ComponentOne 利用ガイド
[032] Redraw プロパティの廃止と復活、BeginUpdate/EndUpdate メソッドの追加について
移行ガイド > 各種移行資料 > WinForms 移行情報 > FlexGrid for WinForms 移行情報 > [032] Redraw プロパティの廃止と復活、BeginUpdate/EndUpdate メソッドの追加について
変更バージョン 2.6.20101.515
カテゴリ 動作
対応策

詳細

旧バージョンでは、Redraw プロパティの値(False/True)を切り替えることで、グリッドの再描画の保留/再開を制御しました。バージョン 2.6.20101.515 でこの Redraw プロパティは廃止され、代わりに再描画の一時停止および再開を可能にする BeginUpdate/EndUpdate メソッドが追加されました。しかし、バージョン 2/4.6.20112.623 で Redraw プロパティが再度有効になったため、本バージョンでは、Redraw プロパティおよび BeginUpdate/EndUpdate メソッドのいずれも使用することができます。

Redraw プロパティが使用できないのは、バージョン2.6.20101.515 および 2/4.6.20101.546 となります。

バージョン 2.6.20101.515 で Redraw プロパティを廃止し BeginUpdate/EndUpdate メソッドを追加したのは、状態変更の開始と終了を明確にする目的で、.NET Framework における標準的な実装に揃えるための措置でした。

しかしながら、このプロパティを完全に削除すると、旧バージョンからの移行に際して不便を被ることになるため、バージョン 2/4.6.20112.623 にて、再度有効となりました。これにより、移行時のコードエラー発生を防いで稼働中のアプリケーションへの影響を最小限にしつつ、状況を見ながら後々 BeginUpdate、EndUpdate への切り替えを進めることを容易にしております。

なお、Redraw プロパティは旧形式の機能として廃止対象のままであり、将来的にこれを残したままにするかどうかは現時点で確定していませんので、新規案件の場合は最初から BeginUpdate、EndUpdate をご利用いただき、移行案件の場合でもできるだけ BeginUpdate、EndUpdate へ切り替えていただくことをお勧めいたします。

C1FlexGrid1.BeginUpdate();
// 下記コードは必要なグリッド処理の例です
C1FlexGrid1.DataSource = ds.Tables("Customers"); // dsはデータセット。具体的なコードは省略。
C1FlexGrid1.EndUpdate();
C1FlexGrid1.BeginUpdate()
' 下記コードは必要なグリッド処理の例です
C1FlexGrid1.DataSource = ds.Tables("Customers") ' dsはデータセット。具体的なコードは省略。
C1FlexGrid1.EndUpdate()
関連トピック