データの集計はグリッドの最も重要な機能の 1 つです。類似したデータをグループ化して、Sum、Average、Count、Max、Min などのさまざまな集計値を簡単に計算できます。
FlexGrid では、C1FlexGrid クラスの SubTotal メソッドを使用して、簡単にデータを集計できます。このメソッドは、小計行を追加して(小計行以外の)通常の行の集計データを表示するほか、階層的な集計もサポートしています。このメソッドにはさまざまなオーバーロードがあり、集計に関連するさまざまなシナリオに対処できる柔軟性を持っています。これらのオーバーロードはいずれも AggregateEnum という共通のパラメータを持ち、実行する集計の種類を設定することができます。さまざまなオーバーロードのその他のパラメータを使用することで、アウトラインレベル、開始列と終了列、集計する値が含まれる列などを設定することができます。
次の例は、WinForms FlexGrid で SubTotal メソッドを使用して、Score 列に基づいて平均を計算する方法を示しています。
Subtotal メソッドは、集計情報を含む行に追加する際に、新しい行に組み込みの小計スタイルを自動的に割り当てます。小計行の外観をカスタマイズするには、デザイナのスタイルエディタを使用してアウトラインスタイルのプロパティを変更するか、コードを使用します。次の例は、WinForms FlexGrid で 3 つのレベルの小計のスタイルを設定する方法を示しています。
FlexGrid では、組み込みの集計オプションに加えて、カスタム式を連結モードで作成し、それらをグループの小計として集計値と一緒に使用することができます。列のカスタム式は、Column クラスの GroupExpression プロパティを使用して指定します。次の例は、WinForms FlexGrid の Qualified 列の小計としてカスタム式を作成する方法を示しています。