TouchToolKit for WinFormsには、次のような優れた特長があります。これらの詳細については「TouchToolKit の使い方」で解説しています。
C1Zoomコンポーネントをフォームに配置するだけで、フォーム全体をマルチタッチ操作で拡大、縮小できます。タッチで操作しにくい小さなボタンや、スレートPCの画面では小さく表示されるキャプションを拡大し、操作性を大幅に改善できます。元の画面レイアウトをタッチ操作に合わせて書き換える必要はありません。タッチ対応に伴って画面の操作体系を変える必要がないため、マニュアルの書き直しやエンドユーザーの再教育といった負担を軽減できます。最小のコストで従来のマウス、キーボード操作に加えてタッチやペンに対応できます。
タッチでのズーム操作中は画面をビットマップに置き換えてズーム結果のプレビューを表示しているので、軽快な動作を実現しています。また、ビットマップのプレビューを表示せずにズーム率の文字列を表示することもできるので、さらに軽快なズーム操作を実現できます。
TouchToolKit のズーム機能は標準コントロールと最新のグレープシティ製品と共にテストされており、最適に使用するための処理が「ズームポリシ」として提供されます。ポリシーファイルには40以上のコントロールに対応するコードが含まれ、開発者が変更することもできます。もちろん、他のコントロールに対応する処理を開発者が自由に作成することもできます。
フォーム全体と拡大されている領域をパンウィンドウと呼ばれる別ウィンドウで表示できます。フォームを大きく拡大した状態でも、どの部分が拡大されているのかをユーザーが容易に把握できます。
コントロールバーを使用すると、フォーム上で利用可能なタッチ操作(拡大、縮小、スクロール)をボタンとして表示し、タッチ操作が可能なことをユーザーに明示できます。
C1ApplicationZoomコンポーネントをスタートアップフォームに配置すると、プロジェクトに含まれる全フォームをマルチタッチ操作でズーム可能にできます。フォームの数が多く、フォームごとの設定の違いが少ない場合にC1Zoomコンポーネントの代わりに使える方法です。
フォームの一部だけをマルチタッチ操作で拡大、縮小できるC1ZoomPanelコントロールを提供します。このコントロールはコンテナとして動作するため、標準のPanelコントロールと同じように任意の場所に配置し、コントロールを載せてズーム可能なUIを構築できます。
TextBoxコントロールなどでは、テキストを選択するには指でテキストを直接なぞる必要があり、選択している部分が指で隠れてしまいます。C1Magnifyコンポーネントが提供する拡大鏡を使うと、タッチで操作している内容を指先に拡大表示できるので快適に操作できます。
C1TouchEventProviderコンポーネントにより、任意の標準コントロールに16種類のタッチ関連イベントと9種類のジェスチャーの検出を追加できます。マウス操作に対するClickイベントを実装するのと同じように、タッチ操作やペン操作に対してTappedイベントを実装できます。
C1MultiScaleImageコントロールは解像度や拡大率に応じて複数のソースを切り替えて表示できます。ズームによって拡大した画面に自動的に高解像度画像を表示することで画面を高い品位で表現できます。C1Zoomコンポーネント併用することで、高解像度に対応した画面デザインを提供できます。