GcTextBoxCellでは様々な視覚的な補助機能を提供しています。この章ではそれらの機能について解説します。
AlternateTextプロパティを使用すれば、セルが未入力(GcTextBoxCell.Value プロパティ)のときに代わりに表示するテキストを文字列として設定することができます。
(図) 代替テキストを表示したGcTextBoxCell
AlternateTextプロパティは、TextBoxAlternateTextクラスを参照します。セルにフォーカスがあるときのテキストを設定するには、TextBoxAlternateTextクラスのNullプロパティを、セルにフォーカスがないときのテキストを設定するには、TextBoxAlternateTextクラスのDisplayNullプロパティを使用します。これらのプロパティはAlternateTextクラスを参照し、次の2つを設定することができます。
次のサンプルコードは、代替テキストを設定する例です。
ShowRecommendedValueプロパティを使用すると、GcTextBoxCell で値が未入力のとき、入力候補となる値をグレー表示することができます。入力候補として表示されたテキストの値は、表示された候補値のまま適用するか、全ての値を変更して入力値として適用することができます。入力候補として表示される値は、RecommendedValueプロパティで設定します。
![]() |
|
Textプロパティに割り当てられた文字列がセルの幅に収まりきらないときに、すべての文字が表示されていないことを示す省略文字を表示することができます。省略文字を表示の有無やその表示位置は、Ellipsisプロパティで設定することができます。
Ellipsisの値 | 説明 |
---|---|
None | 省略文字を表示しません。 |
EllipsisEnd | セルの右側に省略文字を表示します。 |
EllipsisPath | セルの中央に省略文字を表示します。 |
MultilineプロパティをTrueに設定して複数行表示した場合、省略文字はコントロールに表示されている最終行に表示されます。
省略文字は、既定値では3点リーダー(…)で表示されます。任意の文字に表示を変更する場合は、EllipsisStringプロパティを使用します。