SPREADデザイナは、GcSpreadGridコントロールのデザインをGUIで設計するためのツールです。以下のような内容を設計できます。
SPREADデザイナは、GcSpreadGridコントロールのすべてのデザイン要素を設定できる訳ではありません。デザイナ上で設定できない要素を変更するには、Visual BasicやC#、またはXAMLによるコードの実装が必要です。
デザイナ上で設定できない要素には、たとえば以下のような内容があります。
デザイナ上で設計したデザイン情報は、SPREAD独自のファイル形式であるSGXMLファイルに保存されます。デザイナをVisual Studioから起動してデザインの設計を行った場合、SGXMLファイルは自動的にプロジェクトへ組み込まれ、そのデザイン情報はビルドするWPFアプリケーションにリソースとして埋め込まれます。
たとえば、MainWindow.xamlにGcSpreadGridコントロールを貼り付けると、以下のようにSGXMLファイルが作成され、プロジェクトに組み込まれます。
SGXMLファイルの「ビルド アクション」プロパティは「Resource」に設定する必要があります。
GcSpreadGridコントロールを配置したウィンドウのXAMLファイルには、以下のような形でSGXMLファイルの情報が記述されます。
XAML |
コードのコピー |
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<Window x:Class="WpfApplication1.MainWindow" xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" Title="MainWindow" Height="350" Width="525" xmlns:sg="http://schemas.grapecity.com/windows/spreadgrid/2012"> <Grid> <sg:GcSpreadGrid HorizontalAlignment="Left" Name="gcSpreadGrid1" VerticalAlignment="Top" DocumentUri="/WpfApplication1;component/document1.sgxml" Height="311" Width="503" /> </Grid> </Window> |
プロジェクトに組み込まれたSGXMLファイルのデザイン情報は、アプリケーションの実行時に、GcSpreadGridコントロールの初期デザインとして反映されます。ただし、SGXMLファイルで設計した内容と同じデザイン要素を、XAMLを使用して設定した場合は、XAMLの設定が優先されます。
たとえば、列幅の初期値を設定するDefaultColumnWidthプロパティが、SGMXLファイルとXAMLファイルの両方に記述されていた場合、アプリケーションの実行時には、XAMLファイルの設定で列幅が表示されます。