ワークシートビューの操作

DioDocs for Excelには、ワークシートに適用される表示設定をカスタマイズするための様々なオプションが用意されています。既定のビューから選択することも、ビューの設定をカスタマイズして好みの表示にすることもできます。また、カスタマイズしたビューをワークブックに保存し、後で適用することもできます。

既定のビュー

DioDocs for Excelには、MS Excelと同様に、既定のビューが用意されており、ユーザーがドキュメントを印刷する前にページレイアウトや改ページを確認できるようなビューを設定することができます。

標準：ワークシートのデフォルトのビューです。
ページレイアウト：ドキュメントのヘッダーとフッターを含むページの開始と終了を表示することにより、印刷されるドキュメントをプレビューできます。
改ページプレビュー：印刷するドキュメントの改ページの位置を表示します。

既定のビューは、IWorksheetViewインタフェースのViewTypeプロパティを使用して設定できます。

C#	コードのコピー
IWorkbook workbook = new Workbook(); IWorksheet worksheet = workbook.ActiveSheet; worksheet.Range["J12"].Value = 1; //ワークシートのビューモードをPageBreakPreviewに設定します worksheet.SheetView.ViewType = ViewType.PageBreakPreview; //PageBreakPreviewのズームを80％に変更します worksheet.SheetView.Zoom = 80; workbook.Save("PageBreak.xlsx");

コードのコピー

IWorkbook workbook = new Workbook();
IWorksheet worksheet = workbook.ActiveSheet;

worksheet.Range["J12"].Value = 1;

//ワークシートのビューモードをPageBreakPreviewに設定します
worksheet.SheetView.ViewType = ViewType.PageBreakPreview;

//PageBreakPreviewのズームを80％に変更します
worksheet.SheetView.Zoom = 80;

workbook.Save("PageBreak.xlsx");

ビュー設定

ワークシートを好みに応じて表示するには、IWorksheetインタフェース、IPaneインタフェース、およびIWorksheetViewインタフェースのプロパティとメソッドを使用します。

次のコードスニペットは、IWorksheetインタフェースのさまざまなプロパティを使用して、ワークシートのカスタムビューを設定する方法を示しています。

C#	コードのコピー
//ワークシートのビューを設定します IWorkbook workbook = new Workbook(); IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0]; var custom_view = worksheet.SheetView; custom_view.Zoom = 200; custom_view.GridlineColor = Color.Red; custom_view.ScrollColumn = 10; var scrollRow = custom_view.ScrollRow;

コードのコピー

//ワークシートのビューを設定します

IWorkbook workbook = new Workbook();
IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0];
var custom_view = worksheet.SheetView;
custom_view.Zoom = 200;
custom_view.GridlineColor = Color.Red;
custom_view.ScrollColumn = 10;
var scrollRow = custom_view.ScrollRow;

次のコードスニペットは、SplitPanes()メソッドを使用してワークシートを複数のペインに分割する方法を示しています。

C#	コードのコピー
//SplitPanes（）メソッドを使用してワークシートを分割します Workbook workbook = new Workbook(); IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0]; worksheet.SplitPanes(worksheet.Range["A5"].Row, worksheet.Range["A5"].Column); var splitRow = worksheet.SplitRow; var splitColumn = worksheet.SplitColumn;

コードのコピー

//SplitPanes（）メソッドを使用してワークシートを分割します

Workbook workbook = new Workbook();
IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0];
worksheet.SplitPanes(worksheet.Range["A5"].Row, worksheet.Range["A5"].Column);

var splitRow = worksheet.SplitRow;
var splitColumn = worksheet.SplitColumn;

次のコードスニペットは、DisplayVerticalGridlinesプロパティとDisplayHorizontalGridlinesプロパティを使用して、ワークシートの垂直グリッド線と水平グリッド線を表示する方法を示しています。これらのグリッド線は、SpreadJSと対話するためにJSONにインポートまたはエクスポートした時のみ表示されますが、ExcelまたはPDFでは表示されません。

C#	コードのコピー
//新しいワークブックを作成します var workbook = new Workbook(); IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0]; worksheet.Range["A10"].Value = 10; //水平方向のグリッド線を非表示にします worksheet.SheetView.DisplayHorizontalGridlines = false; //垂直方向のグリッド線を表示します worksheet.SheetView.DisplayVerticalGridlines = true; //ワークブックをjson文字列にエクスポートし、ssjsonに保存します System.IO.File.WriteAllText("gridlines.ssjson", workbook.ToJson());

コードのコピー

//新しいワークブックを作成します
var workbook = new Workbook();

IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0];

worksheet.Range["A10"].Value = 10;

//水平方向のグリッド線を非表示にします
worksheet.SheetView.DisplayHorizontalGridlines = false;

//垂直方向のグリッド線を表示します
worksheet.SheetView.DisplayVerticalGridlines = true;

//ワークブックをjson文字列にエクスポートし、ssjsonに保存します
System.IO.File.WriteAllText("gridlines.ssjson", workbook.ToJson());

メモ：DisplayGridlinesの値が設定されている場合、DisplayVerticalGridlinesとDisplayHorizontalGridlinesが同じ値に設定されます。

DioDocs for Excelでは、カスタムビューをワークブックに保存できます。カスタムビューの詳細については、「カスタムビュー」を参照します。