「レポートエクスプローラ」から[レポートデータソース]ダイアログは、次のいずれかの方法で表示します。
- エクスプローラの左上にある[追加]アイコンをクリックして[データソース]を選択します。
- エクスプローラでデータソースノードを右クリックして[データソースの追加]を選択します。
[レポートデータソース]ダイアログには、データソースの各プロパティを設定できる以下のページが含まれています。
[全般]
[全般]ページでは、新しいデータソースの名前、種類、接続の詳細を設定する以外に、共有データソースを使用する場合の設定もできます。
- [名前]フィールドはデータソースの名前を示し、デフォルト設定として「DataSource1」に設定されていますが、レポート内に使用するユニークな名前を指定することもできます。
- [共有参照]チェックボックスを選択すると共有データソースを指定できます。詳細については、「データソースとの接続」を参照してください。[共有参照]チェックボックスを選択すると、「共有データソース」を選択できる[参照]フィールドが表示されます。
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[共有参照]チェックボックスが選択されていない場合、[種類]フィールドのドロップダウンからデータソースの種類を選択できます。ActiveReportsは次のプロバイダをサポートしています。
- [単一のトランザクションを使用する]チェックボックスをオンにすると、このデータソースを使用するデータセットが、データベースに対する単一のトランザクションで処理されます。
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[種類]フィールドからSQL、OleDBやOracleのデータソースを使用するオプションを選択した場合、[接続]セクションで[接続設定]、[接続文字列]と[拡張設定]のページが表示されます。そのほかのデータベースの種類を選択した場合、[接続文字列]のみのページが表示されます。
[接続設定]
[接続設定]ページでは、以下に示す種類のデータの、接続時の固有プロパティを設定します。
SQL
- [サーバー名]: サーバー名を入力します。
- [サーバーにログオンする]:[Windows認証を使用]や[SQL Server認証のどちらかを使用する]かを選択して、そのユーザー名とパスワードを入力します。
- [データベースへの接続]: 接続するデータベースの名前を入力するか、またはデータベースファイルをアタッチします。
- このフィールドの下にある[パスワードを保存する]オプションも使用できます。
OleDB
- [OLE DBプロバイダ]: このフィールドのドロップダウンから任意のOLE DBプロバイダを選択します。
- [サーバー名またはファイル名を入力]: サーバー名またはファイル名とその場所を入力します。
- [サーバーにログオンする]:[Windows NTの統合セキュリティを使用する]や[特定のユーザー名とパスワードを使用する]のどちらかを使用するかを選択します。
Oracle
- [サーバー名]:サーバー名を入力します。
- [サーバーにログオンする]:サーバー認証に使用するサーバー名とパスワードを入力します。
- このフィールドの下にある[パスワードを保存する]オプションも使用できます。
[接続文字列]
用意されているテキストボックスに接続文字列を入力するか、[接続設定]ページでSQL、OleDB、やOracle型データのための接続文字列を作成します。
以下の例は、CドライブのNorthWindデータベースをアクセスする接続文字列です。
接続文字列の例: |
コードのコピー
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provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;data source=c:\nwind.mdb;
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[拡張設定]
[拡張設定]ページでは、以下に示す種類のデータの固有プロパティを設定します。
SQL
SQL型データの場合、[拡張設定]ページでは以下のプロパティを設定します。
- [Application Name]:クライアントアプリケーション名を示します。
- [Auto Translate]: OEM/ANSI 文字が変換されるかどうかを示します。このプロパティはTrueまたはFalseに設定できます。デフォルト値はTrueです。このプロパティをTrueに設定すると、SQLOLEDBではマルチバイト文字列がSQL Serverから取得されるかまたはSQL Serverに送信された時に、OEM/ANSI文字が変換されます。
- [Current Language]: SQL Serverの言語名を示します。システムメッセージの選択および書式設定に使用される言語を識別します。この言語はSQL Serverにインストールされている必要があり、そうではないと接続を開こうとしても失敗します。
- [Network Address]: Locationプロパティで指定されたSQL Serverのネットワークアドレスを示します。
- [Network Library]: SQL Serverとの通信に使用されるネットワークライブラリ(DLL)の名前を示します。この名前には、パスや.dllファイル名拡張子を含めることはできません。デフォルトはSQL Serverのクライアント構成で指定されます。
- [Packet Size]: ネットワークパケットサイズ(バイト単位)を示します。パケットサイズのプロパティ値は、512〜32767でなければなりません。デフォルトのSQLOLEDBのネットワークパケットサイズは4096です。
- [Trusted Connection]: ユーザー認証モードを示します。これはYesまたはNoに設定できます。デフォルト値はNoです。このプロパティをYesに設定した場合、SQLOLEDBではMicrosoft Windows NTの認証モードを使用して、LocationおよびDatasourceのプロパティ値で指定されたSQL Serverデータベースへのユーザーアクセスの認証が行われます。 このプロパティをNoに設定すると、SQLOLEDBでは混合モードを使用してSQL Serverデータベースへのユーザーアクセスの認証が行われます。SQL Serverのログイン情報とパスワードは、User IdおよびPasswordの各プロパティで指定されます。
- [Use Procedure for Prepare]: コマンドを(Preparedプロパティで)準備する際に、SQL Serverで一時ストアドプロシージャが作成されるかどうかを決定します。
- [Workstation ID]: ワークステーションを識別する文字列です。
OleDB
OleDB型データの場合、[拡張設定]ページではMicrosoft Jet OLEDBプロバイダ固有の接続パラメータを設定します。
- [Jet OLEDB]:Compact Reclaimed Space Amount : データベースの圧縮により再利用が可能になる容量の概算(バイト単位)を示します。この値は、データベース接続の確立後に初めて有効になります。
- [Jet OLEDB]:Connection Control : ユーザーがデータベースに接続できるかどうかを示します。
- [Jet OLEDB]:Create System Database:新しいデータソースを作成する際に、システムデータベースを作成する必要があるかどうかを示します。
- [Jet OLEDB]:Database Locking Mode : このデータベースのロッキングモードを示します。最初にデータベースを開くユーザーが、データベースが開いている間使用されるモードを決定します。
- [Jet OLEDB]:Database Password : データベースのパスワードを示します。
- [Jet OLEDB]:Don't Copy Locale on Compact : データベースを圧縮する際、Jetでロケール情報をコピーする必要があるかどうかを示します。
- [Jet OLEDB]:Encrypt Database : 圧縮済みデータベースを暗号化する必要があるかどうかを示します。このプロパティを設定しなかった場合、圧縮済みデータベースは、元のデータベースも暗号化されていた場合は暗号化されます。
- [Jet OLEDB]:Engine Type : 現在のデータストアにアクセスするために使用されるストレージエンジンを示します。
- [Jet OLEDB]:Exclusive Async Delay : データベースが排他的に開かれているときに、Jetがディスクへの非同期書き込みを遅延できる時間の最大の長さ(ミリ秒単位)を示します。このプロパティは、[Jet OLEDB: Flush Transaction Timeout]が0に設定されていない限り無視されます。
- [Jet OLEDB]:Flush Transaction Timeout : 非同期書き込みのためキャッシュに保存されたデータが実際にディスクに書き込まれるまでに待機する時間の長さを示します。この設定は、[Jet OLEDB:Shared Async Delay]および[Jet OLEDB:Exclusive Async Delay]の値を上書きします。
- [Jet OLEDB]:Global Bulk Transactions : SQLバルクトランザクションが処理されたかどうかを示します。
- [Jet OLEDB]:Global Partial Bulk Ops : データベースを開くために使用するパスワードを示します。
- [Jet OLEDB]:Implicit Commit Sync : 内部の暗黙的トランザクションで行われる変更が、同期モードと非同期モードのどちらで書き込まれるかを示します。
- [Jet OLEDB]:Lock Delay : 前回のロック取得が失敗した後、再試行までに待機するミリ秒数を示します。
- [Jet OLEDB]:Lock Retry : ロックされたページへのアクセス試行を繰り返す回数を示します。
- [Jet OLEDB]:Max Buffer Size : Jetでディスクへの変更のフラッシュを開始するまでに使用できるメモリの最大量(キロバイト単位)を示します。
- [Jet OLEDB]:MaxLocksPerFile : Jetでデータベースに配置できるロックの最大数を示します。デフォルト値は9500です。
- [Jet OLEDB]:New Database Password : このデータベースに設定される新しいパスワードを示します。古いパスワードは「Jet OLEDB: Database Password」に保存されます。
- [Jet OLEDB]:ODBC Command Time Out : JetからのリモートODBCクエリーがタイムアウトするまでのミリ秒数を示します。
- [Jet OLEDB]:Page Locks to Table Lock : トランザクション内で何枚のページがロックされたら、Jetでロックがテーブルロックに昇格されるかを示します。この値が0の場合、ロックの昇格が行われません。
- [Jet OLEDB]:Page Timeout : Jetのキャッシュがデータベースファイルで古くなっているかどうかをチェックするまでに待機するミリ秒数を示します。
- [Jet OLEDB]:Recycle Long-Valued Pages : BLOBページが開放された際、Jetで積極的にBLOBページの収集を試みる必要があるかどうかを示します。
- [Jet OLEDB]:Registry Path : Jetのデータベースエンジンの値を含むWindowsレジストリキーを示します。
- [Jet OLEDB]:Reset ISAM Stats : スキーマRecordset DBSCHEMA_JETOLEDB_ISAMSTATSが、パフォーマンス情報を返した後にパフォーマンスカウンタをリセットする必要があるかどうかを示します。
- [Jet OLEDB]:Shared Async Delay : データベースがマルチユーザーモードで開かれている際に、Jetがディスクへの非同期書き込みを遅延できる時間の最大の長さ(ミリ秒単位)を示します。
- [Jet OLEDB]:System Database : ワークグループ情報ファイル(システムデータベース)のパスおよびファイル名を示します。
- [Jet OLEDB]:Transaction Commit Mode : トランザクションがコミットされた際、Jetのディスクへのデータ書き込みを同期的に行うかまたは非同期で行うかを示します。
- [Jet OLEDB]:User Commit Sync : トランザクションで行われる変更が、同期モードと非同期モードのどちらで書き込まれるかを示します。
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メモ : これらの各プロパティの説明は、プロパティを選択した状態でその下部にも表示されます。長い説明文の場合は、説明を表示するボックスを上部から拡張してすべて表示できます。 |
[資格情報]
このページでは、レポートに使用するデータに対してどのレベルの認証を必要とするかを設定できます。以下の4つのオプションが用意されています。
[Windows 認証を使用]:
すべてのWindowsアカウントがデータソースにアクセスでき、ユーザー名とパスワードを入力する必要がない場合、このオプションを使用します。
[特定のユーザー名とパスワードを入力する]:
レポートのデータソースにアクセスできるユーザー名とパスワードが1つしか認証されていない場合、このオプションを使用します。
[プロンプト文字列]:
データソースにアクセスできるユーザーが複数存在する場合、このオプションを使用します。[プロンプト文字列]テキストボックスには、ユーザーにユーザー名とパスワードを要求するときに使用するテキストをカスタマイズして設定できます。
[資格情報なし]:
レポート内のデータは一般的に使用するためだけの場合、このオプションを使用します。
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