ReportViewer for ASP.NET Web Forms
実行時に読み込まれるレポート
C1Report の使い方 > クライアントアプリケーションの開発 > 実行時に読み込まれるレポート

この例では、実行時にファイルからレポート定義を読み込みます。このようなアプリケーションは、レポート定義ファイルを必要とし、ビューアのように機能します。このようなアプリケーションの主な長所は、レポート形式を変更しても、アプリケーションを更新する必要がないことです。新しいレポート定義ファイルをユーザーに送るだけで済みます。

実行時に読み込まれるレポートを備えたアプリケーションを作成するには、次の手順に従います。

  1. C1Report デザイナを使用して、必要なレポートをすべて作成します(作成方法の詳細については、「C1Report デザイナの使い方」を参照)。
  2. 次のコントロールをアプリケーションに追加します。
    • c1r という名前の C1Report mponent named
    • ppv という名前の C1PrintPreviewControl
    • cmbReport という名前の ComboList
    • status という名前の StatusBar
  3. 次の Imports 文(Visual Basic の場合)をファイルの先頭に追加します。

    Visual Basic コードの書き方

    Visual Basic
    コードのコピー
    Imports C1.C1Report        
    Imports System.IO
    

    C# コードの書き方

    C#
    コードのコピー
    using C1.C1Report;        
    using System.IO;
    

    これにより、完全な名前空間を指定しなくても、C1Report と System.IO のクラスとオブジェクトを参照できます。

  4. レポート定義ファイルを読み取り、ファイル内のすべてのレポートのリストを構築するためのコードを追加します。そのためのコードは次のとおりです。

    Visual Basic コードの書き方

    Visual Basic
    コードのコピー
    ' アプリケーションパスを取得します。        
    Dim appPath As String        
    appPath = Path.GetDirectoryName(Application.ExecutablePath).ToLower()        
    Dim i As Integer = appPath.IndexOf("/bin")        
    If (i < 0) Then i = appPath.IndexOf("\bin")        
    If (i > 0) Then appPath = appPath.Remove(i, appPath.Length - i)       
         
    ' レポート定義ファイル内の全レポートのリストを取得します。         
    m_ReportDefinitionFile = appPath & "\Data\Nwind.xml"       
    Dim reports As String() = c1r.GetReportInfo(m_ReportDefinitionFile)
        
    ' コンボボックスに代入します。       
    cmbReport.Items.Clear()       
    Dim report As String        
    For Each report In reports        
      cmbReport.Items.Add(report)        
    Next
    

    C# コードの書き方

    C#
    コードのコピー
    // アプリケーションパスを取得します。        
     string appPath;        
    appPath = Path.GetDirectoryName(Application.ExecutablePath).ToLower();        
     int i = appPath.IndexOf("/bin");        
    if ((i < 0) ) { i = appPath.IndexOf("\bin"); }        
    if ((i > 0) ) { appPath = appPath.Remove(i, appPath.Length - i); }
     
    // レポート定義ファイル内の全レポートのリストを取得します。      
    m_ReportDefinitionFile = appPath + "\Data\Nwind.xml";        
     string ( reports) = c1r.GetReportInfo(m_ReportDefinitionFile);
            
    // コンボボックスに代入します。        
    cmbReport.Items.Clear();        
     string report;        
    foreach report In reports        
      cmbReport.Items.Add(report);        
    }
    

    上のコードは、最初にレポート定義を含むファイルの場所を取得しています。そのために、システム定義の Path クラスおよび Application クラスの静的メソッドを使用します。このコードは、実際のレポート定義ファイルの場所と名前に合わせて変更する必要があります。

    次に、GetReportInfo メソッドを使用してレポート定義ファイル(手順1で作成)内のすべてのレポート名を含む配列を取得し、ユーザーがレポートを選択するためのコンボボックスにレポート名を挿入します。

  5. ユーザーが選択したレポートを出力するためのコードを追加します。次に例を示します。

    Visual Basic コードの書き方

    Visual Basic
    コードのコピー
    Private Sub cmbReport_SelectedIndexChanged(ByVal sender As Object, ByVal e As EventArgs) Handles cmbReport.SelectedIndexChanged        
      Try        
        Cursor = Cursors.WaitCursor
    
        ' レポートを読み込みます。        
        status.Text = "Loading " & cmbReport.Text        
        c1r.Load(m_ReportDefinitionFile, cmbReport.Text)
    
         ' PrintPreview コントロール内に出力します。        
        status.Text = "Rendering " & cmbReport.Text        
        ppv.Document = c1r.Document
    
        ' PrintPreview コントロールにフォーカスを移します。        
        ppv.StartPage = 0        
        ppv.Focus()        
    
        Finally        
          Cursor = Cursors.Default        
        End Try        
    End Sub
    

    C# コードの書き方

    C#
    コードのコピー
    private void cmbReport_SelectedIndexChanged(object sender, System.EventArgs e)        
    {        
      try {        
        Cursor = Cursors.WaitCursor;
     
        //  レポートを読み込みます。        
        status.Text = "Loading " + cmbReport.Text;        
        c1r.Load(m_ReportDefinitionFile, cmbReport.Text);
     
        //  PrintPreview コントロール内に出力します。        
        status.Text = "Rendering " + cmbReport.Text;        
        ppv.Document = c1r.Document;
    
        // PrintPreview コントロールにフォーカスを移します。        
        ppv.StartPage = 0;        
        ppv.Focus();
       
        } finally {        
          Cursor = Cursors.Default;        
        }        
    }