すべて展開
すべて折りたたむレンジバーは、データをバーの形で表示します。バーの高さはコントロールの半分で、縦位置は中央に配置されます。データは「長さ」という引数で指定します。
パラメータ
- 最小値: データ範囲の最小値。この値が左端に相当します。この引数が開始値より大きい場合は、開始値がレンジバーの最小値になります。データ型はSingleです。
- 最大値: データ範囲の最大値。この値が右端に相当します。この引数が開始値より小さい場合は、開始値がレンジバーの最大値になります。データ型はSingleです。
- 色: バーの色。HTMLで使用する色の文字列で指定します。
- 開始値: バーの描画を開始する点の値。データ型はSingleです。
- 長さ: コントロール内で描画するバーの長さ（横幅）。この値を0に設定すると、バーの代わりにダイアモンドが描画されます。データ型はSingleです。
最小値および最大値には、静的な値を設定するほかに、集計関数が使用できます。集計関数の詳細は、「共通の関数」トピックを参照してください。
構文
=RangeBar(Minimum, Maximum, Color, Start, Length)
使用例
上記の構文で記載したコードを、TextBoxコントロールのBackgroundImage.Valueプロパティ、またはImageコントロールのValueプロパティにセットします。「長さ」パラメータの長さ（横幅）でバーが描画されます。
簡単な例
左端の値を0として、右方向に伸びるバーを描画する簡単な例を示します。第5引数には「GrossProfit」フィールドのデータを指定します。
| TextBoxのBackgroundImageプロパティへ貼り付けます |
コードのコピー
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|---|---|
=RangeBar(0, 15000, "BlueViolet", 0, Fields!GrossProfit.Value)
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負の値を使用する例
Immediate If式を使用することにより、値の正負によってバーの色を指定できます。以下の例では、「InStock」フィールドの値が負の場合にCrimson、正の場合にBlueVioletで描画します。負の値は「開始値」の左側に、正の値は右側に描画されます。バーの長さがゼロの場合、ダイアモンドが描画されます。
| TextBoxのBackgroundImageプロパティへ貼り付けます。 |
コードのコピー
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|---|---|
=RangeBar(-5, 20, IIf((Fields!InStock.Value - 5) < 0, "Crimson", "BlueViolet"), 0, Fields!InStock.Value - 5) |
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デフォルト動作
RangeBar関数は以下のケースでnullを返します。この場合、バーは描画されません。
- 最大値が最小値と等しいか最小値より小さい値である場合。
- 画像として値を設定できないプロパティに式が設定された場合。
- 画像のSourceプロパティがDatabaseに設定されていない場合。
開始値は以下の場合に変更されます。
- 開始値が最小値より小さい場合、開始値は最小値と同じ値になります。
- 開始値が最大値より大きい場合、開始値は最大値と同じ値になります。
長さの値は以下の場合に変更されます。
- 開始値 + 長さの値が最小値より小さい場合、長さは最小値 - 開始値の値になります。
- 開始値 + 長さの値が最大値より大きい場合、長さは最大値 - 開始値の値になります。
引数を適切なデータ型に変換できない場合、代わりにデフォルト値が使用されます。
| パラメータ | デフォルト値 |
|---|---|
| 最小値 | 0 |
| 最大値 | 0 |
| 色 | Green |
| 開始値 | 0 |
| 長さ | 0 |
ダイアログ
レポート上でTextBoxコントロールを選択し、プロパティウィンドウまたはプロパティ設定ダイアログで BackGroundImageのValueプロパティをドロップダウンして、<データ可視化...>を選択してダイアログを開きます。同じ動作は、Imageコントロールを選択してValueプロパティを選択することでも実現できます。データ可視化用の式を作成するには、ダイアログで各オプションに適切な値を指定します。
［プログレスバーを表示する］をオンにした場合の設定は、「プログレスバー」を参照してください。
