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セクションレポートは、ActiveReportsの発売当初から提供しているレポート形式で、ActiveReports for .NET 6.0J以前のバージョンと同じ形式のレポートです。ActiveReports for .NET 6.0J以前のバージョンで作成したレポートは、セクションレポートに移行します。移行の詳細は、「旧バージョンからの移行」を参照してください。
セクションレポートでは、データ(レコード)の数に合わせて、Detail やGroupHeader/GroupFooterといったセクションが繰り返し出力されることで1つのページが生成されます。セクションがそのページに収まりきらなくなった場合は、次ページにセクションが出力されます。つまり、最終的に生成される帳票はセクションの集合体であり、帳票デザインは個々のセクションの繰り返しを意識しながら、各セクションをデザインしていく作業といえます。この形式は、縦方向に明細を繰り返し表示する一覧表のようなレポートを非常に効率よく作成できます。
セクションレポートのデザイナ画面には、グループ化セクションが表示され、グループ化セクションがデータとセクションによって繰り返されます。詳細は、 「セクションレポートの構造」および「セクションレポートのイベント」を参照してください。
セクションレポート(コード)のレイアウト情報はVisual BasicまたはC#のファイルとして保存され、アプリケーションをビルドする際にコンパイルされます。セクションレポートは以下の3つのファイルで構成されています。
このように、セクションレポートのファイル構成は、.NET フレームワークのWindowsフォームと同じです。
ActiveReportsが提供するイベントを利用し、コード処理を実装することにより、帳票を動的に制御できます。 プロパティの設定だけでは表現できない複雑な制御が必要な場合も、このイベントを利用してVB.NETやC#で帳票を柔軟に設計できます。Visual Studioが持っているコードスニペットやデバッグ機能を活用できるので、アプリケーション本体とのシームレスなコーディング作業が可能です。イベントに関する詳細は、「セクションレポートのイベント」、APIに関する詳細は、「クラスライブラリリファレンス」を参照してください。
イベントはXMLセクションレポートでも使用可能です。その場合はVBまたはC#のスクリプトを使用します。詳細は、「セクションレポート(XML)」を参照してください。
セクションレポート(コード)は、[レポートデータソース]ダイアログで指定した設定、または、コードのいずれかでデータと連結できます。セクションレポートでデータ連結の詳細は、 「セクションレポートでのデータ連結」を参照してください。
ビューワでセクションレポート(コード)を表示するには、ビューワの LoadDocumentメソッドを使用します。詳細は、「レポートを表示する」を参照してください。セクションレポート(コード)をPDFやExcelなどの形式でエクスポートするには、各エクスポートフィルタのExportメソッドを使用します。詳細は、「エクスポート」を参照してください。