(右側) F 分布の確率関数の逆関数値を返します。 確率 = F.DIST.RT(x,...) であるとき、F.INV.RT(確率,...) = x という関係が成り立ちます。 F 確率分布は、2 組のデータのばらつきを比較する F 検定で使用されます。たとえば、米国と日本の労働者の年収を比較し、両国で年収の分布に類似性があるかどうかを分析することができます。
F.INV.RT(probability, deg_freedom1, deg_freedom2)
有効な引数は次のとおりです。
引数 | 説明 |
---|---|
probability | F 累積分布における確率を指定します。 |
deg_freedom1 | 自由度の分子を指定します。 |
deg_freedom2 | 自由度の分母を指定します。 |
F.INV.RT 関数を使用して、F 確率分布の境界値を計算することができます。たとえば、ANOVA 関数の戻り値には、F 統計量、F 確率、および有効桁数のレベルが 0.05 である F 境界値に対するデータが含まれることがよくあります。F の境界値を求めるには、F.INV.RT 関数の確率引数に有効桁数のレベルを指定するようにします。
確率の値が指定されると、F.DIST.RT(x, deg_freedom1, deg_freedom2) = 確率となるような値 x がシークされます。したがって、F.INV.RT 関数の精度は F.DIST.RT 関数の精度に依存します。F.INV.RT 関数では、反復計算の手法が利用されます。64 回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値 #N/A が返されます。
各引数に数値データを受け取り、 数値データを返します。
F.INV.RT(0.01,6,4) 結果:15.20686
Excel 2010以降をサポートします。BIFF8(xls)形式には対応していません。