ActiveReportsで、データをグラフで表示するにはChartControlを使用します。ChartControlでは、様々なバリエーションを持つ、基本的な17種類のチャートを提供しています。さらに、グラフの外観のあらゆる側面を制御するプロパティへのアクセスも提供します。

ChartControlは、選択したグラフの種類に応じて、さまざまな方法でデータ点の系列を表示します。いくつかのグラフの種類では、1つのグラフに複数のデータ点の系列を表示できます。データ点、軸、タイトル、ラベルなどをグラフに設定し、詳細な情報をグラフに追加します。これらのすべての要素を、［プロパティ］ウィンドウから変更することもできます。

レポート上に最初にChartControlをドロップすると、グラフウィザードが表示され、ウィザードのページ上でグラフの種類、外観、系列、タイトル、軸、凡例を設定することができます。系列ページからデータソースを指定できます。

主なプロパティ

プロパティ	解説
BlackAndWhiteMode	ハッチパターンと破線を使用して色を指定してグラフを白黒で描画するかどうかを示す値を取得または設定します。
AutoRefresh	プロパティを変更するごとにグラフを自動的に更新（再描画）するかどうかを示す値を取得または設定します。
Backdrop	チャートコントロールの背景に使用するスタイルを取得または設定します。
ChartAreas	［ChartAreaコレクションエディタ］を開いてAxes、WallRangesなどのプロパティを設定する他、ChartAreaを追加することもできます。
ChartBorder	グラフの周りに描画する境界線を取得または設定します。
ColorPalette	グラフのカラーパレットを取得または設定します。
DataSource	グラフのグローバルデータソースを取得または設定します。
GridLayout	グラフエリアのレイアウトを列と行で取得または設定します。
Legends	チャートコントロールの［Legendコレクションエディタ］を開いて凡例を設定します。
Series	チャートコントロールの［Seriesコレクションエディタ］を開いて系列のコレクションを設定します。
Titles	チャートコントロールの［Titlesコレクションエディタ］を開いてグラフのヘッダとフッタのタイトルを設定します。
UIOptions	グラフの指定のユーザーインタフェース機能を取得または設定します。None、ContextCustomize、UseCustomTooltips、ForceHitTestingの値から選択します。
Culture	出力値の書式に使用するグラフのCultureInfoを取得または設定します。
ImageType	レポート上でグラフとして描画される画像の種類を取得または設定します。MetafileやPNGを選択します。

グラフのコマンドおよびダイアログ

レポート上のコントロールを選択した状態で、［プロパティ］ウインドウの下部にあるコマンドセクションから任意のコマンドリンクをクリックしてダイアログを開きます。このセクションは以下のコマンドを提供します。

［グラフの消去］: グラフのプロパティ設定をすべてを削除し、グラフをデフォルトの状態に戻します。この動作をキャンセルするオプションも用意されています。
［グラフの読み込み］: ChartControlを使用して作成したグラフを含むXMLファイルをロードすることができます。
［グラフの保存］: 現在のグラフをXMLファイルとして保存し、後でセクションレポートのChartControlに読み込むことができます。
［グラフデザイナ］: グラフデザイナダイアログを開き、［グラフエリア］、［タイトル］、［系列］、［凡例］、［外観］のタブを使用できます。このダイアログはウィザードよりもカスタマイズ可能なオプションを提供していますが、これらのオプションはすべてプロパティウインドウからも使用できます。
［グラフウイザード］: コントロールを最初にレポート上にドロップしたときに表示されるグラフウイザードを再度表示します。
［グラフデータソース］: グラフデータソースダイアログを開き、接続文字列を構成してクエリを作成することができます。