PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J
InputManセルのキーボード操作

InputManセルでは、SPREADのキーボードナビゲーションとは別に独自のキーボードナビゲーションとショートカットキーの2つのキーナビゲーションが各セルごとに用意されており、3つのキーボードナビゲーションのいずれかが有効になります。

キーボード操作の優先順位

有効なキー操作はセルの編集状態やショートカットキーの設定有無等によって下記のように決定します。

セルが非編集状態の場合

常にSPREADのキーボードナビゲーションが有効になります。

セルが編集状態の場合

下表の設定にもとづきキー操作が決定します。

No InputManセルショートカットキーが
設定されているか
InputManセルの独自キー操作が
割り当てられているか
有効なキー操作
1 Yes - InputManセルのショートカットキー
2 No Yes InputManセルの独自キー操作
3 No SPREADのキーボードナビゲーション

※例外
GcText型セルでMultilineプロパティがTrue(複数行が有効になっている)の場合(複数行が有効)、デフォルトで改行を入力するキーは[Shift]+[Enter]と[Ctrl]+[Enter]ですが、これらのキー操作はSPREADのキーボードナビゲーションおよびInputManセルのショートカットキーのいずれでも上書きすることができます。

InputManセルのショートカットキーの設定方法

InputManセルには拡張プロバイダとしてショートカットを割り当てることができます。特定のキーとショートカット用の動作を関連付けることができます。

以下は、ショートカットの動作をキーに割り当てる例です。

サンプルコード

C#
コードのコピー
GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType textCell = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType();
textCell.Multiline = true;
// 設定中のショートカットキー削除
textCell.ShortcutKeys.Remove(Keys.Return | Keys.Alt);
// ショートカットキー設定
textCell.ShortcutKeys.Add(Keys.Return | Keys.Alt, "InputNewLine");
GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType gtcell = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType();
fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].CellType = textCell;
Visual Basic
コードのコピー
Dim textCell As New GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType()
textCell.Multiline = True
' 設定中のショートカットキー削除
textCell.ShortcutKeys.Remove(Keys.Return Or Keys.Alt)
' ショートカットキー設定
textCell.ShortcutKeys.Add(Keys.Return Or Keys.Alt, "InputNewLine")
FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = textCell
InputManセルのショートカットキー一覧
No ショートカットメソッド 処理内容 利用可否*1
GcTextBox型セル GcMask型セル GcCharMask型セル GcDateTime型セル GcTimeSpan型セル GcNumber型セル GcCombo型セル
1 ApplyRecommendedValue 入力候補(RecommendedValue)値を適用

Ctrl+Return

Ctrl+Return

Ctrl+Return

Ctrl+Return

Ctrl+Return

Ctrl+Return

2 Clear 値をクリア*2

3 ClearUndo アンドゥ バッファから直前に実行された操作を削除

4 Copy 文字列をコピー

5 Cut 文字列を切り取り

6 DeselectAll 現在の選択項目を解除

7 DoSpinDown 値を減少

×

×

8 DoSpinUp 値を増加

×

×

9 Drop ドロップダウンを表示

×

×

×

10 InputNewLine 改行を挿入

×

×

×

×

×

×

11 NextField カーソルを次のフィールドに移動

×

×

×

×

12 Paste 文字列をペースト

13 PreviousField カーソルを前のフィールドに移動

×

×

×

×

14 SelectAll すべてのテキストを選択

15 SetNow 現在日時を設定

×

×

×

F5

×

×

×

16 SetZero 0を設定

×

×

×

×

F2

×

17 ShortcutClear 値をクリア*3

F2

F2

F2

F2

F2

F2

18 ShortcutSpinDown スピンダウンを実行

×

×

19 ShortcutSpinUp スピンアップを実行

×

×

20 SwitchDropDown ドロップダウンを表示、または非表示

×

×

×

21 SwitchSign マイナスキーを値のプラスとマイナスを切り替えるスイッチにする

×

×

×

×

Subtract
OemMinus

Subtract
OemMinus

×

22 ThreeZero 3個の0を追加

×

×

×

×

×

×

23 Undo 直前に実行された操作を元に戻す

*1 ○:利用可,×:利用不可,入力キー:デフォルトで設定されているショートカット

*2 ReadOnlyの値を含む文字列をクリアします

*3 ReadOnlyの値はクリアしません

各InputManセル固有のキー操作については以下のトピックをご参照ください。

関連トピック

 

 


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