円グラフは、円全体を100％として分割された扇形に各カテゴリの構成比率を表示します。円グラフを使用して、利益や売上高などのビジネス内の成長領域を比較できます。

ドーナツチャートは、円グラフとほぼ同じで、ドーナツのように中央に穴があります。データ値を、セグメントに分割された輪状に表示します。例えば、書店でのさまざまなジャンルの本の売上げの比較などができます。

単一値の円グラフ

単一値の円グラフは、単一のデータ値を視覚化します。単一値プロットを使用した一例として、純売上高を商品カテゴリ別構成比として示すことができます。このグラフの作成方法については、「円グラフの作成」チュートリアルを参照してください。

複数値の円グラフまたはドーナツチャート

ドーナツグラフや円グラフのプロットを使用して、複数の値を共通の部分に分割して表示します。たとえば、ドーナツプロットを使用して、割引、返品、単価の値を販売チャンネル毎の構成比として示すことができます。複数値のドーナツグラフの作成方法については、「ドーナツグラフの作成」チュートリアルを参照してください。

放射状棒グラフ

ドーナツの領域を互いに隣り合って配置します。たとえば、放射状棒グラフを使用して、純利益の販売チャネル別構成比を並べてを表すことができます。このグラフの作成方法については、「放射状棒グラフの作成」チュートリアルを参照してください。

円グラフ・ドーナツグラフのプロパティ

グラフのプロパティは、レポートエクスプローラから、Chart > プロットの順に選択し、プロパティパネルから設定できます。いくつかの重要なプロパティは、チャートのスマートパネルからも設定できます。詳細については、「チャートのスマートパネル」を参照してください。デザイン面のプロットを右クリックすると、プロパティパネルとスマートパネルの両方にアクセスできます。

外観

BackgroundColor

チャートエリアを塗りつぶすために使用される色を示します。

全般

Action

円プロットをクリックしたときに実行されるアクション。アクションには、URL、ブックマーク、またはドリルスルーレポートを使用できます。

Labels

各円グラフのデータラベルを設定します。

• BackgroundColor：データラベルを含むボックスの背景色を設定します。
  Border：データラベルを含むボックスの境界線を設定します。LineColor、LineStyle、LineWidthのプロパティが含まれます。
• Color:：テキストの色を示すカラー名またはHEX値。
• ConnectingLine：円プロットの端とデータラベルを連結する線を設定します。次のプロパティを使用して、連結線の外観をカスタマイズします。
  • LineColor：連結線の色を指定します。
  • Position：データラベルの連結線の位置を設定します。AutoプロパティとCenterプロパティを使用して、連結する線の位置をカスタマイズします。
  • LineStyle：線のスタイルを指定します。利用可能な値は、Dashed、Dotted、Doubleなどです。
  • LineWidth：線の幅を指定します。
• Font：ラベルのテキストのレンダリングに使用されるフォント。Family、Size、Style、およびWeightのプロパティを使用して、テキストフォントをカスタマイズします。
• Offset：データラベルのテキストオフセットをピクセル単位で取得または設定します。
• OverlappingLabels：ラベルを重ねるかどうかを設定します。利用可能な値は、次のとおりです。
  • Auto：重複を防ぐためにいくつかのラベルを非表示にします。
  • Show：重複するラベルを表示します。
  • Hide重複するラベルを非表示にします。
• Template：データラベルのテンプレートを設定します。
• TextDecoration：テキストの下、上、または中央に線を追加します。利用可能な値は、Underline、DoubleUnderline、Overline、LineThroughです。
• TextPosition：円プロットに対するデータラベルのテキスト位置を設定します。
  • Center：データラベルのテキストを円プロットの中央に配置します。
  • Inside：データラベルのテキストを円プロットの内側に配置します。
  • Outside：データラベルのテキストを円プロットの外側に配置します。
  • Auto：データラベルのテキストを円プロットの外側に配置します。（デフォルト）

LineStyle

境界線のスタイルを設定します。LineColor、LineStyle、およびLineWidthプロパティが含まれています。

• LineColor：扇形の枠線の色を指定します。
• LineStyle：扇形の枠線のスタイルを指定します。Dotted、Dashed、Doubleなどから選択できます。
• LineWidth：扇形の枠線の幅を指定します。

Name

プロット名を設定します。デフォルトでは、単一のプロットを含むチャートのプロット名は「Plot1」です。

Tooltip Template

ツールチップテンプレートを設定します。事前定義されたテンプレートのリストからツールチップを設定するか、式を入力します。

設定

ClippingMode

プロットがプロットエリア内でどのように拡張されるかを決定します。ClippingModeは次のように設定できます。

• Fit：プロットをプロットエリアに収めるように利用可能なすべてのスペースを使用します。
• Clip：余分なエリアの長さを右または下に向かって切り取ります。
• None：Fitと同じです。

Inner Radius

中央の穴の大きさをパーセンテージで定義します。

Offset

データラベルのテキストオフセットをピクセル単位で取得または設定します。

Opacity

プロットの塗りつぶし色の不透明度をパーセント値で定義します。0％を設定すると完全に透明になり、100%を設定すると完全に不透明になります。

Overlays

グラフのデータポイントにトレンドラインを重ね合わせるためのコレクションです。詳細については、「トレンドライン」を参照してください。

Rules

指定された条件に基づいてプロットの外観を制御します。条件の詳細については、「条件付き書式（ルール）」を参照してください。.

ShowNulls

プロットにNullまたは空の値を表示する方法を設定します。Gaps（デフォルト）、Connected、Zerosから選択できます。

StartAngle

プロットの角度を時計回りに回転します。一回転は360度です。

Sweep

プロットが占める円弧の長さを決定します。0から360までの円弧の角度を示します。

UnpivotData

複数のデータフィールドを、1つのデータフィールドとして表示するかどうかを決定します。デフォルトでは、Falseに設定されます。

デザイン

BarSettings

バースタイルを設定します。

• NeckHeight：バーネックの高さをパーセントで設定します。
• BottomWidth：バーの底部の幅をパーセントで設定します。
• Overlap：バーの重なりをパーセントで設定します。
• TopWidth：バートップの幅をパーセントで設定します。
• Width：バーの幅をパーセントで設定します。

エンコーディング

Color

CategoryエンコーディングまたはDetailsエンコーディングに対して凡例の設定を行います。次のプロパティが含まれます。

Aggregate

集計関数を設定します。

ShowValuesName

Trueに設定すると、DetailsエンコーディングまたはColorエンコーディングで指定された値に基づいて凡例が表示されます。

Values

凡例となる値（コレクション）を設定します。円プロットの場合はコレクションの先頭項目のみが有効となります。

Details

データ値をサブカテゴリに分類し、追加のグループを生成します。Detailsプロパティは、これらのサブカテゴリを定義する項目のコレクションです。各項目には、いくつかのプロパティが含まれています。

• ExcludeNulls：詳細が定義されていないデータセットのレコードを表示するかどうかを示します。
• Group：プロットのサブセクションの配置を決定します。
  • Stack：この値を使用して、積み上げ円グラフを構成できます。
  • Cluster：この値を使用して、互いに重ね合わせて配置するサブセクションを構成できます。
  • None：Clusterと同じです。
• SortDirection：サブカテゴリの表示順序を決定します。
• SortingAggregate：サブカテゴリの並べ替えに使用する集計を指定します。
• SortingField：サブカテゴリのソートに使用するフィールドを設定します。
• Values：1つ以上のバインドされたフィールドの参照です。これらのフィールドの値と一致するデータセットのレコードは、同じサブカテゴリに分割されます。

Text

チャートのデータラベルとツールチップにデータセットフィールドの値を表示し、チャートに追加情報を表示します。2つのTextエンコーディングを追加すると、デフォルトで区切り文字「;」で表示されます。Textエンコーディングには、次のプロパティが含まれます。

Aggregate

集計関数を設定します。

Target

このテキストをラベルに表示するかツールチップに表示するかを指定します。ラベルの形式は、チャートの［Labels］ > ［Template］プロパティまたはTooltip Templateプロパティで制御されます。

Templateプロパティは、事前定義された値と追加されたテキストエンコーディングフィールドの両方を使用できます。次に例を示します。

Count:{Text0}
Sum:{valueField.value}

Template Key

チャートの［Labels］ > ［Template］プロパティまたはTooltip Templateプロパティ内のテキストエンコーディング値にアクセスするために使用するキーです。

Value

テキストボックスに値が表示されるフィールド、定数、または式。

Values

データ値を指定します。Valuesプロパティは項目のコレクションであり、各項目には次のプロパティが含まれています。

Type

SimpleまたはComplexから選択します。円グラフの場合は、Simpleに設定します。

Value

データフィールド値（コレクション）を設定します。円プロットの場合はコレクションの先頭項目のみが有効となります。

Aggregate

データフィールドの集計関数です。集計関数は、すべてのデータ値フィールドを1つの値に評価します。Average、Count、Sumなどの関数から選択します。