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ドロップダウンダイアログの設定

GcColorPickerコントロールの外観およびレイアウトのカスタマイズ方法について、以下に解説します。

ドロップダウンダイアログのカスタマイズ

FlatStyleの設定

GcColorPicker コントロールのドロップダウンダイアログはDropDownSettings.FlatStyleプロパティを設定することでスタイルを変更できます。
次のサンプルコードはFlatStyleプロパティをFlatに設定する方法を示します。
' ドロップダウンダイアログのFlatStyleプロパティをFlatに設定します。
GcColorPicker1.DropDownSettings.FlatStyle = GrapeCity.Win.Common.FlatStyleEx.Flat                                                   
// ドロップダウンダイアログのFlatStyleプロパティをFlatに設定します。
gcColorPicker1.DropDownSettings.FlatStyle = GrapeCity.Win.Common.FlatStyleEx.Flat;                                                 


以下の3つのスタイルではハイコントラスト表示に対応しません。
  • Office2007Blue
  • Office2007Black
  • Office2007Silver
ハイコントラスト表示は、画面を見やすくするためのWindowsのテーマで、コントロールパネルなどから設定することができます。
以下はハイコントラスト表示にした場合のスタイルの例です。
  • Flat(ハイコントラスト表示対応)

  • Office2007Blue(ハイコントラスト表示非対応)

ハイコントラスト表示の設定方法につきましては、マイクロソフトサイト等をご参考ください。
[ハイコントラスト]
Web サイトhttp://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/windows8/highcontrast.aspx

ダイアログの詳細なカスタマイズ
GcColorPickerコントロールのItemsプロパティからドロップダウンダイアログに表示するアイテムを編集することができます。アイテムを編集するにはスマートタグまたはコンテキストメニューから「アイテムの編集…」を選択するか、プロパティグリッドのItemsプロパティからColorPickerItemコレクションエディターを開きます。


たとえば、CustomColorPaletteを追加するには、追加ボタンのサイドボタンから「CustomColorPalette」を選択します。


メンバーに選択したアイテムが追加されるので、変更するプロパティの設定を行い、OKボタンをクリックすればアイテムを編集することができます。設定できるアイテムは次の通りです。


アイテム 説明
AutomaticColorItem 自動の色の値を取得または設定します。
CustomColorPalette 自動の色領域のキャプションテキストを取得または設定します。
MoreColorsItem その他の色領域のキャプションテキストを取得または設定します。
NoFillColorItem 塗りつぶしなしの色の値を取得または設定します。
RecentColorsPalette コントロールで最近使用された色を取得または設定します。
StandardColorsPalette 標準の色を取得または設定します。
ThemeColorsPalette テーマの色を取得または設定します。あらかじめ用意された21種類のテーマから選択したり、独自のテーマを作成したりすることが可能です。
VisualStudioColorEditor Visual Studioで使用されるパレットタイプで色を取得または設定します。
SepareteLineItem アイテム間の境界線を設定します。

以下のサンプルコードでは CustomColorPaletteを表示するドロップダウンダイアログを設定する例を示します。
' ドロップダウンダイアログを初期化します。
GcColorPicker1.Items.Clear()
' CustomColorsPaletteのインスタンスを生成します。
Dim customcolor As New GrapeCity.Win.Pickers.CustomColorsPalette()
' キャプションを設定します。
customcolor.CaptionText = "カスタムカラー"
' パレットに表示するカラーを設定します。
customcolor.Colors = New Color() {Color.Red, Color.Yellow, SystemColors.Window, Color.Blue, Color.Green, Color.Black}
' パレットの表示間隔(列幅)を設定します。
customcolor.ColumnSpace = 10
' パレットの表示間隔(行幅)を設定します。
customcolor.RowSpace = 10
' パレット1列に表示する色の件数を設定します。
customcolor.ColumnCount = 3
' ドロップダウンダイアログにCustomColorsPaletteを追加します。
GcColorPicker1.Items.Add(customcolor)
// ドロップダウンダイアログを初期化します。
gcColorPicker1.Items.Clear();
// CustomColorsPaletteのインスタンスを生成します。
GrapeCity.Win.Pickers.CustomColorsPalette cusmoncolor = new GrapeCity.Win.Pickers.CustomColorsPalette();
// キャプションを設定します。
cusmoncolor.CaptionText = "カスタムカラー";
// パレットに表示するカラーを設定します。
cusmoncolor.Colors = new Color[] { Color.Red, Color.Yellow, SystemColors.Window, Color.Blue, Color.Green, Color.Black };
// パレットの表示間隔(列幅)を設定します。
cusmoncolor.ColumnSpace = 10;
// パレットの表示間隔(行幅)を設定します。
cusmoncolor.RowSpace = 10;
// パレット1列に表示する色の件数を設定します。
cusmoncolor.ColumnCount = 3;
// ドロップダウンダイアログにCustomColorsPaletteを追加します。
gcColorPicker1.Items.Add(cusmoncolor);
参照