PowerTools SPREAD for Windows Forms 8.0J
コンボボックス型セル

コンボボックス型セルを使用すると、編集可能なドロップダウンリストを表示できます。リストに表示された値の選択だけでなく、値の入力をユーザーに許可できます。ユーザーに編集を許可するか、リスト内の項目にテキストとともにアイコンを表示するか、常に表示する項目数を指定できます。

テキストのみのリストボックス テキストとアイコンによるリストボックス
テキストのみ表示 アイコンとテキストを表示

コンボボックス型セルとその各属性を設定するには、ComboBoxCellTypeクラスを使用します。

コンボボックス外観のカスタマイズ

コンボボックス型セルの外観に関する設定には、以下のプロパティを使用します。

プロパティ 説明
BackgroundImage コンボボックスの編集可能な部分に対し、背景に表示するイメージを設定します。
ButtonAlign ボタンの配置を設定します。
ImageList コンボボックスのドロップダウンリストに、テキストとともにアイコンを表示する場合の画像リストを設定します。
ItemData コンボボックスのドロップダウンリストに使用する項目のデータを設定します。これは、実際に表示される項目とは異なります。
Items コンボボックスのドロップダウンリストに使用する各項目を設定します。
ListAlignment リストをセルのどの部分に揃えて配置するかを設定します。
ListOffset リストを揃えたセルの端からリストまでの距離を、ピクセル単位で定義します。
ListWidth ドロップダウンリストの幅をピクセル単位で設定します。
MaxDrop リスト部分に一度に表示される項目数を設定します。 表示項目より多くの項目が存在する場合は、垂直スクロールバーが表示されます。
MaxLength コンボボックス型セルに表示可能な最大文字数を設定します。
コンボボックス操作のカスタマイズ

コンボボックス型セルの操作に関する設定には、以下のプロパティを使用します。

プロパティ 説明
AcceptsArrowKeys コンボボックスコントロールによって矢印キーが処理される方法を設定します。
AutoSearch 文字キーの入力に応じて、コンボボックスの項目リストが検索される方法を定義します。
CharacterCasing テキストセルに使用する文字を大文字にするか、または小文字にするかを設定します。
CharacterSet テキストセルで有効となる文字の種類を設定します。
Editable コンボボックスの編集領域への入力を可能にするかどうかを設定します。
EditorValue 下層のデータモデルに書き込まれるデータの種類を定義します。
ListControl SPREADの組み込みリストコントロールを使用しない場合に、リスト部分に使用するコントロールを設定します。

ComboBoxCellTypeクラスが持つプロパティのほか、FpSpreadクラスのButtonDrawModeプロパティが、コンボボックスの動作に影響を与えます。このプロパティは、コマンドボタン型セル、およびコンボボックス型セルで有効です。ドロップダウンボタンを常時表示するのか、または現在の行、列、およびセル内でのみ表示するのかを設定できます。

オートコンプリートのカスタマイズ

以下のプロパティを使用して、コンボボックス型セルのオートコンプリート機能をカスタマイズできます。

プロパティ 説明
AutoCompleteCustomSource コンボボックス内のエントリに対するオートコンプリートのカスタムソース(文字列)を設定します。
AutoCompleteMode コンボボックス内のエントリに対するオートコンプリートのモードを設定します。
AutoCompleteSource コンボボックス内のエントリに対するオートコンプリートのソースを設定します。

特定のセル型において、一部のグラフィカル要素がビジュアルスタイルの影響を受けることに注意してください。 FpSpreadクラスのVisualStylesプロパティを「Off」に設定すると、これらのグラフィカルなセル型の視覚的なカスタマイズを、指定したとおりに機能させることができます。詳細については、「ビジュアルスタイル」を参照してください。

コンボボックス型セルでダブルクリックする際の動作については、「コンボボックス型セルでのダブルクリック」を参照してください。

マルチカラムコンボボックス型セルの詳細については、「マルチカラムコンボボックス型セル」を参照してください。

設定方法

ComboBoxCellTypeクラスのインスタンスを作成して、クラスの各プロパティを設定します。コンボボックスのリストに項目を表示するには、

Itemsプロパティを使用するか、クラスのインスタンス作成時に、コンストラクタの引数として設定する方法があります。MaxDropプロパティを使用すると、リストに一度で表示する項目の最大数を設定できます。設定した数以上の項目が存在する場合、リストにスクロールバーが表示れます。

セルに設定する場合はCellクラスの、行に設定する場合はRowクラスの、列に設定する場合はColumnクラスの、あるいはスタイルに設定する場合はStyleInfoクラスのCellTypeプロパティに、定義したComboBoxCellTypeクラスのインスタンスを割り当てます。

サンプルコード

次のサンプルコードは、セルをコンボボックス型セルに設定します。

C#
コードのコピー
FarPoint.Win.Spread.CellType.ComboBoxCellType cmbocell = new FarPoint.Win.Spread.CellType.ComboBoxCellType();
cmbocell.Items = (new String[] {"January", "February", "March", "April", "May", "June"});
cmbocell.AutoSearch = FarPoint.Win.AutoSearch.SingleCharacter;
cmbocell.Editable = true;
cmbocell.MaxDrop = 4;
fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].CellType = cmbocell;
Visual Basic
コードのコピー
Dim cbstr As string( )
cbstr = new String() {"Jan", "Feb", "Mar", "Apr", "May", "Jun"}
Dim cmbocell As New FarPoint.Win.Spread.CellType.ComboBoxCellType()
cmbocell.Items = cbstr
cmbocell.AutoSearch = FarPoint.Win.AutoSearch.SingleCharacter
cmbocell.Editable = True
cmbocell.MaxDrop = 4
FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = cmbocell

SPREAD デザイナの使用

  1. 作業領域内のセルまたはセル範囲を選択します。
  2. プロパティ リストの「その他」カテゴリから、CellType プロパティを選択します。 ドロップダウン リストからコンボボックス型を選択します。 これによって CellType プロパティが展開され、このセル型に固有のさまざまなプロパティが表示されます。 このリストから、必要に応じてプロパティを選択および設定します。
    または、セルまたはセル範囲を右クリックして[セル型]を選択します。 セル型の一覧からコンボボックス型を選択します。 セル型エディタで、必要なプロパティを設定します。 〈適用〉ボタンをクリックします。
  3. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用して SPREAD デザイナを終了します。
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