GrapeCity PlusPak for Windows Forms 11.0J
サイドボタンの設定

GcComboFrameコントロールのサイドボタンの追加方法について、以下に解説します。

サイドボタンの追加
サイドボタンは、GcComboFrameコントロールの左側か右側に表示するボタンで、ドロップダウンウィンドウを表示するほか、さまざまな機能を実装することができます。デフォルトでは、ひとつの DropDownButton が表示されます。アプリケーションのニーズに合わせて追加・カスタマイズすることが可能です。

サイドボタンを編集するには、次のいずれの方法で「サイドボタン コレクション エディタ」を開いて行います。

  • GcComboFrame コントロールを選択して、スマートタグを開き、「サイドボタンの編集...」を選択します。



  • GcComboFrame コントロールを選択して、プロパティウィンドウで SideButtons プロパティの右側に表示されるボタンをクリックします。



<サイドボタン コレクション エディタ>



「サイドボタン コレクション エディタ」で下記のサイドボタンを任意に追加し、それぞれのプロパティを設定することができます。また、矢印ボタンを使ってボタンを表示する順番を設定できます。

使用可能なサイドボタン

GcComboFrameコントロールでは、下記の種類のサイドボタンを使用できます。これらの詳細については、各クラスのトピックを参照してください。

名前 説明
ColorPickerButton コントロールで使用する色を採取する機能を提供します。
DropDownButton ドロップダウンウィンドウを開く機能を提供します。
SideButton 標準のボタン機能を提供します。
SpinButton コントロールの値をスピンアップまたはスピンダウンする機能を提供します。
SymbolButton 記号付きのボタン機能を提供します。

設計時に、コントロールに追加されているサイドボタンをクリックすることで、該当するボタンが選択状態となり、プロパティウィンドウでプロパティを設定することができます。

各サイドボタンは Position プロパティをもちます。このプロパティを設定することで、該当するボタンをコントロールの境界線の左内側、左外側、右内側、あるいは右外側のいずれに配置するかを指定することができます。

ColorPickerButtonの活用例

この例では、ColorPickerButton を使って文字色を変更する方法を示します。コンテントパネルにテキストボックス(TextBox1)が配置されていることを前提とします。

  1. 前述のようにサイドボタンコレクションエディタを使用して、GcComboFrame コントロールに ColorPickerButton を追加します。
  2. ColorPickerButton の PickingColor イベントに下記のコードを記述します。
    Private Sub ColorPickerButton1_PickingColor(ByVal sender As System.Object, ByVal e As GrapeCity.Win.Common.PickingColorEventArgs) Handles ColorPickerButton1.PickingColor
        TextBox1.ForeColor = e.Color
    End Sub
    private void colorPickerButton1_PickingColor(object sender, GrapeCity.Win.Common.PickingColorEventArgs e)
    {
        textBox1.ForeColor = e.Color; 
    }

    上記により、ColorPickerButton をマウスで押下して画面の任意の色に移動すると、移動先の色がテキストの文字色に設定されます。

SymbolButtonの活用例

この例では、SymbolButtonを使って日付を週単位で遷移させる方法を示します。コンテントパネルに日付コントロール(DateTimePicker1)を配置していることを前提とします。

  1. 前述の方法で、GcComboFrame コントロールに SymbolButton を2つ追加します。
  2. 追加した SymbolButton のプロパティを下記のように設定します。

    SymbolButton1
    Symbol DoubleArrow
    SymbolDirection Left
    SymbolButton2
    Symbol DoubleArrow
    SymbolDirection Right
  3. それぞれの SymbolButton のClick イベントに下記のコードを記述します。

    Private Sub SymbolButton1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles SymbolButton1.Click
        DateTimePicker1.Value = DateTimePicker1.Value.AddDays(-7)
    End Sub
    
    Private Sub SymbolButton2_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles SymbolButton2.Click
        DateTimePicker1.Value = DateTimePicker1.Value.AddDays(7)
    End Sub
    private void symbolButton1_Click(object sender, EventArgs e)
    {
        dateTimePicker1.Value = dateTimePicker1.Value.AddDays(-7);
    }
    
    private void symbolButton2_Click(object sender, EventArgs e)
    {
        dateTimePicker1.Value = dateTimePicker1.Value.AddDays(7);
    }

    上記により、SymbolButton をクリックするたびに日付が一週間単位に遷移します。

サイドボタンへのスピン動作の割り当て

SideButtonクラスはスピン動作の割り当てを設定する Behavior プロパティを提供しますが、GcComboFrame コントロールでは既定のスピン動作が存在しないため、設定値に関わらず無効です。

シンボルボタンへのスピン動作の割り当て

SymbolButton クラスはスピン動作の割り当てを設定する Behavior プロパティを提供しますが、GcComboFrame コントロールでは既定のスピン動作が存在しないため、設定値に関わらず無効です。
関連トピック

 

 


© 2008 GrapeCity inc. All rights reserved.