データ注釈とは、クラスなどのオブジェクトに意味のあるメタデータタグを追加することです。これにより、データ検証を実行したり、適切なメッセージをエンドユーザーに表示することで、モデルとビューの間のギャップを簡単に埋めることができます。たとえば、項目をどのように書式設定する必要があるか、どのようなキャプションを付けるべきか、編集可能にするかどうかなどを指定するために、データ注釈を使用できます。
FlexGrid は複数のデータ注釈属性をサポートしており、データクラスのカスタマイズ、ソースからのデータの表示、および検証ルールの設定に使用されます。これらの属性をプロジェクトで使用するには、まず System.ComponentModel.DataAnnotations アセンブリへの参照を追加し、次にコードでこれらの属性をデータオブジェクトに追加する必要があります。
以下に、FlexGrid コントロールでサポートされている主な注釈属性をリストします。DataAnnotation 属性の完全なリストについては、ここをクリックしてください。
属性名 | FlexGrid での機能 |
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Association | エンティティメンバが外部キーリレーションなどのデータリレーションを表すことを指定します。 |
Display | エンティティ部分クラスの型やメンバに対してローカライズ可能な文字列を指定できる汎用属性を提供します。 |
DisplayFormat | ASP.NET Dynamic Data によるデータフィールドの表示方法と書式設定方法を指定します。 |
DisplayColumn | 参照されるテーブルで外部キー列として表示される列を指定します。 |
Editable | データフィールドが編集可能かどうかを示します。 |
Key | エンティティを一意に識別する 1 つ以上のプロパティを示します。 |
Validation
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データ注釈の検証属性は、FlexGrid の操作で検証ルールとして使用されます。 |
次のコード例では、WinForms FlexGrid コントロールでデータ注釈機能がどのように動作するかを示します。