GrapeCity Secure Mail for .NET 4.0J > 基本的な使用方法 > アプリケーションの配布 > 配布テスト |
作成したアプリケーションは、通常は別の運用環境へ配布して使用します。その際、開発環境で正しく動作していたアプリケーションが、運用環境では期待通りに動作しない場合があります。このような問題は、作成したアプリケーション自体ではなく、その配布方法が原因で発生しているケースがほとんどです。
アプリケーション配布時や運用時の予期せぬトラブルを未然に防ぐため、実際の運用環境へ配布する前に、配布テストを行うことをお勧めします。
パッケージソフトのように、不特定多数の環境へ配布するアプリケーションの場合、配布テストは必須といえます。 |
アプリケーションを作成した開発環境には、もともとアプリケーションの必要システム(.NET Frameworkなど)が整っています。また、開発環境には本製品のインストールによってすでにランタイムファイルが存在するため、意識してランタイムファイルを配布しなくても、アプリケーションを実行できてしまいます。
上記の理由から、開発環境上で配布テストを行うことは、テストの目的に合致しないため、お勧めできません。配布テストは、開発環境とは別の環境で実施してください。
作成したアプリケーションおよびその他のファイル一式を、テスト用の環境へ配布し、アプリケーションが正常に動作するかどうかを確認します。
その際に確認すべき項目としては、たとえば以下のような内容があります。
確認すべき項目 | 説明 |
---|---|
システム要件 | 運用環境のOS、.NET Frameworkなどが、アプリケーションのシステム要件を満たしているかどうかを確認します。 本製品のシステム要件については、「必要システム」をご覧ください。 |
配布するファイル | 作成したアプリケーションのファイルと、その実行に必要なファイル(本製品のランタイムファイルなど)が正しく揃っているかどうかを確認します。 |
配布するフォルダ | アプリケーションやその他のファイルを、運用環境のどのフォルダにインストールするかを確認します。 本製品のランタイムファイルの配布先については、「ランタイムファイルの配置場所」をご覧ください。 |
配布するユーザーの権限 | 配布形態や運用環境によっては、配布に特別なユーザー権限が必要になる場合があります。 たとえばインストーラを使用して配布する場合、通常はインストーラを実行するユーザーに管理者(Administrator)権限が必要です。 |
配布の手順 | アプリケーションを配布する際の手順(フォルダの作成、ファイルのコピーなど)を確認します。 インストーラを使用して配布する場合は、インストーラの操作や動作を確認します。 |
配布されたファイル・フォルダ | 「配布するファイル」が、運用環境の「配布するフォルダ」に、正しく配布されたかどうかを確認します。 |
実行するユーザーの権限 | アプリケーションの仕様や配布するフォルダ、運用環境の設定などによっては、アプリケーションを実行するために特別なユーザー権限が必要になる場合があります。 |
アプリケーションの動作 | 配布したアプリケーションを起動し、正常に動作するかどうかを確認します。 |