PlusPak では TabPlus のコントロールと同じ名前空間は提供されていませんが、TabPlus との互換性は保持されています。TabPlus の参照情報や名前空間を PlusPak のものに書き換えることで、11.0J でも TabPlus のコントロールと同等の機能を使用することが可能です。

TabPlus の 1.0J／2.0J で作成されたプロジェクトを PlusPak の 11.0J で使用するためには、移行ツールによる移行作業が必要です。具体的な手順については「移行ツールの使い方」を参照してください。

移行ツールによって *.vbproj または *.csproj に含まれるアセンブリの参照設定は次のように変更されます。

Version（yyyy.mmdd および XX の部分）は、製品のリリース時期によって変化します。

移行ツールによって licenses.licx に含まれるコントロールのライセンス情報は次のように変更されます。

Version（yyyy.mmdd および XX の部分）は、製品のリリース時期によって変化します。

TabPlus のコントロールのクラスは、PlusPak では次の名前空間を利用します。

なお、拡張ラベルコントロール以外の関連クラスは、基本的に GrapeCity.Win.Containers 名前空間に変更されました。

下記の汎用クラス、構造体、列挙体は新しい名前空間に変更されました。

TabPlus の以下のメンバー名は PlusPak で変更されました。

PlusPak の一部のコントロールでは Margins プロパティが提供されているため、拡張ラベルコントロールの Margins プロパティは移行ツールでは変更されません。Margins プロパティは手動で Padding プロパティに変更する必要があります。また、名前空間は移行ツールで GrapeCity.Win.TabPlus.Margin から GrapeCity.Win.Common.Margins に変更されますが、Padding プロパティに変更した後で設定値を System.Windows.Forms.Padding クラスに変更する必要があります。

' 変更前
'Me.GcLabel1.Margins = New GrapeCity.Win.TabPlus.Margins(10, 5, 10, 5)
' 移行ツール実行後
'Me.GcLabel1.Margins = New GrapeCity.Win.Common.Margins(10, 5, 10, 5)
' 変更後
Me.GcLabel1.Padding = New System.Windows.Forms.Padding(10, 5, 10, 5)

// 変更前
//this.gcLabel1.Margins = new GrapeCity.Win.TabPlus.Margins(10, 5, 10, 5);
// 移行ツール実行後
//this.gcLabel1.Margins = new GrapeCity.Win.Common.Margins(10, 5, 10, 5);
// 変更後
this.gcLabel1.Padding = new System.Windows.Forms.Padding(10, 5, 10, 5);

TabPlus からの移行にあたっては下記の制限事項や注意点があります。

• 設計時に CommandIcons に画像を指定した場合、その情報はリソースファイル（.resx）にシリアル化して格納されるため移行後にエラーが発生します。エラーを回避するには、リソースファイルを開いて該当箇所をいったん削除してから設定し直してください。