名前付きスタイルは、一意の名前を使用してワークシートに適用するカスタムセルスタイルです。これは、スプレッドシートに定義されている既存の組み込みスタイル名とは異なります。
名前付きスタイルは、必要に応じていつでも作成および設定できます。また、既存のスタイルを変更して別のワークブックのスタイルとして保存することもできます。 DioDocs for Excel において Styles は、組み込みの名前付きスタイルとカスタムの名前付きスタイルの両方を格納する名前付きスタイルコレクションです。
DioDocs for Excel では、次の 2 つの方法で、スプレッドシートのスタイルを操作できます。
DioDocs for Excel では、ワークシートにカスタム名前付きスタイルを定義し、それを自由に構成し、コレクションに保存して、後でアクセスできます。
IStyleCollectionインタフェースのAddメソッドを使用して、カスタム名前付きスタイルをワークシートに追加できます。このメソッドを使用して、IStyle インスタンスを返すこともできます。スプレッドシートに名前付きスタイル設定を構成する場合は、IStyleインタフェースのプロパティを使用します。
カスタム名前付きスタイルを作成して設定を構成する方法については、次のサンプルコードを参照してください。
C# |
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//カスタム名のスタイルを追加します。 IStyle style = workbook.Styles.Add("SampleStyle"); //カスタム名スタイルの設定 //罫線 style.Borders[BordersIndex.EdgeLeft].LineStyle = BorderLineStyle.Thin; style.Borders[BordersIndex.EdgeTop].LineStyle = BorderLineStyle.Thick; style.Borders[BordersIndex.EdgeRight].LineStyle = BorderLineStyle.Double; style.Borders[BordersIndex.EdgeBottom].LineStyle = BorderLineStyle.Double; style.Borders.Color = Color.FromArgb(0, 255, 0); //保護 style.FormulaHidden = true; style.Locked = false; //数値 style.NumberFormat = "#,##0_);[Red](#,##0)"; //配置 style.HorizontalAlignment = HorizontalAlignment.Right; style.VerticalAlignment = VerticalAlignment.Bottom; style.WrapText = true; style.IndentLevel = 5; style.Orientation = 45; //塗りつぶし style.Interior.ColorIndex = 5; style.Interior.Pattern = GrapeCity.Documents.Excel.Pattern.Down; style.Interior.PatternColor = Color.FromArgb(0, 0, 255); style.IncludeAlignment = false; style.IncludeBorder = true; style.IncludeFont = false; style.IncludeNumber = true; style.IncludePatterns = false; style.IncludeProtection = true; //カスタム名スタイルの設定を終了します |
IRangeインタフェースのStyleプロパティを使用して、ワークシート内の名前付きスタイルを取得または設定できます。Styles コレクションには、DioDocs for Excel の組み込み名前付きスタイルとカスタム名前付きスタイルの両方が格納されています。
ワークシート内の名前付きスタイルを取得または設定する方法については、次のサンプルコードを参照してください。
C# |
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//範囲のスタイルをカスタムの名前スタイルに設定します worksheet.Range["A1"].Style = worksheet.Workbook.Styles["SampleStyle"]; |
DioDocs for Excelでは、必ずしも最初からカスタムの名前付きスタイルを作成する必要はありません。特定の設定に応じて既存のスタイルを変更し、新しいスタイルを別のワークブックのスタイルとして保存して、使用できます。
Addメソッドを使用して、新しいスタイルを追加できます。既存のワークブックスタイルに基づいた新しいカスタムスタイルは、IStyleCollectionインタフェースに格納され、別のワークブックのスタイルとして使用できます。
既存のスタイルを変更してStylesコレクションに新しいスタイルとして保存する方法については、次のサンプルコードを参照してください。
C# |
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// ワークブックを作成します Workbook workbook = new Workbook(); // 既定のワークシートを取得します IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0]; // 既存のスタイル「Good」を取得し、範囲A1のスタイルに設定します worksheet.Range["A1"].Style = workbook.Styles["Good"]; // セルテキストを設定します worksheet.Range["A1"].Value = "Good"; // 既存のスタイル「Good」に基づいてスタイルを作成して変更し、名前に「MyGood」を指定します IStyle myGood = workbook.Styles.Add("MyGood", workbook.Styles["Good"]); myGood.Font.Bold = true; myGood.Font.Italic = true; // 新しいスタイル「MyGood」を範囲B1のスタイルに設定します worksheet.Range["B1"].Style = workbook.Styles["MyGood"]; // セルテキストを設定します worksheet.Range["B1"].Value = "MyGood"; // ワークブックを保存します workbook.Save(@"6 - AddWorkbookStyles.xlsx"); |