C1PrintDocument にデータ連結が追加されたことで、データ連結形式を C1PrintDocument(RDL、C1Report レポート定義など)にインポートしたり、C1PrintDocument をレポートジェネレータとして活用することができます。
C1PrintDocument にデータ連結を追加すると、C1DataBinding 型の RenderObject クラスに新しい複合プロパティが追加されます。これにより、レンダリングオブジェクトで表示されるデータのデータソースを指定できます。また、データ連結では、データソース内のすべてのレコードに対してレンダリングオブジェクトを繰り返すように指定できます。この場合、レンダリングオブジェクトは、水平区切りレポートジェネレータの「領域」と同じになります。これは、Microsoft の RDL 定義と同じです。
このように、データ連結が追加されたことで、ドキュメントの生成には次の2つの段階が含まれます。
ドキュメントには、データベーススキーマ(C1DataSchemaクラスによって表され、データベース接続情報、SQL クエリーなどを含む)を含めることができます。ドキュメント内の C1DataBinding オブジェクトは、そのスキーマのプロパティを参照できます。ドキュメント内のすべてのデータ連結オブジェクトがドキュメント自体の C1DataSchema のプロパティだけを参照する場合、そのドキュメントは「データのリフロー可能」になります。つまり、ドキュメントを作成したプログラムとは関係なく、データを完全に更新してドキュメントを再生成することができます。
また、C1DataBinding は既存のデータソース(DataTable など)を参照できます。これは、フォーム上またはそのC1PrintDocumentを作成したプログラムの任意の場所で作成されたものです。この場合は、そのプログラムのコンテキスト内でのみデータを更新してドキュメントを再生成できます。そのドキュメントを保存した後で(.C1D ファイルとして)読み込むと、そのデータとの接続はすべて失われます。