Excel for WPF/Silverlight を使用して新しい XLS ファイルを作成するには、次の3つの手順を実行する必要があります。
C1.WPF.Excel.4.dll/C1.Silverlight.Excel.5.dll への参照を追加し、C1XLBook を作成します。
コンテンツをシートに追加します。各シートには、Value プロパティと Style プロパティを持ついくつかのセル(XLCell オブジェクト)が格納されます。
Save メソッドを使用して、ブックをファイルに保存します。
たとえば、次のコードは、1~ 100 までの数値を含む1枚のシートから成る新しい Excel ファイルを作成します。
C# |
コードのコピー
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// 手順 1:保存する新規ブックを作成します C1XLBook book = new C1XLBook(); // 手順 2:いくつかのセルの中身を書き込みます XLSheet sheet = book.Sheets[0]; for (int i = 0; i < 100; i++) sheet[i, 0].Value = i + 1; // 手順 3:ファイルを保存して開きます book.Save(@"C:\MyFiles\Test\test.xls"); System.Diagnostics.Process.Start(@"C:\MyFiles\Test\test.xls"); |
手順 2が最も興味深い作業です。このコードは、最初に、新しい Excel ブックに1枚のワークシートを表示する XLSheet オブジェクトを取得します。このシートは、新しい C1XLBook を追加または作成する際に自動的に作成されます。次に、シートインデクサを使用してシート内のセルを参照し、セルに1~ 100 までの値を割り当てます。
XLSheet オブジェクト内のインデクサは、必要に応じてセルを自動的に作成します。これで、作成するワークシートに簡単に値を入力できます。シートのサイズを調べる場合は、シートの Rows.Count プロパティと Columns.Count プロパティを使用します。
もちろん、セルに値を割り当てることができるだけではありません。スタイルを使用して、セルの書式を設定することもできます。それには、1つ以上の XLStyle オブジェクトを作成し、そのオブジェクトを値の割り当てと同じ手順でセルに割り当てます。次に示すこのコードの改訂版では、シートを作成し、偶数の数値を太字の赤色の文字と黄色の背景色で強調表示し、奇数を青の斜体で示します。
C# |
コードのコピー
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// 手順 1:保存する新規ブックを作成します C1XLBook book = new C1XLBook(); var sheet = book.Sheets[0]; // 手順 2:奇数と偶数のスタイルを作成します var styleOdd = new XLStyle(book); styleOdd.Font = new XLFont("Tahoma", 9, false, true); styleOdd.ForeColor = Colors.Blue; var styleEven = new XLStyle(book); styleEven.Font = new XLFont("Tahoma", 9, true, false); styleEven.ForeColor = Colors.Red; styleEven.BackColor = Colors.Yellow; // 手順 3:いくつかのセルの中身を書き込みます for (int i = 0; i < 100; i++) { XLCell cell = sheet[i, 0]; cell.Value = i + 1; cell.Style = ((i + 1) % 2 == 0) ? styleEven : styleOdd; } // 手順 4:ファイルを保存して開きます book.Save(@"C:\MyFiles\Test\test.xls"); System.Diagnostics.Process.Start(@"C:\MyFiles\Test\test.xls"); |
コードはほぼ同じです。主な違いは、新しく追加された手順 2です。ここで、奇数のセルと偶数のセルのスタイルが作成されます。手順 3で、セルに新しいスタイルと値が割り当てられます。
上記のコードで作成されたファイルを Microsoft Excel で開くと、次の図のようになります。