DioDocs for Excel
DioDocs for Excel
帳票作成のクイックスタート
帳票の作成 > 帳票作成のクイックスタート

このクイックスタートでは、テンプレート構文を使用して、簡単な Excel 帳票を作成する方法を紹介します。例として以下の帳票を作成してみます。

なお、このクイックスタートのサンプルプロジェクトおよび帳票テンプレートはデモにてダウンロードいただけます。

手順1:Microsoft Excel にて帳票テンプレートを作成

以下のとおり、Microsoft Excel にて帳票のテンプレートを作成します。この例では「template.xlsx」として作成しています。

テンプレート構文は、二重中括弧「{{}}」に囲まれて定義されます。

セル「B3」の構文「{{ds.Name}}」は、「ds」という名前のデータソースの「Name」という名前のカラム(列)と連結することを指定しています。同様に、セル「C3」の構文「{{ds.Sales}}」は、「Sales」という名前のカラムと連結することを指定しています。

また、セル「C4」の構文「{{=Sum(C3)}}」は、セル「C3」に連結したデータの合計値を出力するよう指定しています。

手順2:.NET Core コンソールアプリケーションを作成

クイックスタート」の「.NET Core コンソールアプリケーション」タブの手順1および2のとおり、新しいコンソールアプリケーションを作成し、DioDocs for Excel の NuGet パッケージ[DioDocs.Excel.ja]をインストールします。

手順3:帳票テンプレートを配置

プロジェクトフォルダ内に、手順1で作成した帳票テンプレートを配置し、出力ディレクトリにコピーされるよう設定します。

手順4:「Program.cs」にコードを追加

  1. 「Program.cs」を開き、次のコードのとおり、上部にディレクティブを追加します。
    C#
    コードのコピー
    using System.Data;
    using GrapeCity.Documents.Excel;
    

  2. 既定のコード[Console.WriteLine("Hello World!");]を削除して、Excel 帳票作成のためのコードを追加していきます。
  3. 以下のとおり、Workbook クラスのインスタンスを作成し、Open メソッドを使用して手順1で作成した帳票テンプレートを読み込みます。この例では、「template.xlsx」を読み込んでいます。
    C#
    コードのコピー
    var workbook = new Workbook();
    
    // 帳票テンプレートを読み込みます
    workbook.Open("template.xlsx");
    

  4. 帳票テンプレートにデータ連結されるデータソースを準備します。この例では、データソースとして、DataTable を使用して「Name」と「Sales」というカラム名を持つ表形式のデータを作成しています。
    なお、この時のカラム名は、手順1で帳票テンプレートを作成した時にテンプレート構文として設定したカラム名と一致している必要があります。
    C#
    コードのコピー
    // データソースを準備します
    var datasource = new DataTable();
    datasource.Columns.Add("Name", typeof(string));
    datasource.Columns.Add("Sales", typeof(double));
    
    datasource.Rows.Add("担当A", 54300);
    datasource.Rows.Add("担当B", 73900);
    datasource.Rows.Add("担当C", 69800);
    datasource.Rows.Add("担当D", 84800);
    datasource.Rows.Add("担当E", 105200);
    

  5. AddDataSource メソッドを使用して、データ連結に使用するデータソースを、構文と同じ名前を指定してワークブックに追加します。この例では、「ds」という名前でデータソースを追加しています。
    なお、このデータソースの名前も、手順1で帳票テンプレートを作成した時にテンプレート構文として設定したデータソース名と一致している必要があります。
    C#
    コードのコピー
    // データソースを追加します
    workbook.AddDataSource("ds", datasource);
    

  6. ProcessTemplate メソッドを使用して、データの連結処理を実行します。
    C#
    コードのコピー
    // データの連結を行います
    workbook.ProcessTemplate();
    

  7. Save メソッドを使用して、ワークブックを Excel 帳票として保存します。この例では、「result.xlsx」として保存しています。
    C#
    コードのコピー
    // xlsx ファイルに保存します
    workbook.Save("result.xlsx");
    

    なお、Save メソッドを使用して、以下のとおり PDF に保存することもできます。

    C#
    コードのコピー
    workbook.Save("result.pdf");
    

  8. 最終的に、「Program.cs」の内容は以下のようになります。
    C#
    コードのコピー
    using System.Data;
    using GrapeCity.Documents.Excel;
    
    var workbook = new Workbook();
    
    // 帳票テンプレートを読み込みます
    workbook.Open("template.xlsx");
    
    // データソースを準備します
    var datasource = new DataTable();
    datasource.Columns.Add("Name", typeof(string));
    datasource.Columns.Add("Sales", typeof(double));
    
    datasource.Rows.Add("担当A", 54300);
    datasource.Rows.Add("担当B", 73900);
    datasource.Rows.Add("担当C", 69800);
    datasource.Rows.Add("担当D", 84800);
    datasource.Rows.Add("担当E", 105200);
    
    // データソースを追加します
    workbook.AddDataSource("ds", datasource);
    
    // データの連結を行います
    workbook.ProcessTemplate();
    
    // xlsx ファイルに保存します
    workbook.Save("result.xlsx");
    

手順5:プロジェクトをビルドして実行

プロジェクトをビルドして実行すると、出力ディレクトリに Excel 帳票が出力されます。