SPREAD for Windows Forms では、リッチ テキスト形式の編集機能はを使用して、ワークシートにさまざまなテキストスタイルを描画し、数式を追加することができます。リッチテキスト形式を編集できるかどうかを設定するには、IFeatures インターフェースの RichTextEditを使用します。

SPREAD ワークシートでリッチテキスト形式を編集する方法を指定するには、FarPoint.Win.Spread 名前空間の RichTextEditMode 列挙体を使用します。この列挙体には、次の 3 つの値を設定できます。

• Legacy: セルの値をプレーン テキストとして編集します。
• On: セルの値をリッチテキスト形式として編集します。
• Unspecified: リッチテキスト形式の編集モードは、FarPoint.Win.Spread.FpSpread.EditModeStarting イベントによって決定されます。

リッチテキスト形式の編集機能を使用するには、SPREAD で新しいスタイルシステムを有効にし、RichTextEditMode 列挙体を On に設定します。

// 新しいスタイルシステム。
fpSpread1.LegacyBehaviors = LegacyBehaviors.None;
// リッチテキスト編集を有効にします。
fpSpread1.Features.RichTextEdit = RichTextEditMode.On;

' 新しいスタイルシステム。
fpSpread1.LegacyBehaviors = LegacyBehaviors.None
' リッチテキスト編集を有効にします。
fpSpread1.Features.RichTextEdit = RichTextEditMode.[On]

［フォント］ダイアログ

組み込みのフォントエディタダイアログにアクセスして、選択したテキストのフォント設定を変更するには、BuiltInDialogs クラスの FormatCells メソッドを使用します。このダイアログの詳細については、組み込みダイアログの操作 を参照してください。

if (fpSpread1.EditingControl is IRichTextEditor richTextEditor)
{
    BuiltInDialogs.FormatCells(richTextEditor);
}

If CSharpImpl.__Assign(richTextEditor, TryCast(fpSpread1.EditingControl, IRichTextEditor)) IsNot Nothing Then
    BuiltInDialogs.FormatCells(richTextEditor)
End If

実行時に ［セルの書式設定］ ダイアログを使用することで、ワークシートのセルを編集するときに、テキストのフォント設定を変更できます。たとえば、フォントの種類、フォントスタイル、テキストサイズ、テキストの色、テキスト効果などを変更できます。

リッチテキストエディタを操作するには、IRichTextEditor インターフェースを使用します。次の図では、セルを編集するときに太字設定を切り替える方法を示します。

private void ToggleBold(FpSpread spread)
{
    if (spread.EditingControl is IRichTextEditor richTextEditor)
    {
       GrapeCity.Spreadsheet.Font font = GrapeCity.Spreadsheet.Font.Empty;
       font.Bold = !richTextEditor.SelectionFont.Bold;
       richTextEditor.ApplyFont(font, -1, -1); //現在選択されているテキストに適用されます。
    }
}

Private Sub ToggleBold(ByVal spread As FpSpread)
        Dim richTextEditor As IRichTextEditor = Nothing
        If CSharpImpl.__Assign(richTextEditor, TryCast(spread.EditingControl, IRichTextEditor)) IsNot Nothing Then
            Dim font As GrapeCity.Spreadsheet.Font = GrapeCity.Spreadsheet.Font.Empty
            font.Bold = Not richTextEditor.SelectionFont.Bold
            richTextEditor.ApplyFont(font, -1, -1) ' 現在選択されているテキストに適用されます。
        End If
    End Sub

［関数の挿入］ダイアログ

［関数の挿入］ダイアログを表示するには、BuiltInDialogs クラスの ToggleInsertFunction プロパティを使用します。このダイアログの詳細については、組み込みダイアログの操作 を参照してください。

SPREAD デザイナUI では、Intellisense のサポート、オートコンプリート、ドロップダウン リストからの選択など、さまざまのリッチテキスト形式の編集機が用意されます。SPREAD デザイナのリッチ テキスト形式の編集機能の詳細については、［デザインデータ領域での操作］セクションのリッチテキスト形式の編集を参照してください。

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