ラインマーカーは、チャートプロット内の水平線または垂直線で、軸上の何らかの値に連結されます。ラインマーカーには正確なデータ値を表示するラベルが添付され、一般に、チャートの傾向を表示したり、重要な値や閾値をマーキングするために使用されます。ラインマーカーは、チャートに大量のデータポイントがプロットされている場合に便利です。また、グラフにプロットされた複数の系列の正確なデータ値を含むラベルを表示するためにも使用できます。たとえば、株式の毎日の価格変動を年間を通じてプロットするチャートでは、ラインマーカーはとても便利です。
FlexChart は、C1.Win.Chart.Interaction 名前空間の LineMarker クラスを介してラインマーカーを提供します。このクラスの Lines プロパティを設定して、ラインマーカーの表示方法を水平線、垂直線、両方、またはなし(デフォルト)に指定できます。このプロパティは、LineMarkerLines 列挙に含まれる値を受け取ります。 LineMarker クラスは、ラインマーカーラベルのコンテンツをカスタマイズする Content プロパティと、データ値に対してラベルの位置を設定する Alignment プロパティも提供します。
FlexChart では、デフォルトでラインマーカーはポインタと一緒に移動し、エンドユーザーがポインタの位置にある正確なデータ値を把握できるようにします。ただし、この挙動は Interaction プロパティを None または Drag に設定することで変更できます。この値を None にすると、ラインマーカーは固定され、エンドユーザーがラインマーカーを操作することはできません。この値を Drag にすると、エンドユーザーはラインマーカーをプロット領域内の任意の位置にドラッグできます。 後者の場合、DragContent プロパティを設定することで、コンテンツをドラッグできるようにするかどうかを指定できます。同様に、DragLines プロパティは、垂直線と水平線のいずれかがドラッグされたときに、それらが互いにリンクするかどうかを定義します。さらに、FlexChart では、VerticalPosition および HorizontalPosition プロパティを使用して、チャートを最初に読み込んだときのラインマーカーのデフォルトの位置を指定することもできます。 これらのプロパティは、0 から 1 までの double 型の値を受け取ります。