GrapeCity PlusPak for Windows Forms 11.0J 移行ガイド
移行ツールの使い方

移行ツールはプロジェクト ファイル、ライセンス ファイル、リソースのアセンブリ参照情報、ソースコードファイルの名前空間の情報をそれぞれ書き換え、プロジェクトの移行を支援します。

動作環境

移行ツールを実行するには、付属のリリースノート(ReleaseNote_xxx.htm)の必要システムに記載されているハードウェアとソフトウェアが必要です。

  • リリースノートのファイル名(xxxの部分)は、製品のリリース時期によって変化します。

  • リリースノートは、製品をインストールしたフォルダ内にあり、スタートメニューの[GrapeCity PlusPak for Windows Forms 11.0J]−[PlusPak for Windows Forms 11.0J リリースノート]からも起動できます。

  • 旧バージョンの Visual Studio で作成したプロジェクトは、移行ツールでの移行前に Visual Studio の変換ウィザードを実行し、対象となるフレームワークを .NET Framework 4.5.2 以上に変更する必要があります。

移行対象

本移行ツールが移行の対象とするコントロールは下記のとおりです。

移行元 Ver. コントロール PlusPakの対応コントロール
PlusPak 5.0J/6.0J/7.0J/8.0J/10.0J すべて すべて
InputMan 1.0J/2.0J/3.0J/4.0J Calculator GcCalculator
Calendar GcCalendar
Container GcContainer
3.0J/4.0J KeyLock GcKeyLock
4.0J BalloonTip GcBalloonTip
TabPlus 1.0J/2.0J GCLabel GcLabel
GCTabControl GcTabControl
2.0J GCContainer GcContainer
GCFlowLayoutContainer GcFlowLayoutContainer
GCMdiTabControl GcMdiTabControl
移行ツールの使い方
  1. Visual Studio を移行する必要がある場合には、最初に Visual Studio の変換ウィザードでプロジェクトを移行します。このとき対象となるフレームワークを .NET Framework 4.5.2 以上に変更します。

  2. 移行の対象となるプロジェクトが Visual Studio で開かれている場合は、該当プロジェクトを終了します。

  3. スタートメニューの[GrapeCity PlusPak for Windows Forms 11.0J]−[ツール]から「PlusPak for Windows Forms 11.0J 移行ツール」(または<製品インストールフォルダ>\Migrator フォルダにある PlusPakMigrator.exe)を起動します。

  4. 画面下部の[オプション]で移行に関する設定を行います。

    • [バックアップを作成する]をチェックすると変更されるプロジェクトを「_PlusPakForWin」というフォルダを作成してバックアップします。

    • [リンクファイルの移行前に確認メッセージを表示する]をチェックすると、リンクファイル(※)の移行前に移行するかどうかを確認するメッセージを表示します。

  5. 指定したプロジェクトのみ移行する場合は、「指定したプロジェクトだけを移行する」ラジオボタンをチェックします。

  6. フォルダ内のすべてのプロジェクトを移行する場合は、「指定したフォルダ内のプロジェクトをすべて移行する」ラジオボタンをチェックします。

  7. 移行するプロジェクトファイルのパスまたはフォルダを指定します。

  8. [移行する製品構成]に指定したプロジェクトから自動検出された移行情報が表示されます。

  9. 移行情報を確認しチェックボックスをチェックします。

  10. [実行]ボタンをクリックします。

  11. 移行の完了メッセージが表示されたら、[終了]ボタンをクリックします。

  12. Visual Studio でプロジェクトを開き、プロジェクトをリビルドします。

  • リンクファイルとはプロジェクトにリンクで追加されているリソースやソースファイルです。これらのファイルは複数のプロジェクトから参照されているか、または共有されている可能性があります。

  • 対象のフレームワークを変更する方法については、下記の MSDN を参照してください。
    Web サイト方法: .NET Framework のバージョンをターゲットにする

移行ツールが変更する情報

移行ツールは以下の情報を対応する製品やバージョンの内容に変更します。

移行ツールによる移行後、必要に応じて手動による設定の変更を行います。変更箇所の詳細については、以下をご参照ください。

制限事項と注意点

移行ツールの実行にあたっては下記の制限事項や注意点があります。

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