MESCIUS InputMan for ASP.NET 10.0J
入力の制御

マスクコントロールが提供する独自の入力機能について解説します。

書式の設定
マスクコントロールでは正規表現による書式設定が可能です。書式の設定はFormatプロパティによって行われ、文字種を指定するキーワードとリテラル文字の組み合わせなどで書式を指定します。

詳細な設定方法については「書式の設定」で詳しく解説します。
リテラル文字列を含まない値の取得と設定
Valueプロパティを使えば、リテラル文字列とプロンプト文字列を除いたコントロール内の文字列を取得または設定できます。たとえば、Textプロパティに「郵便番号:981-3205」が設定されているときには、Valueプロパティの値は「9813205」となります。

Valueプロパティが変更されると、その変更はDisplayTextプロパティとTextプロパティにも適用されます。また、ValueIsFullプロパティによって、すべてのフィールドに値が入力されているかどうかを確認することが可能です。

コピーや切り取りなどのユーザー操作によりクリップボードにリテラル文字を含まない値を渡すには、ClipContentプロパティをClipContent.ExcludeLiteralsに設定します。 ClipContentプロパティの設定は、クライアント側のSelectedTextプロパティから取得できる文字列にも適用されます。

なお、プロンプト文字列は、ClipContentプロパティの設定に関わらず常にクリップボードに渡されます。
IMEモードの設定
ImeModeプロパティを使用して、コントロールがフォーカスを取得したときのIMEの状態を設定することができます。
ImeModeプロパティに設定可能な値は次のとおりでで、既定値はImeMode.Autoです。

ImeModeの値 説明
Auto 指定しません。
Active 日本語入力モードになります。
InActive 半角英数文字入力モードになります。
Disabled IMEが無効になります。手動でIMEを有効にすることもできません。

この機能は、ユーザの不正な文字入力を制御する場合などに大変便利です。
改行コードの取り扱い
AcceptsCrLfプロパティを使用してクリップボードへ改行を含む文字列をコピー、または貼り付けた場合の改行コードの扱いを設定できます。AcceptsCrLfプロパティは、以下の3つの動作から選択します。 既定値はCrLfMode.NoControlです。

AcceptsCrLfの値 説明
NoControl 改行コードはそのままでコピー、貼り付けを行います。
Filter コピー、切り取り、または貼り付け文字列内にあるすべての改行コードを削除します。
Cut コピー、切り取り、および貼り付け文字列内にある最初の改行コード以降の文字列を切り取ります。
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