シートレベルの設定のエクスポート

以下では、SPREADがExcel形式ファイルへデータをエクスポートする際に、シートに対する設定がどのように処理されるか説明します。

SPREAD のプロパティ	エクスポートした設定の Excel での扱い
BackColor	Excelでは、SPREADでの優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）で背景色が設定されます。 ExcelSaveFlag.SaveAlternatingRowStylesオプションを使用している場合を除き、交互行の背景色はエクスポートされません（「色の設定のエクスポート」を参照）。
Font	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
FontBold	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
FontItalic	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
FontName	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
FontSize	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
FontStrikethru	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
FontUnderline	Excel では、SPREAD での優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でフォントが設定されます。
ForeColor	Excelでは、SPREADでの優先度と同じ優先度（セル、行、列、スプレッドシートの順）でテキスト色が設定されます。 ExcelSaveFlag.SaveAlternatingRowStylesオプションを使用している場合を除き、交互行のテキスト色はエクスポートされません（「色の設定のエクスポート」を参照）。
GridColor	「色の設定のエクスポート」を参照してください。
GridLines	GridLines が「None－グリッド線を表示しない」に設定されている場合は、グリッド線は Excel でも表示されません。「Both－水平、垂直両方のグリッド線を表示」に設定されている場合は、Excel でも水平および垂直の両方のグリッド線が表示されます。
Protect	スプレッドシートのProtectプロパティの設定はエクスポートされます。 SPREADでは、Protectプロパティのデフォルト値はtrueであり、Excelでのデフォルト値と逆になることに注意してください。セルレベルの設定でのLockedプロパティも参照してください。
Visible	スプレッドシートの Excel での表示／非表示状態は、SPREAD での Visible の設定値のとおりに設定されます。

シート数

SPREADでは最大20億のシートがサポートされますが、Excelでサポートされるシート数はこれより少ないため、Excelで処理可能な数のシートのみがExcelにエクスポートされます。

階層表示

シート内の階層には、展開および縮小可能な行を含めることができます。 SPREADでは階層表示がサポートされ、階層内の各シート（親シートおよび子シート）には個別にセル数式、列属性などを設定できます。 Excelではシート階層がサポートされないため、SPREADの階層をExcelファイルに完全にエクスポートする手段はありません。最善の方法は、SPREADの階層構造を解除して、1つのシートに戻すことです。しかし、これによって生じる問題もあります。たとえば、親シートの列幅が子シートの列幅と異なる場合など、階層構造を解除した場合の処理結果が予測できないこともあります。もう1つの例として、親シート内の数式（列の合計など）が、階層構造を解除したシートでは当初の目的どおりの機能を果たさない場合もあります。このように、階層構造を解除したシートでは、数式がどのように処理されるか予測できないことがあります。

階層構造の解除（フラット化）はいつでも実行できます。これにはまず、フラットなスプレッドシートを新規作成します。階層構造のスプレッドシートから、すべてのセル情報（データ、色、フォント、セル型など）をループして抽出し、フラットなスプレッドシートにコピーします。すべてのデータのコピーが完了したら、このフラットなスプレッドシートをエクスポートします。