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チャート画像の表示方法

チャートコントロールの画像を、どのように表示するかを指定できます。次の2種類のクラスのいずれかを使用した表示方法を指定できます。

HttpHandlerImageRender クラスを使用した方法は、生成が容易なチャート、または多様なチャートへのリクエストが発生するケースに適しています。画像はセッションまたはキャッシュを使用してサーバーに保存されます。保存方法は、ImageTransferStorage プロパティで指定できます。

FileImageRender クラスを使用した方法は、複雑で生成する負荷が高いチャート、または少数種のチャートに多量なリクエストが予想されるケースに適しています。画像は一時ファイルとしてクライアントに保存されます。同じチャートに対して繰り返し発生するリクエストには同じファイルが使用され、サーバーでの読み込み回数が削減されます。画像ファイルは自動的には除去されません。生成される画像ファイルの形式はFpChart クラスChartImageType プロパティで指定できます。

どちらの方法を使用するかは、FpChart クラスImageRender プロパティで設定します。

チャートコントロールは、チャートの画像の処理に使用できる次のサーバー側イベントを提供しています。

BeforeRenderMapAreas イベントは、チャートのマップエリアがHTMLにレンダリングされる前に発生します。このイベントを使用すると、チャートのマップエリアのクライアント側の動作をカスタマイズできます。

MapAreaClick イベントは、ユーザーが、チャートのどの要素をクリックしたかを確認するために使用できます。クライアント側のチャートのマップエリアは、チャートの各要素(プロットエリア、凡例、系列など)に対応しています。このイベントを発生させるためには、FpChart クラスの次のプロパティを設定する必要があります。

  • HotSpotMode プロパティは、RenderMapAreaプロパティがtrueの場合に有効で、ユーザーがチャートのマップエリアをクリックしたときの動作を決定します。設定値には、Inactive、Navigate、PostBackがあります。たとえばマップエリアにツールチップを表示するような場合にはInactive(動作なし)に設定します。
  • チャートのどの要素がクリックされたを確認するには、FpChartクラスのHitTestを使用することもできます。

チャートには、Click イベントも提供されています。このイベントを発生させるためには、FpChartクラスのEnableClickEvent プロパティをtrueに設定する必要があります。

RenderMapArea プロパティおよびEnableClickEvent プロパティの両方がtrueに設定されている場合、次のようにイベントが発生します。

  • チャートの要素がクリックされたときはMapAreaClick イベントが発生します(Clickイベントは発生しません)
  • チャートの背景がクリックされたときはClick イベントが発生します(MapAreaClickイベントは発生しません)
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