GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J
PDF電子署名/タイムスタンプ

PDFに出力する際、PDFエクスポートフィルタ、またはPDF描画拡張機能を使用し、レポートに電子署名を付加することが可能です。 

電子署名は、署名者、署名日時、署名理由などを識別する機能であり、また、ドキュメントにアクセスするユーザーに対して証明レベルを設定することができます。電子署名を使うことにより、文書を不当なアクセスから保護することが可能です。

電子署名を使用するには、有効なPKCS#12の証明書ファイル(.*pfx)が必要です。サードパーティの電子IDを使用するか、自己署名証明書を作成することができます。

電子署名は可視モード、または不可視モードに設定することができ、可視モードでは画像やテキストを表示することが可能です。電子署名が可視に設定されている場合、署名はテキストの本文に表示されます。PDFを暗号化して出力する場合、電子署名を付加することはできません。

メモ: 電子署名はProfessionalの機能です。Standardで使用することはできません。

 以下のテーブルは、ActiveReportsで設定可能なプロパティの一覧を示します。

メモ: 署名に日本語を表示する場合には、日本語フォントを指定してください。

プロパティ解説一覧

PDFバージョンとの対応について

PDFバージョン PDFエクスポートの機能
PDF 1.2(Acrobat Reader 3.0)以降 2バイト文字の非埋め込み(Professionalのみ)、40ビットRC4暗号化
PDF 1.3(Acrobat Reader 4.0)以降 2バイト文字の埋め込み、電子署名:承認用署名(Professionalのみ)(*1)
PDF 1.4(Acrobat Reader 5.0)以降 128ビットRC4暗号化(Use128Bit プロパティ )
PDF 1.5(Adobe Reader 6.0)以降 電子署名:証明書用署名(Professionalのみ)(*1)
PDF 1.6(Adobe Reader 7.0)以降 タイムスタンプ(Professionalのみ)
PDF 1.7(Adobe Reader 8.0)以降

注意: *1:Acrobat Reader 5.0(PDF 1.4)までとAdobe Reader 6.0(PDF1.5)以降では署名の外観に互換性がありません。ActiveReportsの署名は、Adobe Reader 6.0(PDF1.5)以降の規格でのみ出力が可能です。そのため、承認用署名についてもAdobe Reader 6.0(PDF1.5)以降がサポート対象となっています。
メモ: ActiveReportsのPDFエクスポートが持つ機能とそれに対応するPDFのバージョンは上の表の通りですが、その機能を使用してもPDFのバージョンは自動では変更されません。利用する機能に応じて、「Version プロパティ」を適宜設定する必要があります。

 

 


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