PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J > 開発者ガイド > 編集、検証、選択、フォーカス > 編集、選択、フォーカスに関するイベント |
ユーザー操作で発生するイベントを使用し、コントロールがどのように応答するか、処理を実装できます。FpSpreadクラスには、ButtonClicked、LeaveCell、SelectionChangedといったいくつかのイベントがあります。 コントロールで使用できるイベントはFpSpreadクラス、シートで使用できるイベントはSheetViewクラス、編集中のセルで使用できるイベントはSuperEditBaseクラスが提供するイベントを参照してください。
FpSpreadクラスはControlクラスを継承していますが、Controlクラスが提供するプロパティやイベントは、SPREADのイベントを理解する上で関係があります。以下のプロパティやイベントを例に説明します。
TextプロパティおよびTextChangedイベントは、単一のText属性を持つ単純なコントロール(TextBoxコントロールなど)が使用します。SPREADは、行、列、および多数のセルで構成される複雑なコントロールです。各セルはそれぞれ独自のTextプロパティを備えています。セルのTextプロパティは、コントロールのTextプロパティとは別のものです。SPREADは、コントロールのTextプロパティを使用しないため、TextChangeイベントが発生することはありません。
Clickイベントは、単一の領域で構成される単純なコントロール(Buttonコントロールなど)が使用します。SPREADは、行、列、および多数のセルで構成される複雑なコントロールです。SPREADでは、Clickイベントの代わりにCellClickイベントが発生します。CellClickイベントには、Clickイベントより詳細な情報が格納されます。
Enterイベントは、フォーム上の別のコントロールからSPREADにキーボードフォーカスが移動したときに発生します。