GrapeCity SPREAD for Windows Forms 11.0J > Excel 形式ファイルのインポート/エクスポート > Excel 形式ファイルへのエクスポート > コントロール/シートの設定のエクスポート |
Excelと同様、SPREADも1つ以上のスプレッドシートから成ります。 ここでは、コンポーネント(FpSpreadオブジェクト)レベルまたはシート(Sheetオブジェクト)レベルの各設定について説明します。
シートの印刷に関する各設定については、「印刷設定のエクスポート」を参照してください。
次の表は、SPREADをExcel形式ファイルにエクスポートした場合に、コンポーネントレベルおよびシートレベルの各設定がどのように処理されるかを示します。 特に明記していないかぎり、これらのプロパティはFpSpreadクラスのメンバです。
SPREAD のプロパティ | Excel の設定と説明 |
---|---|
ActiveSheet | Excel では SPREADの設定が使用されます。 |
AllowCellOverflow | SPREADの設定は無視されます。 Excel では、セルは常にオーバーフロー表示されます。 |
AllowDragDrop | SPREADの設定は無視されます。 Excel では、この設定はシステム レジストリから読み込まれます。 |
AllowDragFill | SPREADの設定は無視されます。 |
AllowEditOverflow | SPREADの設定は無視されます。 Excel では、編集時のオーバーフロー表示は常に許可されます。 |
AllowUserFormulas | SPREADの設定は無視されます。 Excel では、ユーザーの数式入力は常に許可されます。 |
AutoClipboard | Excel では、この値はシステム レジストリから読み込まれます。 Excel では、ヘッダはクリップボード処理の対象外となります。 |
BorderStyle | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
ButtonDrawMode | SPREADの設定は無視されます。 |
CellNoteIndicatorVisible | SPREADの設定は無視されます。 |
ClipboardOptions | Excel では、ヘッダはクリップボード処理の対象外となります。 |
ColumnSplitBoxAlignment RowSplitBoxAlignment |
SPREADの設定は無視されます。 |
Cursor | SPREADの設定は無視されます。 |
カスタム関数 | カスタム関数はエクスポートされません。 |
カスタム名 | Excel では名前がワークブック全体に割り当てられますが、SPREADではカスタム名が1つのシートのみに割り当てられます。 |
DataMember DataSource |
SPREADの設定は無視されます。 これはデータ連結のためのプロパティであり、Excel ではデータ連結がサポートされません。 |
EditingControl EditMode EditModePermanent EditModeReplace |
SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の編集制御機能です。 |
GridLines GridLineColor |
SPREADの設定は無視されます。 |
HorizontalScrollBarPolicy | スクロールバー関連の各プロパティの項目を参照してください。 |
LeftTab | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
MoveActiveOnFocus | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
NamedStyle | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
RetainSelectionBlock | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
RowSplitBoxAlignment RowSplitBoxPolicy |
SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
ScrollBarMaxAlign ScrollBarShowMax ScrollBarTrackPolicy ScrollTipPolicy |
SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
SelectionBlockOptions SelectionRenderer |
SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
TabStrip TabStripPolicy TabStripRatio |
SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
Tag | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
TextTipAppearance | SPREADの設定は無視されます。 これは SPREAD固有の機能です。 |
VerticalScrollBarPolicy | スクロールバー関連の各プロパティの項目を参照してください。 |
ビューポート | Excel では、1つの方向につき1つの分割バーだけを使用できます(2ペイン×2ペイン)。 SPREADでは、どちらの方向にも複数の分割バーを使用できます。 SPREADのスプレッドシートで、1方向に2つ以下のビューポートが設定されている場合は、これらのビューポートはペインとして適切にエクスポートされます。 |
ZoomFactor | Excel では SPREADの設定が使用されます。 |
SPREADでは最大20億のシートがサポートされますが、Excelでサポートされるシート数はこれより少ないため、Excelで処理可能な数のシートのみがExcelにエクスポートされます。
シート内の階層には、展開および折りたたみ可能な行を含めることができます。 SPREADでは階層表示がサポートされ、階層内の各シート(親シートおよび子シート)には個別にセル数式、列属性などを設定できます。 Excelではシート階層がサポートされないため、SPREADの階層をExcelファイルに完全にエクスポートする手段はありません。 最善の策は、SPREADの階層構造を解除して、1つのシートに戻すことです。 しかし、これによって生じる問題もあります。たとえば、親シートの列幅が子シートの列幅と異なる場合など、階層構造を解除した場合の処理結果が予測できないこともあります。もう1つの例として、親シート内の数式(列の合計など)が、階層構造を解除したシートでは当初の目的どおりの機能を果たさない場合もあります。このように、階層構造を解除したシートでは、数式がどのように処理されるか予測できないことがあります。
階層構造の解除(フラット化)はいつでも実行できます。 これにはまず、フラットなスプレッドシートを新規作成します。 階層構造のスプレッドシートから、すべてのセル情報(データ、色、フォント、セル型など)をループして抽出し、フラットなスプレッドシートにコピーします。すべてのデータのコピーが完了したら、このフラットなスプレッドシートをエクスポートします。
SPREADの組み込みシェイプは、Excelにエクスポートできます。 シェイプの詳細については、「SPREADの組み込みシェイプ」を参照してください。