Format プロパティは、内部的に格納される値ではなく、値を書式設定して表示する方法に影響します。セルの書式設定された値を取得するには、 GetDataDisplay(Int32,Int32)プロパティを使用します。
Format プロパティで使用する数値および日付と時刻の書式指定文字列は、.NET Framework の書式指定文字列と同様です。MSDN についても参照してください。
次の表は、もっとも一般的に使用されるオプションについてまとめたものです。
数値の書式設定
次の文字列は、数値の書式設定に使用します。
【 C または c 】・・・ Currency(通貨)。数値を地域ごとの通貨額を表す文字列に変換。
【 E または e 】・・・ Exponential(指数)。数値を"-d.ddd E+ddd"または"-d.ddd e+ddd"という形式の文字列に変換。'd'はそれぞれ1桁の数(0〜9)を表します。
【 F または f 】・・・ Fixed-point(固定小数点)。数値を、固定の小数位を付けた浮動小数を表す文字列に変換。
【 N または n 】・・・ Number(数値)。数値を、小数点の区切り記号と固定の小数位を付けた文字列に変換。
【 P または p 】・・・ Percentage(百分率)。数値を百分率で表す文字列に変換。
次の文字を使ってカスタム書式を作成することもできます。
【 0 】・・・ 0 プレースホルダ。書式設定文字列に'0'を指定した位置に数字がある場合、その数字が出力文字列にコピーされます。小数点より前で一番左にある'0'の位置と、小数点より後で一番右にある'0'の位置が、出力文字列に常に表示される数字の桁数を決定します。
【 # 】・・・ 桁プレースホルダ。書式設定文字列に'#'を指定した位置に数字がある場合、その数字が出力文字列にコピーされます。数字がない場合は、出力文字列のこの位置には何も表示されません。
【 . 】・・・ 小数点。書式設定文字列内の最初の'.'文字が、書式設定する値における小数点の区切り記号の位置を決定します。最初の'.'以外の'.'文字は無視されます。
【 , 】・・・ 桁区切り記号。小数点の区切り記号より、左の数値から3桁ごとに桁区切り記号が挿入されます。書式設定文字列の小数点のすぐ左に1つ以上の','文字がある場合、数値は','文字の数だけ 1000 を乗じた値で除算されて表示されます。
【 % 】・・・ 百分率プレースホルダ。'%'文字が書式設定文字列にあると、数値が 100 倍されてから書式設定されます。
【 ; 】・・・ セクション区切り記号。';'文字は、書式設定文字内で正数、負数、および0のセクションを区切るのに使用します。
DateTime 型の値の書式設定
次の文字列は、日付および時刻の書式設定に使用します。
【 d 】・・・ Short Date(短い日付)
【 D 】・・・ Long Date(長い日付)
【 t 】・・・ Short Time(短い時刻)
【 T 】・・・ Long Time(長い時刻)
次の文字を使ってカスタム書式を作成することもできます。
【 d 】・・・ 現在の日付を 1〜31 までの値で表示。1桁の日付(1〜9)の場合は1桁で表示します。
【 dd 】・・・ 現在の日付を 1〜31 までの値で表示。1桁の日付(1〜9)の場合は前に 0 を付けて表示します(01〜09)。
【 ddd 】・・・ 日付の略名を表示
【 dddd 】・・・ 日付の名前を完全に表示
【 M 】・・・ 現在の月を 1〜12 までの値で表示。1桁の月(1〜9)の場合は1桁で表示します。
【 MM 】・・・ 現在の月を 1〜12 までの値で表示。1桁の月(1〜9)の場合は前に0を付けて表示します。
【 MMM 】・・・ 月の略名を表示
【 MMMMM 】・・・ 月の名前を完全に表示
【 y 】・・・ 年を最大2桁の数値で表示。年の上2桁は省略されます。1桁の年(1〜9)の場合は1桁で表示します。
【 yy 】・・・ 年を2桁の数値で表示。年の上2桁は省略されます。1桁の年(1〜9)の場合は前に0を付けて表示します。
【 yyyy 】・・・ 年を完全な4桁の数値で表示
【 / 】・・・ 日付の区切り記号