マーキーは、グリッドの現在のセルまたは行を表す、強調表示された領域です。MarqueeStyle プロパティは、次の8種類の表示に設定できます。これらは、MarqueeEnum オブジェクトに含まれる列挙体です。
グリッドのマーキーのデフォルトのスタイルです。現在のセルは、点線の境界線で強調表示されます。
セルをより目立つように強調表示します。背景色によっては、点線の四角形が見分けにくい場合があるため、この設定が有効です。
このスタイルは、現在のセルを完全に反転して強調表示します。グリッドが編集可能な場合、Edit Style のBackColor プロパティとForeColor プロパティの値は、満足できる効果が得られるように慎重に選択する必要があります。
行全体が強調表示されますが、行内のどのセルが現在のセルなのかを見分けることはできません。強調表示色を変更するには、GridStyleCollection エディタで組み込みの HighlightRow スタイルを編集します。ユーザーがグリッドを編集できず、データを一度に1レコードずつ表示する場合に、最も有効なスタイルです。
この設定は、行全体を点線の四角形で強調表示します。少し控え目に強調表示する場合は、Highlight Row の代わりに使用できます。
「浮き出た」外見を使って現在のセルを強調表示するため、この値は、グリッドで 3D の線を使用する場合にだけ使用してください。
マーキーを完全に非表示にします。この設定は、現在の行が無関係である場合や、必要になるまでユーザーの注意をグリッドに向けたくない場合によく使用されます。
セルのテキスト(セル全体ではなく、実際のテキストのみ)が強調表示され、テキストの末尾に点滅するテキストカーソル(カレット)が表示されます。
強調表示の色には、システムの強調表示色が使用されます。フローティングエディタのスタイルは、Microsoft Access のデータシートの外見と同じです。点滅するテキストカーソルは、そのセルが編集可能であることを示します。このために、このマーキースタイルはフローティングエディタと呼ばれています。他のマーキースタイルでは、このようにセルが編集可能なモードにならないため、フローティングエディタのグリッドの動作は、他のマーキースタイルのグリッドと異なる部分があります。次に、MarqueeStyle プロパティを MarqueeEnum.FloatingEditorに設定した場合の違いをまとめます。