C1Report は、デスクトップおよび Web のさまざまな状況で利用できます。どの場合でも、主な手順は同じです。
- レポートを作成するには、はじめに C1Report デザイナを使用してレポート定義を作成します。レポート定義は新規に作成するか、Microsoft Access レポートをインポートすることができ、XML ファイルとして保存されます。
- 次に、C1Report コンポーネントを使用してレポート定義を読み込み、任意の標準的な .NET データソースからデータを取得してレポートを出力します。
- レポート定義は、設計時に読み込んでアプリケーションに埋め込んだり、実行時に読み込んだり変更したりすることができます(C1Report オブジェクトモデルを使用して、新規にレポート定義を作成することも可能です)。
- 作成したレポートは、直接プリンタに出力したり、C1PrintPreview コントロールに描画したり、Web 配信に適している HTML 形式や PDF 形式でエクスポートすることができます。
次の図は、C1Report におけるさまざまなコンポーネントの関係を示します。
メモ:太線で囲まれた四角形は、コードコンポーネント(コントロール、アプリケーション)を表します。細線で囲まれた四角形は、情報を含むファイル(レポート定義/データ/作成されたレポート)を表します。番号付きの矢印は、コンポーネント間の関係(以下で説明)を示します。
次の各番号は、コンポーネント間の関係を示す図中の番号付き矢印を指しています。
- C1Report デザイナを使用して、XML 形式のレポート定義ファイルを作成、編集、および保存します。
- C1Report コンポーネントに、デザイナで作成されたレポート定義ファイルを読み込みます。これは設計時にプロパティページを使用して行うか、実行時にLoad メソッドを使用して行うことができます。プロパティページからレポートを読み込んだ場合、レポート定義ファイルはコントロールに保存されるので、実行時にはレポート定義ファイルを必要としません。
- C1Report コンポーネントは、レポート定義ファイルで指定されたデータソースから自動的にデータを読み込みます。これを実行する代わりに、独自のカスタムデータソースを提供することもできます。
- C1Report コンポーネントは、レポート定義に従ってデータをフォーマットし、レポートをプリンタ(a)、いずれかのファイル形式(b)、または印刷プレビューコントロール(c)に出力します。
- カスタムアプリケーションにより、豊富なオブジェクトモデルを使用して C1Report コンポーネントと交信し、レポートを簡単にカスタマイズしたり、レポートを一から作成したりすることができます。
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