PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J
水平軸と垂直軸

水平軸には、基本軸と日付軸の2種類あります。基本軸では、データポイントは軸に沿って同じ間隔で描画されます。日付軸では、日付により、データポイントが異なる間隔で描画されます。

日付軸を使用するには、ExcelSparklineSettingクラスのDateAxisプロパティをTrueに設定します。軸の線を表示するには、DisplayXAxisプロパティを使用します。日付範囲内に空のセルが存在する場合、そのデータポイントはデフォルトで日付軸に描画されません。次の画像では、3つのデータポイントがグラフに表示されていますが、2番目のポイントと3番目のポイントは1月3日と1月5日を表す、より大きな間隔で描画されます。

Date Horizontal Axis

垂直軸では、最小値と最大値の指定方法を設定できます。ExcelSparklineSettingクラスのMinAxisTypeプロパティで最小値の指定方法を、MaxAxisTypeプロパティで最大値の指定方法を設定します。SparklineAxisMinMax列挙体の次の値を使用して設定します。

SparklineAxisMinMax列挙体の値 説明
Custom アプリケーション側で設定した最大値、および最小値を使用します。ExcelSparklineSettingクラスのManualMinプロパティで最小値を、ManualMaxプロパティで最大値を設定します。
Group すべてのスパークラインに同じ最大値、および最小値を設定します。最大値、および最小値は自動的に計算され、設定されます。
Individual スパークラインごとに最大値、および最小値が自動的に計算され、設定されます。

「Custom」を設定した場合、最小値が全てのデータポイントの値を超えると、ポイントや線は描画されません。また、折れ線、および縦棒スパークラインが描画領域に収まらない場合、表示が切れます。

設定方法

ExcelSparklineSettingクラスのインスタンスを作成し、水平軸を表示する場合はDisplayXAxisプロパティをTrueに設定します。水平軸に日付軸を使用する場合はDateAxisプロパティをTrueに設定し、対象の日付が設定されたセル範囲をFormulaプロパティに設定します。スパークラインを追加するには、SheetViewクラスのAddSparklineメソッドの引数に、データポイントの対象となるセル範囲、スパークラインを描画するセル範囲、スパークラインの種類、ExcelSparklineSettingオブジェクトを設定します。

サンプルコード

次のサンプルは、セルに縦棒スパークラインを作成し、横軸を日付軸に設定します。

C#
コードのコピー
FarPoint.Win.Spread.ExcelSparklineSetting ex = new FarPoint.Win.Spread.ExcelSparklineSetting();
ex.DisplayXAxis = true;
ex.DateAxis = true;
ex.Formula = "Sheet1!$A$1:$C$1";
fpSpread1.Sheets[0].Cells[0, 0].Text = "1/2/2011";
fpSpread1.Sheets[0].Cells[0, 1].Text = "1/3/2011";
fpSpread1.Sheets[0].Cells[0, 2].Text = "1/5/2011";
fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 0].Value = 2;
fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 1].Value = 11;
fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 2].Value = 4;
fpSpread1.Sheets[0].AddSparkline("Sheet1!$A$2:$C$2", "Sheet1!$D$2:$D$2", FarPoint.Win.Spread.SparklineType.Column, ex);
Visual Basic
コードのコピー
Dim ex As New FarPoint.Win.Spread.ExcelSparklineSetting()
ex.DisplayXAxis = True
ex.DateAxis = True
ex.Formula = "Sheet1!$A$1:$C$1"
FpSpread1.Sheets(0).Cells(0, 0).Text = "1/2/2011"
FpSpread1.Sheets(0).Cells(0, 1).Text = "1/3/2011"
FpSpread1.Sheets(0).Cells(0, 2).Text = "1/5/2011"
FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 0).Value = 2
FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 1).Value = 11
FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 2).Value = 4
FpSpread1.Sheets(0).AddSparkline("Sheet1!$A$2:$C$2", "Sheet1!$D$2:$D$2", FarPoint.Win.Spread.SparklineType.Column, ex)

SPREAD デザイナの使用

  1. デザイナにてセル、列または行にデータを入力します。
  2. 次に、デザイナにセル、列または行に日付を入力します。
  3. スパークラインを表示するセルを選択します。
  4. [挿入]メニューを選択します。
  5. スパークラインの種類を選択します。
  6. [スパークラインの作成]ダイアログボックスが表示されている時、グラフ用のデータを選択します。
  7. [OK]をクリックします。
  8. スパークラインセルを選択して、軸アイコンを選択し軸の設定を変更します。
  9. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更を保存して SPREAD デザイナを終了します。
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