リストボックスを複数列で表示し各項目にサブ項目を設定するには、リストボックスにカラムを追加する必要があります。ここでは、カラムについて解説します。
コンボコントロールのリストボックスでは、ヘッダと項目に複数のカラム(列)を持つことができます。表示できるカラム数に制限はありません。
カラムを設定するには、ListColumns プロパティが参照するListColumnCollection クラスを使用します。ListColumnCollection クラスは、リストの個々のカラムを表すListColumn オブジェクトを保持するコレクションです。
ListColumn オブジェクトは、主に次のプロパティを設定でき、カラムごとに異なるスタイルや動作を適用できます。
また、カラムのインデックスを下記のプロパティに設定することで、それぞれの目的でサブ項目を使用できます。
コードからカラムを追加するには、ListColumnCollectionのAdd メソッドまたはAddRange メソッドを使用します。
以下は、Add メソッドを使用してカラムを1つ追加するサンプルコードです。ここではカラムの名前(ヘッダに表示されるテキスト)を指定してカラムを追加しています。
GcComboBox1.ListColumns.Add(New GrapeCity.Win.Editors.ListColumn("カラム1"))
gcComboBox1.ListColumns.Add(new GrapeCity.Win.Editors.ListColumn("カラム1"));
カラムを削除するには、ListColumnCollection クラスのRemove メソッドまたはRemoveAt メソッドを使用します。
以下は、RemoveAt メソッドを使用して先頭のカラムを1つ削除するサンプルコードです。
デザイン画面ではカラムの追加や削除を行える「カラムの編集」エディタから容易な設定が可能です。 このエディタは次のいずれかの方法で起動できます。
「カラムの編集」エディタ |
また、スマート タグの「カラムの追加」をクリックすると、カラムが一つ追加されます。
コントロールのListDefaultColumn プロパティが参照するDefaultListColumn オブジェクトを使用すると、 追加したカラムに既定値を設定することができます。カラムの既定値の設定は、繰り返し設定を変更する手間を省略でき、データソース接続をするとき、AutoGenerateColumns プロパティがTrueで、自動的にカラムを追加する場合などに便利な機能です。
次のサンプルコードは、カラムの既定値を設定する例です。
GcComboBox1.ListDefaultColumn.AutoWidth = True GcComboBox1.ListDefaultColumn.Header.AllowResize = True GcComboBox1.ListDefaultColumn.DefaultSubItem.ContentAlignment = ContentAlignment.MiddleRight
gcComboBox1.ListDefaultColumn.AutoWidth = true; gcComboBox1.ListDefaultColumn.Header.AllowResize = true; gcComboBox1.ListDefaultColumn.DefaultSubItem.ContentAlignment = ContentAlignment.MiddleRight;
また、デザイン画面ではカラムの既定値を容易に設定できる「カラムの既定値の設定」エディタが用意されており、このエディタは次のいずれかの方法で起動できます。
「カラムの既定値の設定」エディタ |