートコントロール > Chart > プロット > レーダー散布図とレーダーバブルチャート

レーダー散布図とレーダーバブルチャートは、様々なカテゴリにおいて、時系列など順序が設定されている測定データ(1~2つの値)などを表示する際に適しています。レーダー散布図とレーダーバブルは、カテゴリを円状に配置し、対応するデータポイントを直線で接続します。データ値は、シンボルと呼ばれるポイントで表示され、放射状に沿って配置されます。レーダー散布図とレーダーバブルプロットの主な違いは、レーダー散布図は1つのデータを視覚化するのに対し、レーダーバブルではデータポイントのサイズを変えることにより、二つのデータを視覚化することが可能です。

単純なレーダー散布図

単純なレーダー散布図は1つの値の測定値を表示します。たとえば、単純なレーダー散布図を使用して、フランスのパリの月平均気温と降水量を表示できます。

単純なレーダーバブルチャート

レーダーバブルチャートは、データポイントのサイズによって情報を追加できます。たとえば、単純なレーダーバブルプロットを使用して、フランスのパリの月平均気温と降水量を表示できます。このグラフの作成方法については、「レーダーバブルチャートの作成」チュートリアルを参照してください。

複数カテゴリのレーダー散布図とレーダーバブルチャート

複数カテゴリのレーダー散布図とレーダーバブルチャートを使用して、データ値をカテゴリに分割し、シンボルの色、形状を使用して表示できます。たとえば、複数カテゴリのレーダー散布図とレーダーバブルチャートを使用して、データポイントの色で区別されるヨーロッパ州の3つの都市の月平均気温を表示できます。このグラフの作成方法については、「複数カテゴリのレーダー散布図の作成」チュートリアルを参照してください。

レーダー散布図とレーダーバブルプロットのプロパティ

グラフのプロパティは、レポートエクスプローラから、Chart > プロットの順に選択し、プロパティパネルから設定できます。いくつかの重要なプロパティは、チャートのスマートパネルからも設定できます。詳細については、「チャートのスマートパネル」を参照してください。デザイン面のプロットを右クリックすると、プロパティパネルとスマートパネルの両方にアクセスできます。

全般

Action

レーダー散布図プロットをクリックしたときに実行されるアクション。アクションには、URL、ブックマーク、またはドリルスルーレポートを使用できます。

Labels

各エリアグラフのデータラベルを設定します。

Name

プロット名を設定します。デフォルトでは、単一のプロットを含むチャートのプロット名は「Plot1」です。

Symbols

散布図を形成するシンボルの外観をカスタマイズできるプロパティを表します。

Tooltip Template

ツールチップテンプレートを設定します。事前定義されたテンプレートのリストからツールチップを設定するか、式を入力します。

Configurations

ClippingMode

プロットがプロットエリア内でどのように拡張されるかを決定します。ClippingModeは次のように設定できます。

Overlays

グラフのデータポイントにトレンドラインを重ね合わせるためのコレクションです。詳細については、「トレンドライン」を参照してください。

Rules

指定された条件に基づいてプロットの外観を制御します。条件の詳細については、「条件付き書式(ルール)」を参照してください。

ShowNulls

プロットにNullまたは空の値を表示する方法を設定します。Gaps(デフォルト)、Connected、Zerosから選択できます。

StartAngle

プロットの角度を時計回りに回転します。一回転は360度です。

SymbolOpacity

シンボルの塗りつぶしの色の不透明度の値を表します。

エンコーディング

Category 

プロットがデータ値を表す接続されたデータポイントを生成する期間を決定する一連のプロパティです。

Values

カテゴリとなる値(コレクション)を設定します。フィールドの設定が可能です。

SortingField

カテゴリが表示される順序を定義します。デフォルトではValuesフィールドを使用するが、別のフィールドを指定してカテゴリを並べ替えることもできます。

SortDirection

カテゴリの表示順序を決定します。

SortingAggregate

カテゴリの並べ替えに使用する集計を指定します。

Color

CategoryエンコーディングまたはDetailsエンコーディングに対して凡例の設定を行います。次のプロパティが含まれます。

Aggregate

集計関数を設定します。

ShowValuesName

Trueに設定すると、DetailsエンコーディングまたはColorエンコーディングで指定された値に基づいて凡例が表示されます。

Values

凡例となる値(コレクション)を設定します。レーダー散布図プロットの場合はコレクションの先頭項目のみが有効となります。

Details

データ値をサブカテゴリに分類し、追加のグループを生成します。Detailsプロパティは、これらのサブカテゴリを定義する項目のコレクションです。各項目には、いくつかのプロパティが含まれています。

Shape

CategoryエンコーディングまたはDetailsエンコーディングに対して凡例の設定を行います。集計関数と値コレクションを含めます。

Aggregate

集計関数を設定します。Average、Count、Sumなどの関数から選択します。

Value

凡例となる値(コレクション)を設定します。レーダー散布図プロットの場合はコレクションの先頭項目のみが有効となります。

Size

Sizeエンコーディングにより、集計関数とサイズの式が有効になります。サイズエンコーディングは数値データでのみ機能し、シンボルのサイズを決定する範囲にデータ値を分割します。

Text Encoding

チャートのデータラベルとツールチップにデータセットフィールドの値を表示し、チャートに追加情報を表示します。2つのTextエンコーディングを追加すると、デフォルトで区切り文字「;」で表示されます。Textエンコーディングには、次のプロパティが含まれます。

Aggregate

集計関数を設定します。

Target

このテキストをラベルに表示するかツールチップに表示するかを指定します。ラベルの形式は、チャートの[Labels] > [Template]プロパティまたはTooltip Templateプロパティで制御されます。

Templateプロパティは、事前定義された値と追加されたテキストエンコーディングフィールドの両方を使用できます。次に例を示します。

Count:{Text0}
Sum:{valueField.value}

Template Key

チャートの[Labels] > [Template]プロパティまたはTooltip Templateプロパティ内のテキストエンコーディング値にアクセスするために使用するキーです。

Value

テキストボックスに値が表示されるフィールド、定数、または式。

Values

データ値を指定します。Valuesプロパティは項目のコレクションであり、各項目には次のプロパティが含まれます。

Type

SimpleまたはComplexから選択します。レーダー散布図の場合は、Simpleに設定します。

Value

データフィールド値(コレクション)を設定します。レーダー散布図プロットの場合はコレクションの先頭項目のみが有効となります。

Aggregate

データフィールドの集計関数です。集計関数は、すべてのデータ値フィールドを1つの値に評価します。Average、Count、Sumなどの関数から選択します。

関連トピック