PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J > 開発者ガイド > セル > アクティブセル |
アクティブセルとは、キーボードフォーカスを持つ単一のセルで、現時点でユーザーからの操作を受け入れるセルです。
アクティブセルは通常の配色と、フォーカスを保持していることを示すフォーカスインジケータによって描画されます。フォーカスインジケータは変更できます。詳しくは「フォーカスインジケータ」を参照してください。
アクティブセルをコードで指定するには、SheetViewクラスの SetActiveCellメソッドを使用します。 また、SheetViewクラスのActiveCellプロパティでアクティブセルの座標を取得できます。
アクティブセルの行および列インデックスは、SheetViewクラスのActiveRowIndexおよびActiveColumnIndexプロパティに格納されます。アクティブセルが変更されるたびに、FpSpreadクラスのLeaveCellイベントが発生します。
次のサンプル コードはアクティブセルを設定しますが、それまで選択されていたセルの選択状態を解除しません。
C# |
コードのコピー
|
---|---|
fpSpread1.ActiveSheet.SetActiveCell(2, 2, false);
|
Visual Basic |
コードのコピー
|
---|---|
FpSpread1.ActiveSheet.SetActiveCell(2, 2, False)
|
選択状態のセルとは、ユーザーまたはアプリケーションに選択された1つ以上のセルで、強調表示されます。選択セルが存在する場合、SheetViewクラスのSelectionモデル内に格納されます。選択セルが変更されるたびに、BaseSheetSelectionModelクラスのChangedイベントが発生します。
製品には、選択色を表現する2つの実装があります。 SheetViewクラスのSelectionStyleプロパティをSelectionColorsに設定すると、セルは選択色(SheetViewクラスのSelectionBackColorおよびSelectionForeColorプロパティの設定内容)によって表示されます。 SelectionStyleプロパティをSelectionRendererに設定すると(デフォルト)、セルはいったん通常の色で描画されてから、選択領域のレンダラによって再描画されます。デフォルトの選択領域レンダラでは、システムの選択色の半透明色バージョンが使用されます。
シートの操作モードがRowModeに設定されている場合、ユーザーは行の選択のみ可能です。アクティブセルは存在しますが、選択セルは存在しません(RowModeでは、SheetViewクラスのSelectionCountプロパティの値が常にゼロ)。 アクティブ行の表示は選択行と似ていますが、実際に選択行が存在することはありません。
ユーザーが選択可能な内容を変更できます。 詳細については、「操作モードと選択ポリシー」を参照してください。選択内容の表示方法をカスタマイズすることもできます。詳細については、「選択領域の外観」を参照してください。