マスクコントロールでは正規表現による書式設定が可能です。書式の設定は
Formatプロパティによって行われ、文字種を指定するキーワードとリテラル文字の組み合わせなどで書式を指定します。
詳細な設定方法については「
書式の設定」で詳しく解説します。
Valueプロパティを使えば、リテラル文字列とプロンプト文字列を除いたコントロール内の文字列を取得または設定できます。たとえば、Textプロパティに「郵便番号:981-3205」が設定されているときには、Valueプロパティの値は「9813205」となります。
Valueプロパティが変更されると、その変更は
DisplayTextプロパティと
Textプロパティにも適用されます。また、
ValueIsFullプロパティによって、すべてのフィールドに値が入力されているかどうかを確認することが可能です。
コピーや切り取りなどのユーザー操作によりクリップボードにリテラル文字を含まない値を渡すには、
ClipContentプロパティを
ClipContent.ExcludeLiteralsに設定します。 ClipContentプロパティの設定は、クライアント側のSelectedTextプロパティから取得できる文字列にも適用されます。
なお、プロンプト文字列は、ClipContentプロパティの設定に関わらず常にクリップボードに渡されます。
ImeModeプロパティを使用して、コントロールがフォーカスを取得したときのIMEの状態を設定することができます。
ImeModeプロパティに設定可能な値は次のとおりでで、既定値は
ImeMode.Autoです。
ImeModeの値 |
説明 |
Auto |
指定しません。 |
Active |
日本語入力モードになります。 |
InActive |
半角英数文字入力モードになります。 |
Disabled |
IMEが無効になります。手動でIMEを有効にすることもできません。 |
この機能は、ユーザの不正な文字入力を制御する場合などに大変便利です。
AcceptsCrLfプロパティを使用してクリップボードへ改行を含む文字列をコピー、または貼り付けた場合の改行コードの扱いを設定できます。AcceptsCrLfプロパティは、以下の3つの動作から選択します。 既定値は
CrLfMode.NoControlです。
AcceptsCrLfの値 |
説明 |
NoControl |
改行コードはそのままでコピー、貼り付けを行います。 |
Filter |
コピー、切り取り、または貼り付け文字列内にあるすべての改行コードを削除します。 |
Cut |
コピー、切り取り、および貼り付け文字列内にある最初の改行コード以降の文字列を切り取ります。 |