C1FlexGridBase.Stylesプロパティは、グリッドスタイルのコレクションを公開し、グリッドのスタイルを作成または削除するメソッドを持ちます。
設計時にスタイルを作成および定義するには、グリッドを右クリックし、[スタイルの編集]メニューオプションを選択します。
スタイルは、Microsoft Word のスタイルやカスケードスタイルシートに似た階層構造になっています。 CellStyle オブジェクトのすべてのプロパティを指定する必要はありません。指定しないプロパティの値は、親スタイルから継承されます。親スタイルは、通常、組み込みの CellStyleCollection.Normalスタイルです。
特定のスタイルで定義されている要素を特定するには、 DefinedElementsプロパティを使用します。
CellStyle オブジェクトのプロパティを変更すると、そのスタイルを使用しているすべてのセルが自動的に変更を反映して再描画されます。
スタイルは、次の例で示すように、 CellRange、 Row、および Columnオブジェクトに割り当てることができます。
次の例は、3つの CellStyle オブジェクトを作成し、それらをグリッドの行、列、およびセル範囲に割り当てます。
このコードを実行すると、グリッドの3番目の列が赤色の背景で描画されます。3番目の行は緑色の背景で描画されます。両者が交差する位置にあるセルは赤色で描画されます。これは、行スタイルより列スタイルが優先するためです。これらのセルの残りのスタイル要素(フォント、配置方法など)は、新しいスタイルで定義されていないため、親スタイル( CellStyleCollection.Normal)から自動的に継承されます。
交差位置の周囲のセルは太字フォントになります。太字フォントを定義しているスタイルは背景色を指定していないため、その要素は親スタイル(「red」、「green」、または「normal」)から継承されます。
' 赤色の背景を使用するスタイルを作成します。 Dim cs As CellStyle = flex.Styles.Add("red") cs.BackColor = Color.Red ' 緑色の背景を使用するスタイルを作成します。 cs = flex.Styles.Add("green") cs.BackColor = Color.Green ' 太字フォントを使用するスタイルを作成します。 cs = flex.Styles.Add("bold") cs.Font = New Font("Tahoma", 8, FontStyle.Bold) ' red スタイルを列に割り当てます。 flex.Cols(3).Style = flex.Styles("red") ' green スタイルを行に割り当てます。 flex.Rows(3).Style = flex.Styles("green") ' bold スタイルをセル範囲に割り当てます。 Dim rg As CellRange = flex.GetCellRange(2, 2, 4, 4) rg.Style = flex.Styles("bold")
// 赤色の背景を使用するスタイルを作成します。 CellStyle cs = _flex.Styles.Add("red"); cs.BackColor = Color.Red; // 緑色の背景を使用するスタイルを作成します。 cs = _flex.Styles.Add("green"); cs.BackColor = Color.Green; // 太字フォントを使用するスタイルを作成します。 cs = _flex.Styles.Add("bold"); cs.Font = new Font("Tahoma", 8, FontStyle.Bold); // red スタイルを列に割り当てます。 _flex.Cols[3].Style = _flex.Styles["red"]; // green スタイルを行に割り当てます。 _flex.Rows[3].Style = _flex.Styles["green"]; // bold スタイルをセル範囲に割り当てます。 CellRange rg = _flex.GetCellRange(2, 2, 4, 4); rg.Style = _flex.Styles["bold"];
System.Object
C1.Win.FlexGrid.CellStyle