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互換性のための関数
C1Report の使い方 > VBScript 式 > 互換性のための関数

Visual Basic や Microsoft Access(VBA)で記述されたコードとの互換性を高めるために、C1Report は、IIf および Format という VBScript では使用できない2つの関数を公開しています。

IIf は、論理式を評価し、その結果に基づいて2つの値のうちの1つを返します。次に例を示します。

VBスクリプト

Iif(SalesAmount > 1000, "Yes", "No")

Format は、書式設定式に含まれる指定に従って、値を書式設定された文字列に変換します。値には、数値、日付、時刻、ブール値、文字列などを使用できます。書式は、Visual Basic または VBA で使用される書式文字列に似た構文で、文字列として構築されます。

次の表で、書式文字列に使用される構文について説明します。

値の型 書式文字列 説明
Number Percent, % 数値をパーセント値として書式設定します(小数点以下は0または2桁)。: Format(0.33, "Percent") = "33%"
Format(0.3333333, "Percent") = "33.33%"
#,###.##0

マスクを使って数値を書式設定します。次の記号が認識されます。

# 桁のプレースホルダ。


0常に表示される桁のプレースホルダ。

, 1000 単位の区切り。

( 負の値を( )で囲む。

% パーセント値として書式設定する。

Format(1234.1234, "#,###.##") = "1,234.12"
Format(-1234, "#.00") = "(1234.12)"
Format(.1234, "#.##") = ".12"
Format(.1234, "0.##") = "0.12"
Format(.3, "#.##%") = "30.00%"

Currency Currency, $ 数値を通貨値として書式設定します。 Format(1234, "$") = "$1,234.00"
Boolean Yes/No “Yes” または “No” を取得します。
Date Long Date Format(#12/5/1#, "long date") = "December 5, 2001"
Short Date Format(#12/5/1#, "short date") = "12/5/2001"
Medium Date Format(#12/5/1#, "medium date") = "05-Dec-01"
q,m,d,w,yyyy 日付の一部(四半期、月、月通算日、年通算週、年など)を取得します。 Format(#12/5/1#, "q") = "4"
String @@-@@/@@ マスクを使って文字列を書式設定します。アットマーク(@)は、1つの文字(アットマーク(@)が1つだけの場合は、値の文字列全体)を表すプレースホルダです。他の文字は、リテラルとして認識されます。 Format("AC55512", "@@-@@/@@") = "AC-555/12"
Format("AC55512", "@") = "AC55512"
@;Missing 値が null または空文字列ではない場合は、セミコロン(;)の左側の書式文字列を使用します。null または空文字列の場合は、セミコロン(;)の右側の部分を取得します。
Format("@;Missing", "UK") = "UK"
Format("@;Missing", "") = "Missing"
メモ:VBScript には、独自の組み込み書式設定関数(FormatNumber、FormatCurrency、FormatPercent、FormatDateTime など)があります。ここで説明した VBA スタイルの Format 関数の代わりに、これらの関数を使用することもできます。