インポートウィザードは、Microsoft AccessおよびCrystal Reportsのレポートデザインを、ActiveReportsで使用できるレポート形式へと変換します。
ActiveReports for .NET 9.0J インポートウィザードの実行
- [スタート]メニューから、すべてのプログラム>PowerTools ActiveReports for .NET 9.0Jへ移動し、[ActiveReports for .NET 9.0J インポートウィザード]を選択します。
- [ActiveReports for .NET 9.0J インポートウィザード]では、変換処理を実行するために[次へ]ボタンをクリックします。
-
[Microsoft Access (mdb)]または[Crystal Reports (rpt)]を選択し、[次へ]をクリックします。
- <...>をクリックし、Microsoft AccessまたはCrystal Reportsファイルへのパスを参照します。この個所に配置されているすべてのレポートが表示されます。
- インポートしたいレポートを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
- <...>をクリックし、出力先のフォルダを指定します。各レポートに対して、[出力ファイル形式]オプション(セクションレポート、ページレポート、または、両方)から出力するファイルの形式を選択します。
- 変換を開始するために[次へ]を選択します。
- 変換処理が完了した後、[完了]ボタンをクリックしてウィザードを閉じます。上記の手順で指定した出力先へ移動して変換されたファイルを表示します。また、[ログファイルを開く]チェックボックスをオンにして、ログを確認することもできます。
インポートウィザードは、レポートのレイアウトデザインをActiveReportsにおいて最も近いかたちでインポートするものですが、Microsoft AccessまたはCrystal Reportsで出力されていたレポートと、同一のレポートを作成するものではありません。バージョンと製品によってインポートの動作が異なる場合があります。一部のデザインとスクリプトやコードで行っていた処理は、新たに実装する必要があります。
移行するレポートは、ページレポートまたは、RDLレポートとしてインポートされるのは以下の要因によります。
- 単一の詳細セクションのレポートは、ページレポートとしてインポートされます。
- SubReportコントロールを含むレポートは、RDLレポートとしてインポートされます。
- 複数のセクションで構成されたレイアウトおよび、Matrixコントロールを使用しているレポートは、RDLレポートとしてインポートされます。
 |
メモ: レポートのセクションは、BandedListとして表示されます。 |
移行処理の詳細については、次の追加情報を参照してください。
Crystal Reportsインポートウィザード
この機能を使用するには、Visual Studioと共にCrystal Reports for Visual Studioがインストールされている必要があります。Visual StudioのエディションとバンドルされるCrystal Reportsの関係は以下のとおりです。
Visual Studio |
エディション |
Crystal Reports |
アセンブリバージョン |
2010 |
... |
SAP Crystal Reports, developer version for Microsoft Visual Studio |
13.x.x.x |
2012 |
... |
SAP Crystal Reports, developer version for Microsoft Visual Studio |
13.x.x.x |
2013 |
... |
SAP Crystal Reports, developer version for Microsoft Visual Studio |
13.x.x.x |
 |
メモ: Crystal Reportsのアセンブリバージョンが9.x.x.x以降のバージョンで作成されたレポートファイルがインポート可能です。 |
インポートするコントロールの対応について、次に示します。
Crystal Reports |
セクションレポート |
ページレポー/RDLレポート |
備考 |
Box |
Shape |
Container |
線の太さと角丸のボックスは反映されません。
複数セクションに跨っている場合には、Lineコントロールとしてインポートされます。 |
CrossTab |
SubReport |
BandedList |
SubReportコントロールが配置されますが、クロス集計部分はインポートされません。 |
Line |
Line |
Line |
点線や破線、鎖線は、その間隔が異なります。 |
Subreport |
SubReport |
... |
ActiveReportsにおいてサブレポートを連結するには、インポート後にコードを記述しなおす必要があります。 |
TextObject |
Label |
Textbox |
特殊フィールドは、「ページ番号」、「合計ページ数」、「ページ数(N/M)」のみサポートされます。 |
FieldObject |
TextBox |
Textbox |
特殊フィールドは、「ページ番号」、「合計ページ数」、「ページ数(N/M)」のみサポートされます。 |
Picture |
... |
Container |
画像データはインポートされません。 |
Accessインポートウィザード
この機能を使用するには、MicrosoftR AccessR 97, 2000, 2002, 2003, 2007, 2010, 2013, 2016のいずれかがコンピュータにインストールされている必要があります。
インポートするコントロールの対応について、次に示します。
Microsoft Access Report |
セクションレポート |
ページレポー/RDLレポート |
備考 |
Rectangle |
Shape |
Container |
Rectangleコントロール内に配置されているすべてのコントロールは、親コントロールと共にインポートされます。 |
CheckBox |
Label |
Textbox |
... |
Image |
... |
Image |
セクションレポートでは、Imageコントロールはインポートされません。 |
Label |
Label |
Textbox |
... |
Textbox |
TextBox |
Textbox |
... |
Line |
Line |
Line |
... |
Page Break |
PageBreak |
Container |
ページレポート/RDLレポートでは、PageBreakコントロールをインポートする際にPageBreakAtEndプロパティが自動的にTrueに設定されます。 |
Subform/Subreport |
SubReport |
... |
... |
Crystal Reports/MS Accessの制限事項
- ActiveReportsに存在しないコントロールとActiveReportsがサポートしていない機能や書式は、インポートされません。
- コントロールの影付き描画はインポートされません。
- OLEオブジェクトはインポートされません。Crystal Reportsのオブジェクト構造において、OLEオブジェクトはPictureObjectとして扱われています。
- VBAコードは、ActiveReportsのスクリプト部分にコメント文でインポートされます。インポート後にコードの書き換えを行ってください。
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