ActiveReports デザイナでセクションレポートを開いている場合、レポートエクスプローラーには以下のノードがデフォルトで表示されます。
- レポートコンテンツ
-
- 詳細(Detail) (デフォルト表示、削除は不可能)
- レポートヘッダ/フッタ(ReportHeader/ReportFooter)
- ページヘッダ/フッタ(PageHeader/PageFooter) (デフォルト表示、追加可能)
- グループヘッダ/フッタ(GroupHeader/GroupFooter) (追加可能)
-
- 各コントロール(例:TextBox、Picture、PageBreak、SubReportなど)
- フィールド
- バウンドフィールド(連結したデータソースからのフィールドの一覧)
- 計算フィールド(右クリックで計算フィールドが追加可能)
- パラメータ (右クリックでパラメータが追加可能)
- レポートの設定 (ページ設定、プリンタ設定、スタイル設定とグローバル設定が変更できるダイアログが開く)
レポートエクスプローラで、コントロールの削除、パラメータの追加・編集・削除、データソースの追加、フィールドをレポートにドラッグするなどの動作に加えて、計算フィールドの追加・編集・削除、テキストボックスコントロールのようにレポートに連結したデータフィールドのドラッグ、マージンの設定、プリンタ設定、スタイル設定、ルーラー、グリッドの設定などのレポートの設定も行うことができます。また、レポートやその要素を選択すると、プロパティウィンドウが表示され、プロパティを変更することが可能です。
レポートエクスプローラを使用した操作例を以下で示します。
データソースを追加する
- DetailセクションバンドにあるグレーのDataSourceアイコンをクリックし、[レポートデータソース]ダイアログを開きます。
- [OLE DB]タブを選択して、[接続文字列]の隣にある[作成]ボタンをクリックします。
- [データ リンク プロパティ]ダイアログで [Microsoft Jet 4.0 OLE DB Provider] を選択し、[次へ]をクリックします。省略符号(...)ボタンをクリックして独自のデータベース、またはサンプルデータベース(nwind.mdb)へのパスを参照します。
- データベースを選択した後、[開く]をクリックします。
- [OK]をクリックすると、ウィンドウが閉じられ、接続文字列が自動で入力されます。
- [クエリ]フィールドに、対象データを選択するSQLステートメント(例:"SELECT * FROM Customers")を入力します。
- [OK]をクリックしてデータソースを保存し、レポートデザイナ面に戻ります。 レポートエクスプローラでは、[フィールド]ノードの配下にある[バウンドフィールド]ノードに、クエリにより返されたフィールドが組み込まれます。
計算フィールドを追加する
- レポートエクスプローラから、[フィールド]ノードを展開します。
- [計算フィールド]ノードを右クリックして、[追加] を選択します。 追加された計算フィールドはレポートエクスプローラと[プロパティ]ウインドウに表示されます。
- [プロパティ]ウインドウにあるFormulaプロパティに式を入力します(例: UnitPrice * 1.07)。
- レポートエクスプローラからフィールドをレポートデザイナ面にドラッグします。これにより、フィールドに連結されたテキストボックスオブジェクトが作成されます。
フィールドをテキストボックスコントロールにバインドする
- レポートエクスプローラから、[フィールド]ノードを展開し、[バウンドフィールド]または[計算フィールド]を選択します。
- TextBoxコントロールに連結したいフィールドを選択して、レポート面のTextBoxを表示したいセクション上にドラッグ&ドロップします。
- フィールドに連結されたTextBoxが作成され、DataFieldプロパティ、Nameプロパティ、Textプロパティに値が自動で設定されます。たとえば、Cityフィールドをドラッグした場合、TextBoxのDataFieldプロパティがCityに設定され、NameとTextプロパティはtxtCity1となります。
パラメータを追加する
- レポートエクスプローラから、 [パラメータ]ノードを右クリックして [追加] を選択します。追加されたパラメータはレポートエクスプローラと[プロパティ]ウインドウに表示されます。
- [プロパティ]ウインドウから、Promptプロパティにユーザーにデータ入力を求める文字列を設定します。
- PromptUserプロパティをTrueに設定します。レポートを実行すると、パラメータ入力ダイアログが表示されます。
- レポートエクスプローラからパラメータをレポートデザイナ面にドラッグして、パラメータに連結されたTextBoxを作成します。レポートを実行すると、パラメータ入力ダイアログでユーザーが入力した値は、レポート上のパラメータに連結されたTextBoxに表示されます。
レポートの設定を変更する
- レポートエクスプローラで、 [レポートの設定]ノードをダブルクリックし、[レポートの設定]ダイアログを開きます。
- ダイアログ上に表示される4つのタブから、要求を満たすように変更を加えて、 [OK] をクリックします。