新環境対応

以下の新環境に対応しました。

• Windows 10／Server 2016
• Visual Studio 2015
• .NET Framework 4.6／4.6.1／4.6.2
• ATOK 2015

高DPI対応

DPIスケーリングによる拡大について、アプリケーションの実行時に150％や200％の高DPIをサポートします。
詳細については「高DPIのサポート」をご参照ください。

（図）日付コントロールの200%スケーリング（右）

リモートデスクトップに対応

Windows 標準機能のリモートデスクトップにおける利用が動作保証対象となりました。

ソフトキーボードコンポーネントの追加

ソフトキーボードコンポーネント（GcSoftKeyboard)を追加しました。ひらがな、アルファベット、数値など５つのレイアウトを備え、表示位置やスタイルのカスタマイズが可能な小型のソフトキーボードを入力用コントロールに関連付けて表示します。

マスクコンボコントロールの追加

マスクコンボコントロール（GcMaskedComboBox）を追加しました。テキスト部分に正規表現によるマスク書式を設定でき、マルチカラムにも対応したコンボコントロールです。

ドロップダウン日付時刻ピッカー

日付時刻、日付および時刻コントロールからドロップダウンされるオブジェクトに、日付時刻ピッカーを追加しました。プロパティの設定により、ドロップダウンオブジェクトを選択することが可能です。

詳細については、以下のページを参照してください。

• 日付時刻コントロール − ドロップダウン日付時刻ピッカー
• 日付コントロール − ドロップダウン日付ピッカー
• 時刻コントロール − ドロップダウン時刻ピッカー

タッチ操作の強化

タッチ環境における、以下の機能を追加しました。

• 日付コントロールのドロップダウンカレンダーやコンボコントロールのリストボックスなど、ドロップダウンオブジェクトが表示されたとき、タッチキーボードを自動的に非表示にする機能を追加しました。詳細については「タッチキーボードの制御」を参照してください。
• ドロップダウンカレンダーでは、パンによる月や年のスクロールをサポートします。詳細については「ドロップダウンカレンダーのタッチ操作」を参照してください。

検証機能の強化

汎用検証コンポーネントに以下の検証アイテムを追加しました。

• 文字比較（CompareString）
• エンコード（EncodingCheck）
• 文字数（TextLength）

また、各検証コンポーネントの検証アクションに、PlusPak for Windows Forms のGcBalloonTip コンポーネントを使用したGcBalloonTipNotify によるエラー通知を追加しました。バルーンの形状やスタイルなど、柔軟なカスタマイズにより見やすいエラー通知が可能となります。

コントロールの状態によるスタイル

コントロールがフォーカスを取得したとき、および読み取り専用のときの文字色、背景色を設定する以下のプロパティを各コントロールに追加しました。

• ActiveBackColor プロパティ
• ActiveForeColor プロパティ
• ReadOnlyBackColor プロパティ
• ReadOnlyForeColor プロパティ

ふりがな機能を強化

IMEコンポーネントのふりがなの取得機能を強化し、SPREAD for Windows FormsやMultiRow for Windows Forms の以下のセル型にもふりがな取得機能を付与します。

• MultiRow：TextBoxCell、GcTextBoxCell
• SPREAD：GcTextBoxCellType

パスワードの表示方法を提供

テキストコントロールやマスクコントロールで、パスワード入力を行う場合に、一時的に入力内容を確認する機能を追加しました。Webフォームのように目のマークのアイコンクリックで内容を確認できる方法と、iPadやiPhoneのように入力後数秒間は入力文字が表示されるという2つの方法を提供します。

• テキストコントロール − 入力の制御
• マスクコントロール − 入力の制御

複数行テキストコントロールへの改行コード入力

ショートカットコンポーネントに、複数行モードのテキストコントロールやリッチテキストコントロールに改行を入力するショートカット動作 "InputNewLine" を追加しました。ショートカット動作の一覧は「ショートカット動作の一覧」を参照してください。

文字数のカウントにエンコードを指定

テキストコントロールやコンボコントロールの最大文字数のカウント方法に、従来のバイト数や文字数の選択のほか、エンコードを指定するプロパティを追加しました。

• テキストコントロール − MaxLengthCodePage プロパティ
• コンボコントロール − MaxLengthCodePage プロパティ

選択確定前のコンボ項目の取得

ドロップダウンリストが開かれた状態で、項目にフォーカスはあるけれど、選択項目として完全に確定していない状態を取得することができるようになりました。たとえば、入力された文字から始まる項目を自動選択するAutoSelect 機能が有効になっているとき、完全に項目を選択するかどうか実装することが可能になります。詳細については「項目の設定」を参照してください。

なお、この機能は新コントロールのマスクコンボコントロールにも追加されています。

データバインドしたコンボ、リストコントロールでのソートをサポート

これまで、データソース接続時にはヘッダのクリックによるソートが許可されていませんでしたが、本バージョンではこのソート機能をサポートします。

数値コントロールの強化

数値コントロールで以下の強化が行われました。

• 表示書式用のフィールドに、標準の数値書式指定文字列に対応したNumberSystemFormatDisplayField オブジェクトを追加しました。これにより、パーセント表示や通貨表示が簡単に設定できます。
• 整数のみ入力が許可されている数値コントロールで、「123.45」を「12345」か「123」と扱うかを制御するAcceptsDecimal プロパティを追加しました。

サイドボタンオブジェクトから親コントロールを取得

サイドボタンを形成する各サイドボタンオブジェクトに、Parent プロパティを追加しました。これにより、ボタンが追加されたコントロールのオブジェクトを取得することができます。

ソフトキーボードコンポーネントの強化

ソフトキーボードコンポーネントに、高DPI環境でソフトキーボードのサイズを調整する方法を設定するHighDPIScaleModeプロパティを追加しました。
詳細については「表示とキーレイアウト − 高DPI環境の表示」を参照してください。

非推奨メンバ

Windows XP以前の旧環境のサポート終了に伴い、8.0J以降で以下のメンバが非推奨(Obsolete)となりました。これらのメンバ互換性のために残されています。旧バージョンから移行したプロジェクトでこれら非推奨メンバが使用されていると、ビルド時に[警告]が表示されますが、動作上の問題はありません。

• GrapeCity.Win.Editors.GcIme.GetAutoShowSoftKeyboard メソッド
• GrapeCity.Win.Editors.GcIme.SetAutoShowSoftKeyboard メソッド
• GrapeCity.Win.Editors.DropDownCalendar.LoadTemplate メソッド
• GrapeCity.Win.Editors.Templates 列挙体

プロパティページの改善

8.0Jで追加されたプロパティを、各コントロールのプロパティページに追加しました。

スマートタグの改善

各コントロールで表示されるスマートタグの構成を見直し、最適化しました。8.0Jで追加されたプロパティにも対応しています。

ソフトキーボードコンポーネントの変更

• かなキーレイアウトを使用する時、文字種（ひらがな／半角カタカナ／全角カタカナ）が切り替わると、キーの表示文字も文字種に合わせて変更されるようになりました。
• 文字が入力されると、ソフトキーボード上のスペースキーとエンターキーの表示が［変換］と［確定］に変わるようになりました。
  

ソフトキーボードコンポーネントの変更

• かなキーレイアウトを使用する時、文字種（ひらがな／半角カタカナ／全角カタカナ）が切り替わると、キーの表示文字も文字種に合わせて変更されるようになりました。
• 文字が入力されると、ソフトキーボード上のスペースキーとエンターキーの表示が［変換］と［確定］に変わるようになりました。