リサイズはクリックかドラッグ

定義済みショートカットコマンド一覧

このトピックでは、定義済みのショートカットコマンドについて解説します。

ショートカットコマンド

定義済みのショートカットコマンドには、WPF 標準のコントロールでも使用できるものと、InputMan for WPF の特定のコントロールでのみ使用できるものがあります。

それぞれの定義済みショートカットコマンドの一覧を以下にまとめます。

ショートカットコマンド一覧

コントロールナビゲーションコマンド

コントロールナビゲーションコマンドは、キーボード操作によってフォーカスを移動するためのナビゲーション関連コマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、ControlNavigationCommands クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:一部のWPF 標準のコントロール、GcTextBoxGcMaskGcDateTimeGcNumberGcComboBoxGcListBox

プロパティ説明
NextControl次のコントロールにフォーカスを移動します。
PreviousControl前のコントロールにフォーカスを移動します。
注意 メモ 注意

コントロールナビゲーションコマンドに対応しているWPF標準コントロールは以下のとおりです。

  • Button、RepeatButton、Calendar、DatePicker、CheckBox、ComboBox、ListBox、RadioButton、Slider、TextBox、RichTextBox、PasswordBox

なお、これらのコントロールを構成するTemplateを変更すると、コマンドが正常に動作しない場合があります。

テキストコントロールのショートカットコマンド

テキストコントロールのショートカットコマンドは、テキストコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcTextBox クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcTextBox

プロパティ説明
ApplyRecommendedValueCommand入力候補値を適用します。
ClearCommandすべてのテキストをクリアします。

マスクコントロールのショートカットコマンド

マスクコントロールのショートカットコマンドは、マスクコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcMask クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcMask

プロパティ説明
ApplyRecommendedValueCommand入力候補値を適用します。

日付コントロールのショートカットコマンド

日付コントロールのショートカットコマンドは、日付コントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcDateTime クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcDateTime

プロパティ説明
ApplyRecommendedValueCommand入力候補値を適用します。
SetNowCommand今日の日付を入力値として設定します。
SwitchDropDownCommandドロップダウンカレンダーの表示/非表示を切り替えます。

数値コントロールのショートカットコマンド

数値コントロールのショートカットコマンドは、数値コントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcNumber クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcNumber

プロパティ説明
ApplyRecommendedValueCommand入力候補値を適用します。
SetZeroCommand現在の値を 0 に設定します。
SwitchDropDownCommandドロップダウン電卓の表示/非表示を切り替えます。
SwitchSignCommand値の符号を切り替えます。
ThreeZeroCommand現在の値の後に 0 を 3 個追加します。

コンボコントロールのショートカットコマンド

コンボコントロールのショートカットコマンドは、コンボコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcComboBox クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcComboBox

プロパティ説明
ClearCommand値をクリアします。
SpinDownCommandリストボックス内の次の項目を選択します。
SpinUpCommandリストボックス内の前の項目を選択します。
SwitchDropDownCommandドロップダウンリストの表示/非表示を切り替えます。

リストコントロールのショートカットコマンド

リストコントロールのショートカットコマンドは、リストコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcListBox クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcListBox

プロパティ説明
MoveDownCommand選択項目を次の項目に移動します。
MoveToEndCommand選択項目を最後の項目に移動します。
MoveToHomeCommand選択項目を最初の項目に移動します。
MoveUpCommand選択項目を前の項目に移動します。

ドロップダウン電卓のショートカットコマンド

ドロップダウン電卓のショートカットコマンドは、ドロップダウン電卓の機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcDropDownCalculator クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcNumberGcDropDownCalculator

プロパティ説明
ProcessCommandコマンドパラメーターで指定された操作を処理します。コマンドパラメータに指定できる値は、CalculatorOperation 列挙体のメンバ名に基づきます。例えば、CalculatorOperation.Equal 操作を行う場合のコマンドパラメータは、CommandParameter="Equal" のように指定します。

フィールド編集コマンド

フィールド編集コマンドは、フィールドに特化した編集操作のコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、FieldsEditingCommands クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcDateTimeGcMaskGcNumber

プロパティ説明
Clear入力値をクリアします。
DeleteNextCharacterキャレット位置の次に位置する文字を削除します。
DeleteNextCharactersByFieldキャレット位置の次に位置する文字からフィールドの末尾までの文字を削除します。
DeletePreviousCharacterキャレット位置の前に位置する文字を削除します。
DeletePreviousCharactersByFieldキャレット位置の前に位置する文字からフィールドの先頭までの文字を削除します。
MoveLeftByCharacterキャレット位置を1文字分左へ移動します。
MoveLeftByField現在のキャレット位置が先頭以外の場合はそのフィールドの先頭へ、先頭の場合は1つ前の編集可能なフィールドの先頭へキャレットを移動します。
MoveRightByCharacterキャレット位置を1文字分右へ移動します。
MoveRightByField現在のキャレット位置が末尾以外の場合はそのフィールドの末尾へ、末尾の場合は1つ後の編集可能なフィールドの末尾へキャレットを移動します。
MoveToFirst編集可能な最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動します。
MoveToFirstFieldStart最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動します。
MoveToLast編集可能な最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動します。
MoveToLastFieldEnd最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動します。
NextFieldキャレットを1つ後の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。
NextFieldThenControlキャレットを1つ後の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。移動前のキャレット位置が編集可能な最後のフィールドの時は、次のコントロールへ移動します。
PreviousFieldキャレットを1つ前の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。
PreviousFieldThenControlキャレットを1つ前の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。移動前のキャレット位置が編集可能な最初のフィールドの時は、前のコントロールへ移動します。
SelectLeftByCharacterキャレット位置を1文字分左へ移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectLeftByField現在のキャレット位置が先頭以外の場合はそのフィールドの先頭へ、先頭の場合は1つ前の編集可能なフィールドの先頭へキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectRightByCharacterキャレット位置を1文字分右へ移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectRightByField現在のキャレット位置が末尾以外の場合はそのフィールドの末尾へ、末尾の場合は1つ後の編集可能なフィールドの末尾へキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToFirst編集可能な最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToFirstFieldStart最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToLast編集可能な最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToLastFieldEnd最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SpinDownDateSpinModeSpinIncrementSpinIncrementValue の各プロパティ値に基づいて値を減少させます。
SpinUpDateSpinModeSpinIncrementSpinIncrementValue の各プロパティ値に基づいて値を増加させます。

DropDownWindow クラスのショートカットコマンドは、ドロップダウン子コントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、DropDownWindow クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcDateTimeGcNumber

プロパティ説明
SubmitCommandドロップダウン子コントロールの値をサブミットします。
参照